T0 sensor abnormalーAnycubic Mega
印刷時にトラブルが発生しました。
色々試しているので記録として残すためにここに書いていきます。
印刷が途中で止まる
止まった時のエラーは「T0 sensor abnormal」と画面に表示される。
止まる瞬間を見ていると印刷途中にノズルの温度が急にふらつきだしエラーが表示され印刷停止。
停止時は画面操作はできるが、X,Y軸の操作など全ての動作が受け付けない、電源を切ることで操作ができるようになる、もちろん途中から印刷再開もできない。
常温で放置していてもこのエラーは発生しない、温度を上げて印刷している時にだけ発生。
エラーが出たしたのは、ノズルの清掃で一度分解したあとから。
T0 sensor abnormal
このエラーの意味は、温度センサーのエラー。
温度が安定しなくなり制御できなくなるので、温度のエラーとなって止まるらしい。
公式HPにも書いていますが、このエラーの対処方法はコネクタの確認とケーブルの断線確認。
調査①
とりあえず何もわからないので、この3Dプリンター買った時についていたホットエンド丸ごと全部交換したが症状変わらず、温度センサーの内部断線を疑ったがここではなかった。
導通確認をしようと思ったが、常温ではノズルもベッドも温度表示されているので問題ないと判断、常温で放置していてもエラーは発生しない。
どこかの線が内部で断線しかかっていて、動いた時に接触不良になっているのか?
2~3日ぶりに動かすと1回目の印刷で止まる、その後の印刷は問題なく動く、発生頻度が低すぎて調査に難航。
調査②
やはり数日空けると1回目の印刷でエラーが発生する。
T0センサーがどこに繋がっているのか確認。
ホットエンドの上部についてる緑のコネクタの正面から見て左側の前と後ろの線(画像の左側の黒と白の線)がT0センサーと繋がっていた。
後ろの黒い線が断線しかけ・・・少し触ると断線。
ここを修正したがまたしてもT0センサーエラーで印刷停止。
調査③
まだまだ確認することはあるが、手当たり次第にやっても時間がかかるので情報収集。
調べてみるとAnycubic Megaシリーズでは結構よくある故障みたい。
調査の結果故障原因となる所は人によって色々違っている感じだった。
・ホットエンド交換
・コネクタが抜けかかっていた
・ホットエンド上のコネクタを外し、基盤へ直接はんだ付け(ピンの不良?)
・ヒートベッドの断線
・メイン基板の故障
・その他
ネットで調べていると色々故障個所は違うけど、基本的にホットエンド周りの故障と言うことが分かった。
考察
これまでのエラー発生経緯から故障個所を考察してみる。
・ケーブルの断線:導通確認をしてみたが問題なかった、動いた時に接触不良が起こっている?
・ホットエンドについてる小さい基盤の故障:温度上昇で動作不良、ファンの風、経年劣化による接触不良、等々。
・メイン基板の故障:ここが壊れていたら諦める。
断線やコネクタが抜けかかっているのなら、もっと発生頻度が高くなるはず、温度上げていない状態でもX,Y,Zを動かせばエラー出るはず、ノズル温度を上げた時の内部温度が関係しているのではないか・・・印刷開始10~20分ぐらいの発生が多いため。
調査④
ホットエンド上の緑のコネクタが刺さっている小さい基盤が中にあるので目視で確認してみたが、特におかしなところは見当たらない。
とりあえず簡単にできる事で思いつく事をやってみた。
・基盤にコネクタが付いている裏側にカプトンテープ貼り付け。
・温度センサーを固定しているイモネジを少し緩めてみた。
※ここを締め付けすぎると温度不安定になることがあるらしい。
・コネクタ周辺が埃だらけだったので、全て掃除。
ついでにレールに潤滑剤を塗っておいた。
・ファン速度を70%へ変更、100%だと冷やしすぎて電流が安定しない?
この後1時間の印刷が完了、こんな事で直ったとは思えないが暫く様子見。
エラーなし
調査④から1週間後、印刷をしてみたがエラーが発生しない。
正常に印刷が完了した。
正確な原因は不明だが、対策したことで効果がありそうな事について考察を書いておく。
・温度センサーを固定しているイモネジを緩める
センサー先端の金属が熱で膨張、イモネジをきつく締めすぎていたため、センサーに何らかの負荷がかかり温度センサーのエラーとなった?
開始10分~20分ぐらいでエラーが発生する原因とつじつまが合う。
・ファン速度を70%へ変更
温度を上げるために電流を流しているはずだけど、ファン100%だと冷却しすぎていて設定温度まで上げようとして過電流が流れていたのかもしれない。
過電流だとコネクタに変色の後があってもいいと思うのだが、おかしなところは見られなかったので、効果は不明。
冬の時期なのでエラーが発生しているかもしれない、夏にこの設定でどうなるか・・・
・その他
カプトン貼り付けはノズルと基盤が近いので、熱の影響で動作不良になっていると考え、保護の目的でカプトンと張り付けたのだが、張り付けた後にネットでファン速度の情報を見つけたので剥がすのがめんどくさくなってそのままにしていた。
カプトンテープ貼り付けは効果なしと判断する。
まとめ
温度センサーのイモネジをきつく締めすぎたのが一番の原因ではないかと推測しています。
六角の横締めでかなりきつく締めた覚えがあります。
今回は縦締めで軽く締めこんだぐらいにしてみました。
今のところエラーが出ていません。
たまたまなのか本当に直ったのか・・・暫く様子見してみます。
エラーが発生するようならこの続きで更新していきます。
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