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[雑記]積極的諦めのススメ

「諦める」とは、
見込みがない事に対して、仕方ないと思い切ること。断念すること。

●「諦め」の持つ顕在的ネガティブ

「諦め」についてどんなイメージを持つだろう。
何か物事を諦める事はマイナスのイメージではないだろうか。

諦める事は常にネガティブ。
なぜならば、諦めることで失うものがたくさんあるからだ。
例えば、かけてきた労力や時間、お金。
自分への期待や自信。
時には他人の協力や期待。
機会なんかもそうだろう、挑戦するには環境や運が絡むこともある。

これらが目標を達成できないと諦めた時に失ってしまうとすれば、諦めるという決断は重く苦しい。

だから諦めはネガティブで、無駄で、消極的。

誰もが「諦める事でこれまで費やしたリソースや期待を失うこと」を強く恐れている。
諦めるくらいなら挑戦なんてしたくない、成功する確率の低いことなんて端から始めたくないと言うのは当然の考えだ。
それは「挑戦しない事」が諦める事を事前に回避する唯一の手段だからだ。

●「諦め」の持つ潜在的ポジティブ

しかし諦めることにメリットがあるとしたらどうだろう。短所が長所と表裏一体であるように、諦めにもポジティブに捉えられる側面があるのではないだろうか。

 例えばそれは結果が決まる前に諦める時。
目標に対して取り組んでいる時、目標に到達できる目処が立たなかったり、成功する確率が低いと感じることはないだろうか。
それは時間的、金銭的なものであったり、競う相手の成果を見てモチベーションを落とすなど要因は様々あるだろう。

そんなとき、結果が確定する前に諦める事ができれば、その分のリソースを無駄にせずに済む。
その先低い確率での成功と、無駄となってしまうかもしれない時間やお金をを天秤にかけるという事だ。
これは今の目標に対しては消極的な考えだが、ここで諦めてリソース救うということは、その後の自分にとって無限の選択肢になるリソースを守ることに繋がる。
時間もお金も体力も、人生という大きな括りで考えれば有限のリソースであり、結果が伴わないならば節約できるに越した事はない。


 例えば、諦めることで得られる知見もあるだろう。
そしてその最たるものは自分自身の理解だ。
 
助言ばかりに縋って、自分の選択をできなかった。
努力や捻出した時間をもってしても達成できない目標だった。
半ばで諦めた事を後悔し、立ち直れなかった。

様々な後悔や損失を経て、自分自身を理解する。

早く諦めてしまえばよかった、
早くに諦めずに満足するまでやり切ればよかった、
そもそも挑戦なんてするんじゃなかった、
 
どんな後悔でも、一度諦めた経験がある者だけが得られる後悔。
これは裏を返せば次の行動を自分の納得するものへ近づけるための、自分自身の理解。
いつかの諦めがあるから、行動や考え、時に大きく目的を変えて成功している今があるはずだ。

例えばこんな考え方があるのならば、「諦める」という選択肢は、時に有用性のある選択となり得るのではないだろうか。

●積極的諦めのススメ

何故ここまで諦めることへのメリットを見出したいかと言えば、やはり諦めのデメリットに臆し、挑戦をしない事が結局損失を孕むと考えるからだ。

挑戦しない事は諦めの回避策の一つではあるが、当然ながら何もしないままでも時間だけは過ぎる。失敗や諦めの回避は出来ても、時間を戻すことはできない。
つまり挑戦しない事は結局時間の損失を回避しきれない。

そして諦めることに積極性があるのだとしたら、もはや挑戦し失敗し、諦める事への過度な恐怖など抱くことは無いのではないか。
努力した上での諦めが次の成功への積極的な行動となり得るのだとしたら、挑戦することには失敗のデメリットをも上回るメリットが内在しているのではないか。

諦めることのメリットを理解することは、積極的な挑戦をし続けることの大きなバックボーンであり、これこそが諦めに積極性を見出す最大のメリットだと自分は考える。

●最後に

諦めることは目標に対しての挑戦を終えること。

だが皮肉なことに、物事の終わりというのは必ず何かの始まりへと続いている。そして勝ち負けや成功失敗がないことでも、必ず終わりがある。
今何を始めようと、何を諦めて終わらせようと、必ずその先には何かをしている自分がいる。

腐ってふて寝してようと、いつまでもそうしていられるわけではない。
生きるために食し、嫌でも社会と向き会うときがくる。

いつかの成功が褒められ続けるわけでもない。
名誉は忘れられ、そこに縋る続けることはできない。

良くも悪くも終わってしまう、始まってしまう。

ならば諦めて、挑戦してみよう。
諦めを恐れないというのは強さだ。

積極的な諦めという矛盾した考えを持って、失敗すらをメリットに変えてしまおう。

出来ないなら早急に諦めよう。
得意を探すことにリソースを割けばいい。

得意なら追及しよう。
諦めをも全て糧にして、何度も挑戦し続けよう。

諦めを介して、選択し、成長できる。

そして今ここに至るまでにも、沢山の諦めと挑戦をしてきた自分がいることを忘れてはいけない。
諦めや失敗は、いつかの成功への一過程に過ぎないのだ。

おわり(o・~・o)。


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