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儀式フェス用のリブロマンサー


リブロマンサー With G!(od)

友人からフェス用の【リブロマンサー】デッキを投稿してほしいとありましたので、現在進行形で使用しているデッキの紹介及び、構築に関する内容を投稿しました。
【リブロマンサー】カードを持っているけど、普段のリミットレギュレーションと違うことでどういった構築にすればいいかわからない人や、対面に来た【リブロマンサー】ってどんなデッキなのかと興味持った人などの参考になれば幸いです。

デッキレシピ

一応現状のデッキです。

このデッキは先攻に「リブロマンサー・デスブローカー」の効果で罠を構えて、妨害とリソースを確保していくのが基本です。
「宣告者の神巫」が展開に絡んだ場合に、盤面に「虹光の宣告者」を出して1妨害を追加します。さらに上振れる場合は「大儺主水」を出すことも可能です。
サイドの「オベリスクの巨神兵」自体はネタであり、「虹光の宣告者」を先攻に出す構築が基本です。

【リブロマンサー】って何?

(※【リブロマンサー】を全く知らないと人は読んでいただければ)
このテーマはOCGでは22年9月のWORLD PREMIERE PACK 2022で、MDでは23年1月のセレクションパック ヒロイックウォリアーズ(セリオンズやH・C新規などもここ)にて実装された海外先行で実装されたテーマの1つ。
直近のMDでは23年10月末に来たレコード・オブ・ノーブルスピリッツのパックにて新規カードである「リブロマンサー・オリジン」が実装、同日に【リブロマンサ―】のシークレットパック 燃え上がる絆の炎も実装され、比較的組み易くなりました。

テーマの強み

召喚権を使わずに動くことができることが強みの1つでしょう。
手札の儀式モンスターを相手に見せることで、手札のリブロマンサーモンスターを特殊召喚できるという形になります。特殊召喚時にサーチ効果を持つリブロマンサーを繋いで展開していくことで盤面を形成することになります。【スプライト】同様、特殊召喚時にサーチが発動する効果で展開等が続いていく言えばわかりやすいでしょうか。
展開先もテーマ内で用意されており、妨害となる罠をサーチできる先攻向きの儀式、打点が高くモンスターへ2回攻撃が可能な儀式モンスターと、テーマ内エースがしっかりと儀式で完結しています。
そしてこの展開途中に儀式召喚を行うための儀式魔法を担うカードもサーチできるため、テーマ内だけで強みを生かした動きが可能となります。
簡素な図にすると以下のようになる。

雑なイメージ

これに加えて【リブロマンサー】罠は妨害と後続の確保が一体となるものが2種類あり、回り始めると安定した動きが毎ターン行えるのも特色と言えます。

主要カードについて

リブロマンサー象徴するカードや強い効果を持ったカードをいくつか紹介します。

リブロマンサー・ファイア、リブロマンサー G ボーイ

テーマカードのサーチ役を担う2枚で、このカードのどちらかを特殊召喚することでテーマの動きが始まります。
ファイアはサイバース族なため、「サイバネット・マイニング」で
G ボーイはサイキック族なため、「緊急テレポート」でアクセスすることができるため、枚数をかさ増しすることができます。

リブロマンサー・ライジング

発動時効果でリブロマンサーモンスターをサーチ効果に加えて、フィールド魔法でありながら儀式魔法の効果を内蔵する特異なカード。
カードの発動はターン1ではあるが、儀式召喚を行う効果にターン1がないため連続儀式召喚も可能な強力なカードである。
一方で儀式魔法ではないことで「儀式の下準備」などでサーチができない点は注意。
サーチ効果は盤面にいない【リブロマンサー】モンスターカードに限られることに注意。

リブロマンサー・オリジン

永続魔法であり、発動時にデッキから【リブロマンサー】魔法/罠をフィールドにセットできる。またこのカードがある間は【リブロマンサー】儀式モンスターの打点が儀式モンスター自身のレベル×100上昇するパンプ効果を持つ。そして儀式召喚成功時に相手の魔法/罠を1枚破壊する効果もある。
【リブロマンサー】の中では最も新しいカードであり、G ボーイからアクセスも容易で、このカード効果も非常に器用なため重宝する。
基本的にはG ボーイからサーチして発動しライジングをセットする形で使用するのだが、ライジングを素引きしているorオリジンを引いている場合、セットするカード先を罠に変更できるため、妨害数を増やす役割も可能である。G ボーイのサーチ効果に「灰流うらら」や「無限泡影」などで妨害された場合に手札にあれば貫通札になると、役に立つ場面が多い。

リブロマンサー・インターフェア

テーマ内の強力な罠の1つ。
モンスター効果/魔法/罠全てを無効にする効果を持つ。その後、墓地/手札から【リブロマンサー】モンスターを特殊召喚できる。
発動時に自身の【リブロマンサー】儀式モンスターを手札に戻して発動と条件は多少手間ではあるが、これを使う前提で組まれたデザインコンボなため成立は容易。
そして【リブロマンサー】モンスターを召喚する効果は特殊召喚なため、ファイアやG ボーイの効果を使用して後続の確保などが行える。

リブロマンサー・デスブローカー

テーマ内2大エースの1枚。
起動効果でデッキから【リブロマンサー】罠をセットする効果を持ち、1妨害を用意してくれる。また相手に戦闘ダメージを与えた場合、相手フィールドの表側のカードをデッキバウンスする効果を持っている。
フィールドのモンスターを使用して儀式召喚した場合は、直接攻撃できる効果も付与される。
直接攻撃を行えるため戦闘や効果で破壊できないカードをバウンスによる処理ができるため、破壊したくないカードを処理するか、戦闘破壊とバウンスによる2面除去ができる器用さを兼ね備える。

リブロマンサー・ファイアバースト

テーマ内エースのもう1枚。
モンスター限定だが2回攻撃を行うことができ、墓地のリブロマンサー儀式モンスターを除外することで攻撃力を200上昇させる。
フィールドのモンスターを使用して儀式召喚した場合は、戦闘破壊耐性と相手に与える戦闘ダメージが2倍になる効果が付与される。
絶妙に歯がゆい効果だが、オリジンと合わせたときの最高与ダメージは7000になり、このカードで殴るだけでゲームエンドまで持っていくことは十分に可能。

テーマの課題点及び構築する上考えたほうがいいこと

前述したことから召喚権を残した状態で盤面を形成できる良い点ではあるが、召喚権から展開に繋がるモンスターがテーマ内にほぼおらず、儀式モンスターと特定の下級モンスター2種類のどちらかを必要とする≪2枚初動≫のデッキになります。(通常召喚で効果を使えるのが上級であり墓地回収のため展開にほぼ関与しない)
加えて2枚初動の相方である儀式モンスターはデッキに採用数を増やすと事故に繋がりやすく、下級リブロマンサーモンスターを集める手段も限られるため、メインデッキの枚数を調整しないと、動けないことが起きやすくなります。そして召喚権が余りやすいため、召喚権から出来る強いことを【リブロマンサー】というテーマとどうやって組み合わせるのかというのが重要になっていきます。

整理すると【リブロマンサー】のデッキを組むときに意識するのは

Ⅰ.召喚権をどうするのか
Ⅱ.盤面に出さずにアドバンテージを稼げる儀式モンスターの検討
Ⅲ.ⅠとⅡを加味したデッキ枚数の調整
が最初の課題と言えるでしょう。

今回の構築の話

  • 召喚権
    今回は儀式の王道「宣告者の神巫」を採用することにしました。
    「虹光の宣告者」をExデッキから落とすことで儀式モンスターor儀式魔法をサーチすることで儀式テーマをサポートするコンボが優秀ですが、今回のフェスでは「虹光の宣告者」が制限のため使い勝手が悪いです。
    加えて神巫のもう1つの効果であるリリースされた時の天使族リクルート効果先「イーバ」の禁止、Exデッキがないため「トリアス・ヒエラルキア」を使った「メレオロジック・アグリゲーター」をも使用不可能。さらにチューナーとして神巫を使ったシンクロ召喚も出力先がないという、もはや本来の力は出せていないと言われても不思議ではない状況です。
    これを踏まえて採用したことには当然理由があります。
    まず神巫自体が抱えている問題の解決ですが、【リブロマンサー】展開は基本的にレベル3とレベル4モンスターが盤面に出力されます。ここにレベル1のチューナーを出力できれば、1妨害として「虹光の宣告者」を出せるため、ちゃんと【リブロマンサー】とのシナジーを出しながら出力を上げてくれます。
    また「ワルキューレ・セクスト」と「ワルキューレ・フュンフト」を使うことでデッキから任意の魔法/罠を墓地に落とすこともできるため、「救いの架け橋」を送ることで【リブロマンサー】のモンスターサーチを行えるフィールド魔法「リブロマンサー・ライジング」をサーチできることも可能です。
    その後面白くないという理由だけでオベリスクが採用された
    そしてこの召喚権を使うカードは「サイバーエンジェル-弁天-」をリリースすることでサーチが可能であるため、2枚初動の片側になる儀式モンスターを増やしながら、そのカードがアドバンテージを稼いでくれるため、ⅠとⅡを同時に改善してくれます。

  • 純構築に寄せた理由
    大前提としてリチュアルフェスティバルのリミットレギュレーションで考える必要がありました。このフェスではEXデッキに採用できるカードが極端に絞られているため、横展開した下級リブロマンサーモンスターを他のテーマへと繋ぐのが難しい状況になっています。
    他テーマとの混合は【リブロマンサー】側が求めていても、相方側は求めず動けるテーマなうえ、そこへ繋がる方法もないというのが現状です。(簡単な例として【御巫】と組み合わせてもリブロマンサー展開から御巫展開へ移行が難しいという話。)
    その他検討されたカードの中で「サイバース・ウィッチ」を活用するサイバースに寄せた構築も検討したのですが、Exデッキを経由せずにサイバースを展開する必要があり、最終的にウィッチの効果を使いサイバース儀式モンスターをサーチすることができたとしても、下級リブロマンサーモンスターをサーチする手段を思いつかなかったので止めました。
    サイバース・セイジからミレサクを出す無理な構築があった。
    加えてサイバースを盤面に多数出力するカードを採用すること自体が2枚初動の【リブロマンサー】の安定感を下げたのが採用見送りの最大の要因です。
    妨害貫通力に関しては純構築らしく、サーチ先がすでに手札にあることで貫通することが可能であること、「リブロマンサー・オリジン」or「リブロマンサー・ライジング」を素引きすることが妨害数+1になることや、サーチに繋がる札が増えたことも純構築を組む後押しとなりました。

デッキの使用感

※試合のリプレイも一応載せておきます。

「虹光の宣告者」の妨害もオベリスク採用型でも普通に強かったです。

「虹光の宣告者」出力型
安定感と妨害能力など今回のフェスでは十分すぎるスペックでした。
安定して1~2妨害を作りやすく、ワンキルさえなければ確保した後続で返しでしっかりと「リブロマンサー・ファイアバースト」がフィニッシャーとして活躍してくれます。
問題点は「宣告者の神巫」の効果で「虹光の宣告者」を墓地に落とさないといけない手札状況だと妨害数を増やせないのは煩わしさがありました。

オベリスク採用型
事故率はこっちの方が当然高いのですが、一度出力することで対象耐性のある4000の壁は圧倒的な場持ちをしてくれるため持久戦を支えてくれました。(プレミをカバーした神のフォロー)
その他にも【ワルキューレ】を使うことで盤面に頭数を増やしやすいため、神召喚のリリースコストだけではなく、「クロシープ」をL召喚しやすくなるため手札交換を毎ターン行うことで必要な札を集めやすく、事故率の軽減に一役買っていました。

おわりに

突貫で書いたのでテーマの動きについては細かく触れませんでしたが、レンタルに【リブロマンサー】がありますのでそちらを触っていただたくのもいいのかなと思います。
構築に悩んでいた人はとりあえず純構築をお勧めするので、今回の構築を参考していただければ幸いです。


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