EVO 2022 ストV部門優勝は?トップ8は日本人いつメンがウィナーズ4名
EVO 2022のストリートファイターV(ストV)部門の結果を簡単にまとめます。(追記あり)
EVO 2022概要
EVO(Evolution Championship Series)とは、格闘ゲームの祭典と呼ばれる世界最大級の大会。
EVO 2020は内部事情で中止、EVO2021はオンライン開催だったが、EVO 2022では3年ぶりにオフライン(現地会場)開催となった。
会場はラスベガスのマンダレイ・ベイで行われる。
EVO 2022で行われるタイトルは以下の通り。
■GUILTY GEAR ‐STRIVE‐
■STREET FIGHTER V CHAMPION EDITION
■TEKKEN7
■THE KING OF FIGHTERS XV
■DRAGON BALL FighterZ
■GRANBLUE FANTASY Versus
■Mortal Kombat 11 Ultimate
■MELTY BLOOD: TYPE LUMINA
■SKULLGIRLS 2ND ENCORE
EVO 2020中止発表の記事
EVO 2021ではカワノ選手が優勝
日本人選手の参加者
日本人のプロ選手は参加を見合わせた選手が多い。
世界各国で引き続きコロナ禍という事もあるが、他の理由も考えられる。
現在ストVではプラットフォームがPC(Steam)版が主流だが、EVOの大会ではPS4でのプレイとなり、PCとの性能差から遅延が大きい環境になる。
その場合、技のヒット確認の猶予時間が異なるものとなるが、1フレームを争うプロの対戦では、環境の差がかなりの違いがあると言われている。
国内ではSFL(ストリートファイターリーグ)が9月から行われるため、そこに向けてプロ選手は現在調整しているが、EVOに参加する場合は一旦PS4の出力にタイミングを合わせないといけないため、より調整が難しくなるという判断のようだ。
勿論各選手の事情やスポンサーの意向も異なるだろうが、色々な理由からEVO参加を回避したプロ選手も多い。
■EVO 2022参加の主な日本人選手
ウメハラ、ときど、ガチくん、カワノ、ぷげら、ひぐち、ストーム久保 等
■EVO 2022不参加の主な日本人選手
ボンちゃん、ふ~ど、sako、ネモ、マゴ、水派、どぐら、ももち、藤村、板橋ザンギエフ 等
トップ16結果
ウィナーズ準々決勝(トップ16)
勝 ガチくん(2)-(1)Justakid 負
勝 ウメハラ(2)-(0)ひぐち 負
勝 カワノ(2)-(0)工藤 負
勝 ときど(2)-(0)AngryBird 負
ルーザーズ5回戦
勝 Mister Crimson(2)-(0)工藤 負
勝 iDom(2)-(0)AngryBird 負
勝 Justakid(2)-(1)ChrisCCH 負
勝 Oil King(2)-(1)ひぐち 負
トップ8進出
トップ8は以下の8名になっている。
日本人は「いつメン」の4名がウィナーズ残り。
ルーザーズはiDom、Mister Crimson等外国勢トップ選手が残っている。
トップ8の試合は8月8日AM9時から行われる。
■ウィナーズプール
ウメハラ(ガイル)、ときど(ユリアン)、ガチくん(ラシード)、カワノ(コーリン)
■ルーザーズプール
JustaKid(ジュリ)、OilKing(セス・ラシード)、Mister Crimson(ダルシム)、iDom(ララ・ポイズン)
トップ8結果
■ウィナーズ準決勝
勝 ガチくん(3)-(1)ウメハラ 負
勝 カワノ(3)-(0)ときど 負
※ウメハラ、ときどはルーザーズへ
■ルーザーズトップ8 1回戦
勝 Oil King(3)-(0)Justakid 負
勝 iDom(3)-(1)Mister Crimson 負
※Justakid、Mister Crimsonは大会敗退
■ルーザーズトップ8 準々決勝
勝 ときど(3)-(2)Oil King 負
勝 iDom(3)-(2)ウメハラ 負
※Oil King、ウメハラは大会敗退
■ウィナーズファイナル
勝 カワノ(3)-(2)ガチくん 負
※ガチくんはルーザーズへ
■ルーザーズ準決勝
勝 iDom(3)-(0)ときど 負
※ときどは大会敗退
■ルーザーズファイナル
勝 iDom(3)-(1)ガチくん 負
※ガチくんは大会敗退
■グランドファイナル
勝 iDom(3)-(1)カワノ 負
■グランドファイナルリセット
勝 カワノ(3)-(2)iDom 負
カワノの勝因
優勝したカワノ選手の勝因について考えられる事を3点まとめてみます。
・iDom選手への対応
トップ8に残った日本人3人のガチくん選手、ウメハラ選手、ときど選手は、iDomララの怒涛の攻めに屈しました。
特に中段からの崩しを多く食らって、あっという間に体力を溶かされていました。70秒台で試合が終わる事も多く、この攻め手の早さは日本人にはないものです。
日本人選手は、ときど選手に代表されるように、体力リードから時間を使ってタイムアウトを視野に入れるやり方が昨今の主流です。
iDom選手はそれとは逆に早い攻めを得意としたため、日本人が対応するのが難しかったと思われます。
カワノ選手は、Red Bull Kumite London 2021に参加し欧米選手特有の早い攻めを経験し、唯一スピードに対応していたため、そこでの経験が生き、自己分析も出来ていたのだと思います。
・ウィナーズで生き残った
カワノ選手といえどiDom選手に対応するのは難しく、グランドファイナルリセットに持ち込まれ、リセットもフルラウンドの2-2まで追い詰められました。
勝因はウィナーズに残り、ライフをiDom選手より多く残した事です。
ルーザーズだと一度しかチャンスがないため、おそらく負けていたと思います。
ウィナーズでも、カワノ選手のときど戦は薄氷の勝利でした。
ときど選手はレバレスデバイスの、かなりサイズの小さいタイプを使っており、オンライン大会では自宅の机に置いてプレイしているものの、会場では膝置きになりました。
ときど選手の自宅の練習風景。デバイスを机置きでプレイしている
ときど選手は、デバイスの設置が通常と異なる環境でナーバスになり、対空も出し辛くしていました。
ときど選手が不調に陥ったのが、カワノ選手の優勝の一因でした。
デバイスを膝置きするときど選手(右はカワノ選手)
(出展:Capcom Fighters JP)
ときど選手のレバレスデバイスは、以下の動画で紹介しているPUNK WORKSHOPの製品と思われます。
・ストVモチベが落ちなかった
カワノ選手は昨年、好調時にEVOオンラインで優勝したものの、国外選手との大きな大会はほぼなく、その後コーリンが弱体化されたものの、カワノ選手はモチベーションを落とさず実力を維持していました。
多くの格ゲー選手がVALORANTを始めとするFPS等の他ゲーにプレイ時間を割く中、カワノ選手はほぼ格ゲーのみに集中していました。
他には、カワノ選手が苦手とするウメハラ選手とウィナーズで当たらなかったり、ふ~ど選手が不参加だった等の要因もあると思われます。
日本人のトップ層のふ~ど選手、ももち選手、sako選手等は今大会不参加でした。
最終順位
優勝 カワノ
2位 iDom
3位 ガチくん
4位 ときど
5位タイ Oil King・ウメハラ
7位タイ Justakid・Mister Crimson
EVO配信先
EVOの試合はTwitchやYoutube等で配信される。
配信スケジュール
トップ16までの試合の模様
公式ではないようですが、一応こちらで試合の映像が見られるため、URLを貼っておきます。
STREET FIGHTER V EVO 2022 (LIVE)(SAGAZ GAMEPLAYS)
0:44:20 ガチくん vs SHINE(ウィナーズTOP192)
2:03:30 ときど vs ぷげら(ウィナーズTOP48)
2:20:50 ガチくん vs ELCHAKOTAY(ウィナーズTOP48)
2:45:20 ひぐち vs FilipinoMan(ウィナーズTOP48)
2:56:20 カワノ vs SMUG(ウィナーズTOP48)
3:06:30 ウメハラ vs KILLZYOU(ウィナーズTOP48)
3:26:50 工藤 vs PROBLEMX(ウィナーズTOP48)
3:38:55 ガチくん vs JustaKid(ウィナーズTOP16)
3:48:30 ウメハラ vs ひぐち(ウィナーズTOP16)
4:07:10 カワノ vs 工藤(ウィナーズTOP16)
4:15:35 ときど vs AngryBird(ウィナーズTOP16)
4:25:25 工藤 vs Mister Crimson(ルーザーズTOP16)
トップ8以降の試合の模様
■ルーザーズ
JustaKid vs Oil King
Mister Crimson vs iDom
■ウィナーズセミファイナル
ウメハラ vs ガチくん
カワノ vs ときど
■ルーザーズクォーターファイナル
ウメハラ vs iDom
Oil King vs ときど
■ウィナーズファイナル
ガチくん vs カワノ
■ルーザーズセミファイナル
ときど vs iDom
■ルーザーズファイナル
ガチくん vs iDom
■グランドファイナル・リセット
カワノ vs iDom
各メディア記事
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