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劇場版SHIROBAKO見たけどちょっと暗い気持ちになった

どうも、ゲム蔵です。
今日は、劇場版SHIROBAKOを見てきたので感想を。

一切のネタバレ厳禁!!っていう人であれば即座に閉じてくださいね。
最初の方はバレなしで書くけど、下の方にバレアリで書くから。

ちなみにかなり面白かったので、まだ見てない人は是非見てみてください。今、自分のお仕事でやる気を失っている人こそ、忘れてしまった大事な事に気づけるかもしれないですよ?
後一応、コロナが蔓延しているっていう状況でもあるので、しっかりマスクして、手洗いうがいもしてちゃんと対策はしましょう。


さて、公式サイトの予告にあるように、今度は劇場アニメの制作にかかります。まぁTVアニメ同様に色々あって、しっちゃかめっちゃかになっているのですが、最後はスッキリ終わってくれるので良かったですね。

まー現実のお仕事で色々拗らせちゃってる自分的には、ちょっとねじれた感想になってしまうんですが…現実問題、あんなに「イイモノ」を作るために熱意をもって仕事をしてる人ってそんなにいないんですよね…だから、絵空事にしか見えないなぁってちょっと思いました。アニメだからそれでいいんでしょうけどw

逆にね、SHIROBAKOを見て自分の仕事に熱意をもって取り組もう!って考えてくれる人がいっぱい出てきて、仕事が楽しくなればいいなぁっとも思います。だからこそ、なーんか今の仕事、楽しくないなぁ・・・という人は是非劇場で見てみてほしい。そう思いました。

ちなみに映画内では、いつも通り田無タワーがあった上に、高田馬場にあるゲーセンミカドが映っていました。ミカドもアニメ聖地化ですねw


ここからはネタありで書いていきますが、
時間軸はTVアニメ終了時点から4年後、武蔵野アニメーションのスタッフは散り散りになってしまっていました。何故かというと、描かれてない間に作られていた、武蔵野アニメーションのオリジナルアニメが、色々あって製作中止になってしまったからです。
製作スケジュールは快調だったようですが、まぁ色々あってアニメを公開できない事情が発生してしまった。そこまでの製作費を負担し、ギリギリ倒産しなかったものの…という感じみたいです。

いやはやアニメ業界ってのは大変ですね。今もコロナやら万策尽きたやらで放送延期してるアニメとかいっぱいありますが、その裏ではあんなことやこんな事が起きてるんだなぁと思うと恐ろしいです。

で、その後、なんやかんやあって一本の劇場アニメ企画の仕事が降ってきます。とある制作会社がやる予定の劇場版製作が全然進んでなくて、武蔵野アニメーションに依頼が来たという感じ。主人公、宮森あおいは最初こそ戸惑いますが、製作を引き受けます。

私は、ゲームの業界で働いているのですが、まぁ似た話があったりなかったりします。別な会社に開発をお願いしたけど必要なクオリティに達したものが作れなくて結局引き取ったり、中止したり…とかね。あるあるです。

その後の宮森と劇場版の制作を前の会社から引き継いできた新キャラさんがそのまま朝まで飲んで食って愚痴をブチまける姿…あるあるwwあれ、マジであるからww
一緒に愚痴を言い合う仲間がいるってのはなかなか良いものです。今どきはお酒飲まなくてもいいと思いますが、会社の同僚と一緒にご飯を食べる、飲みに行くっていうのは良いことですよ。

ちなみにその劇場版、タイトル名だけが決まっていてそれ以外はなんもなしの白紙状態。その上完全オリジナルなので、通常2年はかかるそうなんですが、中止になったオリジナルアニメと偶然にもジャンルが近しいため、それらの設定を使ってリベンジする事に。そうして、かつての仲間たちが集まってくるわけです。

とはいえ、みんな色々あって、悩みを抱えていて…それがぎくしゃくしたりするんですが、色んな人の支えがあって立ち直って、それがアニメ制作を加速させていくんですね。

ここがね、アニメの世界っていいなぁって思ったところですね。
みんなの悩みってのが、すべて「良いアニメ」を作るための熱意が空回りした結果の悩みばかりで、こんなに頑張ってるのになんで上手くいかないんだろうっていう感じなんですよ。それは共感できます。

でも実際、アニメみたいに上手く行くことはありません。大抵大きな力の前に屈して潰れてしまうのです。自分にとってこんな風に上手くいく現場が凄く羨ましいです。

本来はこの劇場版を見て、良し!明日から自分の仕事に熱意をもって取り組もう!周りの人たちもきっと熱意をもって働いているはず!!だから頑張れば上手くいく!!

…って思うべきなんですが、まー上手くいかないんだこれがw
だから羨ましいなって思うと共に、アニメを見て、仕事に熱意を持ち直した人がいたらちゃんと支えてやりたいとも思いました。

最後は奇麗に…終わらず、もうひと悶着あるのですが…まぁ武蔵野アニメーションの伝統みたいなものなので安心して見れました。

という感じで、共感しつつ、ちょっと暗い感じの感想を持ちつつですが、ほんと面白かったので、是非劇場に足を運んで見てほしいと思います。

色々言ったけど、忘れかけていた大事な事とかを思い出せた気がします。見て良かったな。

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