第3回 シナリオを書こう! 前編


最後だからこそ。STARRY☆EPIC(以後S☆E)のルールブックを読め。それであなたの悩みの9割は解決するから

「もうそろそろ飽きてこない?」

飽きませんよ、何度でも言いますとも。
特に今回はS☆Eのルルブ掲載内容の焼き直しに近い中身になります。そう、原文の方が味付けする前より分かりやすいのは必然なのです。だから私は是非1度S☆Eを読んで欲しい!と声を大きくして言うのです。

「それでもこの記事を読みに来たんだよ。」

という心優しい方へ向けて、お待たせしました、シナリオの書き方を伝授します。


☆そもそもシナリオを書くとはなんぞや

「GMデビューして回数こなしたし、そろそろ既存シナリオじゃなくてオリジナルのシナリオを回したい!」


誰もが通るGM登竜門です。じゃあ実際にシナリオを書いてみよう。公式のシナリオとかを参考にしてー・・・
するとこんな疑問が出てこないでしょうか。

「シナリオ進行に応じた進行チャートとか要るのかな」
「カッコイイボスの台詞回しとか、演出沢山考えなきゃ」


上の疑問は皆通る道です。
ではそうなると「公式シナリオがやってることは全部やらなきゃシナリオとしてダメなのか?
答えは『半分YES、半分NO』です。

まず初めに掲載シナリオ、公式シナリオというのはそのシステムに含まれる商品の1部であると言えます。(商品なので当然クオリティ等に気を遣ったものになります)
なので『シナリオの出来不出来よりは商品としての出来を重視したものである』とも言えるのです。(なのでシナリオとしての出来不出来はまた別の話になります)
シナリオを料理に例えると

公式シナリオ:手間がかかった外食(好き嫌いはともかく自分で作らずそれが食べれる)
自作シナリオ:自炊料理(自分の好きなものが食べれるが作らないといけない)

となります。そしてどちらも「美味しいかどうかは別の問題」であるのです。

この「美味しいかどうか」は「シナリオとして成立しているか」に置き換えて考えて貰えれば幸いです

だから「完璧な進行チャート」や「カッコイイ演出」が事前に用意出来なかったらシナリオとしてダメなのか?ダメな訳がないのです。

☆じゃあどうしたらシナリオとしてOKなの?


ではどうしたらシナリオとしてOKなのか?
人により思う事は多数あると思いますが、最低限この3つが満たされていればシナリオとしてOK!という点に絞って説明します。

1.ストーリーが構築されている
2.必要なプロット(以後イベント・シーン等全般をプロットとして記載させて頂きます)が用意されている(後編にて解説)
3.必要なデータが準備されている(後編にて解説)

以上
上を見て

「あー、なるほど。じゃあやってみるか」

となった方は以降は読まなくても大丈夫です。補足が欲しい方は是非S☆Eのルルブを見る事で更なる飛躍をお約束いたします。

「そのストーリーを考えるのが大変じゃんか!」「プロットって何?」「いやデータの用意は当たり前ですから」

と色々言いたい事があるあなたはもう少しこの記事にお付き合い頂けたら幸いです。

☆ストーリーとシナリオの違いとは?

ではシナリオを自作する上での壁とされているストーリーについて説明します。
ところで「ストーリー」と「シナリオ」ってどう違うのでしょうか?。

「シナリオ書きたいけどストーリーが思いつかない!」

と悩んでる人は多いと思います。
なのでこの記事を見ているあなたに問います。

「ストーリーとシナリオって違うものなのですが、どう違うのでしょうか?」
ここで「何言ってんだ、ストーリーは〇〇でシナリオは〇〇じゃないか」とパッと思いつく方は前半の説明は読み飛ばしても大丈夫です。次の後編を読むか、S☆Eのルルブを読みましょう
「いやよく分からん。一緒じゃないの?」「違うとは思うけど何が違うか説明出来ない」

そんなあなた。実は結構違うんです。下記にて説明します。

【ストーリー】
始まりから終わりまで、一定のスパンで完結した物語
【シナリオ】
【ストーリー】をTRPGのルールに則ってセッションとして楽しむために纏めたもの

これを見て

「なるほど分かった!」

な人は前半終了です。後編を読むか、S☆Eのルルブを読みましょう。

「どういうこと?」

なあなたはもう少しお付き合いください。

例えば

『冒険者はある村にたどり着く。その村では子供たちが行方不明になっている。冒険者は村の村長の依頼を受けて子供たちを探し始める。だがしかし、実際に子供たちを攫っていたのは村長に化けた化け物だった。この事に気が付いた冒険者は化け物を退治して子供たちを救出した。めでたしめでたし』

この様なTRPGをする前の大筋をまとめたもの。これがストーリーです。
上記の文には

「冒険者が依頼を受けなかったら?」「村長が化け物と気が付けなかったら?」「そもそも冒険者が村にたどり着かなかったら?」

と言うようなセッション上発生しうる状況の変化の記載はありません
あくまで

ひとつの話の始まりからおおよそ通るであろう手順を経て結末へ至るまでを書いたもの

ストーリーです。

これに対してシナリオは『ストーリーをTRPGで楽しむために編集したもの』となります。
シナリオの中にはストーリー上の正解の行動を取るために必要な様々なリソースや障害が設定されており、PLが正解ルートにたどり着かなかった場合の結末や救済措置などを盛り込んだものになります。
更に言うならシナリオはストーリーの中にある用語や名称などを使用するシステムの世界観やルールに対応したものに置き換えて、よりその世界観を楽しんだり選んだシステムの面白さを引き出せる様に工夫をしたものと言えます。(例えば「パソコン」をファンタジー世界に置き換えるなら「古の魔導遺跡」とする等)

そう、【ストーリー】と【シナリオ】ってこれぐらい違うんです。

「シナリオを書くのが大変、ストーリー面倒」

となっているあなた。
もしかして

ストーリーシナリオ一緒に書いていませんか?

そう、【ストーリー】と【シナリオ】は別物なのです。なのでまずあなたが書くべきなのはストーリーなのです。

「でもやっぱりストーリー思いつかないよー」

なあなた、あなたが

「こんなシナリオやりたい!」

と思ったそれはストーリーとして既に形になってませんか?
まずその思いついているものを1度書き出してみましょう。その上でその思いついているものが『話の始まりからおおよそ通るであろう手順を経て結末へ至るまでを書いてある』のであればそれはもう立派なストーリーです。大丈夫、シナリオを書きたいあなたなら既にストーリーが書けていると思います。

もし書き出したストーリーに「手順がもう少し欲しいな」があればそれは先に書き出してしまいましょう。こうする事でストーリーの破綻を防ぐ事が出来ます

☆じゃあプロット以降を教えてよ~後半戦へ続く~ 

「ストーリーを用意したよ。次は?」

はい、続きはちょっと長くなってしまったので後編で解説いたします。
記事が分割になってしまい申し訳無いのですが、後半戦にて詳しくガッツリ解説しますのでそちらをご覧ください。

またはS☆Eを今すぐダウンロードすればこの長い記事の中身を全部まとめて見れるので大変お得ですよ!

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