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2023/1/24-2/7 合宿免許in鳥取 #2

鳥取県の倉吉にぼっちで免許を取りに行ったときの話。遠ざかりゆく記憶をすこしでもつなぎ止めるために書く。


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前回までのあらすじ

長い旅路を経てようやく倉吉の車校に到着、しかし諸々の手続きを終え外に出るとそこには一面の銀世界。僕の合宿免許ライフはいかに!?!?

記念すべき初運転(1日目)

(その1)で言及したとおり、一日目の夜から早速運転講習だった。まず最初に湾岸ミッドナイト的なシミュレーターで運転の基本的な操作(シフトレバー、ブレーキ、アクセルなどの操作方法)を学んだあと、教習場内での実車の運転に入る。

教習場。すんげえ雪

結論からいうと、あれほどびびっていた車の運転は、意外とそこまで難儀するものではなかった。
というのも、初回の運転教習では教習場の外周をぐるぐると走るにとどまる。S字カーブやクランクなどで必要となる複雑な運転操作は要らないし、交差点を曲がる際の巻き込み確認やウィンカー目視も当然行わない。心配していたも、新雪ということもありスリップの心配等はほとんどなかった。なにより、教官の方の指示があるのも大きかった。

車校メシ

「あれ、運転ってこんなもんなんだ」というなんだか拍子抜けした感想を抱きながらあっという間に初日の教習は終わり、教習後のご飯を済ませた。

車校メシの一例

車校で提供される食事は主菜のプレートを各自一つづつ取るスタイルで、味噌汁とご飯はセルフサービス&おかわり自由。メニューは揚げ物が多めで、大学の学食なんかと似たような雰囲気があった。

味は普通に美味かった。不味いと言っている人もいたが、馬鹿舌ということもあり僕は普通に美味しく食べることができた。こういう時に馬鹿舌って便利。食育などクソ喰らえである。

初日は当然友達ができず、一人で食事を摂った。大学の食堂に似た雰囲気があると先述したが、僕は学食を一人で食べたことがなかったので、なんだか落ち着かない感じがあった。初めの数日間、しばらくはこんな感じだったかな。こういう閉鎖的な環境下では、知り合った人同士のグループで固まることが容易に想像できる。モタモタしてると話しかけられる人が本当にいなくなるんじゃないかと、なんともいえない焦燥感に駆られていた覚えがある。

宿

さて、この類の合宿で地味に重要なパートを占めるのが、宿。僕は入念な下調べの上に車校併設の男子寮を宿舎として選んでいた(ホテル、寮などいくつかの選択肢が用意されている)。

しかし、車校の人曰く「寮の容量の関係で最初の数日間は倉吉駅前の宿泊施設に移動してください」とのこと。なるほど、ちょっとした番狂わせだがまあいいだろう。食事が済んだあと、車校と駅前の宿を連絡するバスに乗り込み、当該の宿泊施設に向かった(注:車校は倉吉駅および市街からわりと距離がある)。

バスに揺られて30分程度、バスは駅のほうまでやって来た。降ろされたのが

ビジネスホテル こんにち館」。

問題のこんにち館

またしても突飛なネーミングである。こんにち館。いやぁ〜すごい名前の宿だ。
駐車場の雪を踏み分け、玄関をおそるおそる開けると、「こんにち館」という屈強な名前とは裏腹に優しそうな老爺が出迎えてくれた。

部屋は写真の通り。なんの変哲もない普通の宿という感じだった。

こんにち館内装

ここで、こんにち館の基本スペックをいくつか記しておく。

・ビジネスホテルというより合宿所
観光協会のページに記載なし
・門限は事実上なし
・風呂は共用、10時まで(厳守!!!!!)
・ドライヤーは申告制
・朝は老爺のモーニングコール(内線)つき
・駅から徒歩数分のため立地はかなりよい

ざっとこんなところだろうか。

ここから数日間、この宿で過ごすことになる。初日は長旅で疲れて夜更かしする体力がなかったので、近くのコンビニで調達した二十世紀梨酎ハイを飲み、床に就いた。サワーは優しい味わいで美味だった(ステマ)。

二十世紀梨酎ハイ
なんの彩りもない日々となんの彩りもない時間割。
第一段階は割とスカスカ

こういうちょっとした感動もつかの間、入校から数日間は友達もできず、一人で講習を受け飯を買いスクールバスに乗り宿に帰るという完全なる免許取得マシーンの役割に徹していた。マシーンと化した僕にとっては、交差点左折時の巻き込み確認発進時の周囲の確認などは全くもって大した問題ではなかった。このままこんな感じで一人で二週間を過ごす覚悟を決めかけていた頃、思わぬ出来事があったのはまた次回。

ここまで読んでくれてありがとうございました。


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