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龍が如く8 ファーストインプレッション

日本の裏社会を舞台としたセガの人気シリーズ「龍が如く」。その最新作である龍が如く8がつい先日発売された。
そこで今回は、いつもと趣向を変えて序盤の感想を記事にしたいと思う。まあ単に筆者がまだクリア出来てないだけなのだが。

以下、記事の内容及び注意点

  • プレイ時間は10時間ちょっと。

  • 主に序盤のストーリーとキャラクターについての感想

  • なるべく配慮するが、ネタバレありなので気になる方は見ない方が良い。

  • あくまで序盤の感想なので、最終的には印象がひっくり返る可能性はある。

それでは、早速感想に行きたい。

ストーリー

いきなり外国の老夫婦がヒットマンに襲われ、謎のペンダントを強奪された挙句に、そのヒットマンも依頼者と思わしき人物に銃殺されるという衝撃的なオープニングから始まる今作。

その衝撃を引きずったまま舞台は横浜へ。前作のEDから少し時間が経ち、ハローワークの契約社員として仕事の斡旋をしている春日の姿が映し出される。どうやら通常の業務の他に、職にあぶれた元極道たちへの仕事の斡旋も行っているようである。

仕事自体は順調のようで、また前作で苦楽を共にした仲間たちとも交流は続いている。個人的にはこの前作仲間たちとのさり気ないやりとりが好きで、相変わらず仲のいい春日達を見ているだけでも結構幸せな気分になる。

しかし幸せな時間は長く続かず、仲間の一人でありひそかに思いを寄せていた「向田紗栄子」にプロポーズするも、良い返事はもらえず関係も疎遠となる。さらには悪質なデマの影響で仕事もクビになる。まあさっちゃんに振られたのは前作で五股したからなんじゃないか?という気がしないでもないが、正史の春日はさっちゃん一筋だったんだろう、多分。

その後はかつて自分が仕事の斡旋をしたものの、デマの影響でクビになった「佐々木真哉」が横浜星龍会に駆け込んでとうわさを聞き、星龍会の事務所に乗り込む春日達。そこで「沢城丈」とまさかの再開を果たした春日は、沢城のたっての願いもあって、自身の生みの親である「茜」に会うために今作の舞台となるハワイへ飛ぶこととなる。

と、上記が2章までのストーリーに当たる。1,2章を使って前作のおさらいとチュートリアル、本作の目的を提示して3章から本格的な戦いが始まる。

自分は今4章途中までプレイしているが、今作はストーリーの「引き」とキャラの立て方が非常に上手い。
例えば2章は、茜の家に到着した春日がドアを開く瞬間に終わりを迎えるが、3章に入るとなぜか手錠を掛けられ警察に取り調べを受けてる状況から始まる。言葉にすると陳腐かもしれないが、実際の映像・演出が良く出来ていて、プレイヤーの期待を上手く煽っており、だからこそ落差が際立つ。

ストーリー本編も、話が進むにつれて徐々に壮大な陰謀が見え隠れしてきたが、目的自体は「母との再会」と非常にシンプルで入り込みやすい。
キャラの立て方もうまく、フィールドを移動しているだけでも他愛のないやり取りを始めるため、それを聞くだけでも楽しい。

前作は特にストーリーが高く評価されたが、その評価はキャラクターという土台がしっかりしたからこそだと個人的には感じている。今作もその点は概ね成功していると感じ、これからのストーリーに期待が持てそうである。

キャラクターについて

春日一番

前作から引き続き主人公を務める。人生超ハードモードにも関わらず、それを感じさせない明るさと器の大きさが魅力。今作はすでに聖人といってもいいほどの器の大きさをみせてくれる。普通、自分に銃を向けた相手の心配なんかしないよな。
戦闘面でも優秀だが、今作では桐生一馬が早期に加入するためか、攻撃面では彼に一歩劣る印象がある。というか、4章途中までのパーティーで、回復技が使えるのが彼だけだったりする。

桐生一馬

シリーズファンにはお馴染み、シリーズの顔ともいえるキャラクター。今作ではなんと3章途中と早期にパーティーに加入し、春日との共闘が実現する。彼専用ジョブの「堂島の龍」は、3つの攻撃スタイルを使い分けて戦うジョブで、戦闘面では春日以上に強力。
シナリオ面でも、直情的な反面暴走しがちな春日をしっかりとサポートしてくれるなど、頼もしさは相変わらず。

エリック・トミザワ

君、仲間になるの?
ハワイのタクシー運転手だが、その実態は観光客を狙った強盗。だが春日を狙ったばかりに運命が狂い、気が付けば彼の仲間に。自分はプレイすると決めたゲームは情報を遮断するため、彼が仲間になったことはかなり驚いた。つーかよく見たらパッケージに彼の姿が書いてあるし。
彼の専用ジョブ「タクシードライバー」は魔法よりの攻撃役で、覚える技は攻撃技に偏っている。タクシードライバーってなんだ。

足立宏一・難波悠・向田紗栄子

前作の仲間たち。それぞれ1章のわずかな期間仲間になる。その後はハワイが舞台となるため、今のところ再開の目途はたっていない。

三田村英二

ハワイで出会った車椅子の青年。春日に飛行機で助けられたことをきっかけに親交を結ぶ。一見裏社会に関わりのない人物で、今のところストーリーにも関わる様子を見せないが…?

不二宮千歳

茜の家で出会った、家事手伝いを名乗る女性。色んな意味で衝撃的なPVの状況の原因を作った人物でもある。パッケージに顔が書いてあるため、おそらく仲間になると思われる。
彼女も謎が多い。何故茜の家にいたのか?何故家事手伝いを名乗ったのか?そもそも本当に家事手伝いなのか?何故春日を全裸にしてビーチに放り出したのか?

海老名正孝

横浜星流会の若頭。僅かな期間で現横浜星流会の実質的なトップに上り詰めた切れ者。物腰は穏やかで、今のところ春日と敵対する意思を見せない。その一本で腹の底が読めない人物でもある。今後もストーリーに関わってくるのは間違いないだろう。

沢城丈

元荒川組若頭。前作のEDで服役した姿が描かれていたが、現在は出所して横浜星流会に協力している。1章で春日と再開し、彼をハワイへと導く切っ掛けとなる。
前作からの変化が最も激しい人物で、以前からは考えられないほど穏やかな姿を見せる。序盤の春日とのやり取りは、個人的には名シーンの一つだと思う。

山井豊

ハワイで活動する山井一派の頭目。出てくるゲームを間違えたんじゃないかと思うほど異様に濃い人物。常夏のハワイでスーツにロングコートで厚着をしているにもかかわらず「寒ぃ、寒ぃ」と寒さを訴え、右手に持ったバールのようなもので敵を(ときには舎弟も)打ちのめす。目元には常に狂気を湛えており、CV:子安武人氏の演技もあり圧倒的な存在感を発揮している。

春日の母親であり、今作のキーパーソンと思わしき人物。
すでに裏社会とは関わりのない立場にも関わらず、複数の組織から狙われている状況が伺える。
恐らく彼女と春日が再開した時こそが、物語の核心に触れる時なのだろう。

最後に

最初に触れた通り、現在のプレイ時間は10時間程度であり、ストーリーの半分も進んでない。今後物語がどう転ぶかもわからない。ハン・ジュンギと趙天佑にいたっては登場すらしていない。
それでも今作が相当に気合をいれて作られた「大作」なのは伝わってくるし、ゲーマーならこれをプレイしないのはもったいないと言えるほどのクオリティを感じている。
見た目に反して、システム的にはコテコテのRPGなので、取っつきも良い。
龍が如くシリーズ(特に7)好き、RPG好きには是非。


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