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D.C.5 ~ダ・カーポ5~ 感想

はじめに

 D.C.5、皆さんはもうプレイされましたか?
不肖私は、つい先ほど全ルートを完走しました。
まずは一言、CIRCUSさん/DCシリーズのファンになって早17年、今作も期待を裏切らない、期待を超えてくる、素晴らしい作品でした。
この熱量のまま、何か感想を書き残しておきたいなと、勢いでキーボードを叩いています。

 感想内容は人に読んでもらう用というより、自分の備忘録に近しいものになるかと思います。それでも読んでみるか…という気概ある物好きな方のみ、お付き合いください…。

!! 本記事の以降の内容は、作品内のネタバレを多分に含みます !!
(!DC5本編以外に、DC過去シリーズも含む可能性あり!)
DC5未プレイ or 過去シリーズのネタバレを気にされる方は、以降の記事内容に充分ご注意ください。

(以下、ネタバレ防止空白 ↑に該当の方は、ここでブラウザバック推奨です。特に反転文字とかはありません。)
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(以上、ネタバレ防止空白)

各ヒロイン/シナリオ

私がルートに入った順に書いていきたいと思います。

・白河 灯莉

 シリーズ恒例白河姓ヒロインであるが、今までいなかった白河だと感じました。(最初から魔法を持たなかったⅢの美琴は別として、) 彼女は、魔法の力を持ちながらもそれに基本的に頼らず、自分がしたいことを選んでいった。友も家族も将来も恋人も、すべてを悩みながらも切り開いていく。その能力でもって器用な立ち回りを旨とした先輩白河達とは逆を行くその姿勢。
まとめると、どストライクに大好きです。攻略直後でひいき目があるかもとしても、今までの白河ヒロインで一番好きかも分からん。

・八坂 可子

 主人公と別ヒロインがイチャる時に、嫉妬よりもイジリに積極的なのは新しいDC妹の形で、純粋にすごく笑わせてもらいました。個別ルートでは特に、やりたい放題の3バカにキレキレのツッコミも冴えわたっていた。加えて一番の魅力は、自身個別でも別ヒロイン個別でも、一人家族の帰りを待つその寂しさと強さ、そこなのかなと感じました。

・常坂 雪那

 シナリオの中で流した涙の量、ぶっちぎりのトップルート。かつてのシリーズ内で使われた演出のセルフオマージュもあったでしょうか、おそらく開発陣の狙い通り、ぶっ刺さりました。個別以外での彼女の将来が心配になりますが、 愛乃亜ルートのパスで未来をつなげた後の各パスでは、雪那の未来も何やかやでつながっていてほしい、そんな希望的な観測をしてしまいたくなりました。

・八坂 愛乃亜

 D.C.5の表のMVP。異論は認める。
大天才あたしちゃん様の名に恥じぬ大魔法、許嫁としての各個別ルートヒロインへのアフターケア、やりたい放題の家族にキレキレのツッコミ(さすが姉妹)、そして何よりも、古き良き正統派ツンデレ彼女の掟を外さないという王道of王道。これには全パスの僕もニッコリ。
 ……本作の後に4FDのあたしちゃん様を見かえした時の、あまりに持って回った言い回しと、かくれんぼ。これは、孫と、親友の娘と、ほぼ初めて遊べるのが楽しすぎて、八茶けちゃったんやろなあ…(オタクスマイル

・桜来 瑞花

 初見時とクリア時のキャラに対する印象のギャップぶっちぎりのトップ。悪い意味のギャップではなく、クールな印象からは想像もできない豊かな表情と猛アピール。これほどの猛攻を1か月保留できる創眞くん、これは大魔法使いの器ですわ(適当)。
 彼女のシナリオには個人的にいろいろと疑問が残った部分もありますが(後述)、ひょっとしたらそれも開発陣の掌の上かもしれませんねw

・Sequel
 DC4→DC4FD→DC5とプレイしてきた中で、まさにここを補完して欲しかった!、という部分を丁寧に取り扱ってくれ、その名の通り続編への贈り物もくれました。ⅡやⅢの往年のファンにも、たまらない演出だったと思います。
 ただ一点、完全に自分のせいなのですが、開発陣にとっては、無論、意図的であると思いますが、急に創眞(元さん)に声がついたのには笑いをこらえきれませんでしたw キャスト発表されていたのにここまで喋っていなかったので、喋るんだろうなとは思いつつ、やっぱり笑ってしまいました。これについては、私の杉田さんvoiceへの笑いハードルが著しく低いのが原因です。精進します…。

各サブキャラ

 Castクレジット順にいきます。

・鳴深 芙美乃

なんで攻略可能ヒロインじゃないの?流石にバグでは?()
魂に刻まれた、俺たちの「弟くん」が帰ってきた。
約束された正義。これで勝てないわけがない。
なんで攻略可能ヒロインじゃないの?(瑞花ばりの圧)

…冗談はさておき、本気で今後のリメイク/FDなどで攻略可能ヒロインにしてください。切にお願いします。

・末崎 ゆゆ

 かつてはバスケットマンだった私、バスケをやっているキャラはそれだけで好感度が高い。そこは置いといても、今作の寛容な生徒会において、バランサーの役割も担っていた。彼女が今後のリメイク/FDなどで攻略可能ヒロインになることがあるなら、ゴリゴリのスポコンを魅せてくれたらうれしいと僕は思いました(小並感)

・杉並

 晴れてシリーズ皆勤を継続。杉並は暴れてこそ、その真価が輝くと信じてやまない。そんな嗜好の自分的には、5の杉並はvery good!Ⅲや4の本編(FDは大分暴れてたと思う)では、少し暴れたりないのではと物足りなさを感じる部分も実はあったが、今作は非常に良き。後述の向島の存在も一助だったと思う。

・向島 悠斗

 妹は妄想なのかそうでないのか、シュレーディンガーの猫でしょうか(錯乱)。やはり3バカは全員がバカをやってこそ。Ⅱの3バカを彷彿とさせる、愛すべき3バカ、ビバ3バカ。

・示僑 翔太朗

 こういう先生もありなのかなと思いつつ、最後まで実は男の娘説を疑ってました()。
 ギャグチックなシーンとは言え、寝起きのビクっと大ジャンプでシュートブロックは草。バスケ有識者としては、創作としても少し無理がある挙動なので、もし前述の末崎ゆゆのルートが正式実装の暁には、もう少しシナリオ担当さんにはバスケに対して解像度上げてもらうことを要望しておきますw

・及川 桐吾

 D.C.5 影のMVP。異論は認める。
初登場時の強烈な印象はそのままに、共通/個別のどのルートでも物語にイベントを起こし動かし、大人(あるいは、オカm…)ならではの安心感を作品に与えてくれた。僕が向島なら正直、熱い夜を過ごしてもいいかもしれない()

・街で見かけた少女

 最初にサブキャラ発表されたときは、こういった位置づけのキャラとは思っていなかったので、まずは驚き。今までのD.C.シリーズであれば、彼女が攻略可能ヒロインとしての白河で居てもなんの不思議もないポテンシャル。それだけに、あいかを攻略可能ヒロインとした作品の妙が光る。
 それはそれとして、彼女もぜひ、攻略可能ヒロインとしても見てみたいです。お願いします。

CG/ちびキャラ

 CIRCUSファン始めてこのかた、ここのクオリティを疑ったことは一度もありません。そのファナティックな信頼を裏切らない、今回も圧巻のCG群だったと思います。各ルートのクライマックスシーンを中心にそれを活かす演出も素晴らしかったと思います。
 ちびキャラは、グッズとかいろいろ出してくれないかなあ…。

音楽

 CIRCUSファン始めてこのかた、ここのクオリティを疑ったことは一度もありません(大事なことなので再掲)。ボーカルソングもBGMも、全く文句なしです。豪華限定版に、しっかりそれらのCDをつけてくれているのも製品としてGood!!

疑問が残った部分

・黒無
 結局、何だったのか、どこからきて、どこへいくのか、何のために、どのように、5W1Hに跨り、明言されていなかったかなと思います。これは、意図的に書いていないことで、次作へ繋げる内容の筆頭なのかなと思いました。

・フクロウの魔具
 正直、かなり唐突に出てきて面食らいましたw
D.C.5には、今までCIRCUS作品のお役育ったマスコットキャラがいないのは、サブキャラ発表段階くらいから気になってはいたのですが、この子でしょうかw
ちょっと情報が少なくなんとも言えなげですがw
役目を終えて最後眠ったところを見ると、私たちプレイヤーのメタファーであったのかも?

・瑞花ルートについて1
 瑞花と創眞がサクラ/ミズを縦断生活し色々頑張って瑞花に子を成した、ってことですが、流石に端折られすぎたような気も…?
瑞花と創眞はあれ以上恋ができなくなったため、有里咲ってこの二人の子供…ではない…?それってNTr…ウッ…頭が……!
いや、よしんばこの二人の子供だったとして、一登君は元さんの孫なわけでそれって、近s……(強制終了

・瑞花ルートについて2
 創眞と再会して懐中時計に込めた魔法により記憶を取り戻した瑞花のその後。これは創眞の言葉通り1000年ほど前である/常坂の魔法でその時点に戻ったという仮定になりますが(実はフェイクで、逆に1000年後の未来でした、とかいう変化球はまだ考察不足…)、
これは、瑞花と創眞が恋を取り、瑞花に渡されたほうの懐中時計を渡すことを選んだパスと解釈してます。ただ、その後、瑞花は魔力を失っていき、1000年は到底持たないのでは…?
疑問が残った、というよりは、実はこの選択もまた茨の道なのかもしれない、というほろ苦さを感じた、ところと言ってもいいかもしれないですね…。

 正史(という言葉は5をやった後ではそぐわず、sequelパスとでも呼んだほうがいいのかもしれないですが) では、創眞が(おそらく)新調した懐中時計を過去の瑞花に渡し、瑞花がその時点で恋を思い出さないようにした、というのが筋なのかなと思ってます。

(このあたりについて、いやそれは違う、という読み取りをした方、是非教えてください…)

(・これ、この後ファンディスクのシナリオ作りにくくn…殴)

 書き出すとなんか止まらなくなってきたので、一旦この辺で……(笑
追って後で思いついたように追記してるかもしれません…。
 ただ総じて、疑問が残った点が悪い点、と直結するわけではないのが、D.C.シリーズの面白さであり、良さであると思います。ぜひ、これからの作品での展開にも期待しています。

次作/リメイクで改善してほしい部分

・誤記
 
少しまじめに一点。単純な誤字脱字ならどんな媒体にもあることなのでよいのですが、それとは性質が違う問題として、一点。
ある人がTwitterで上げてるのを見て私も初めて気づいたのですが、共通ルートのあるシナリオで、あるキャラの名前の部分に連続して誤記 (意図的?の可能性も考えましたが、前後の同キャラの登場シーンを鑑みると、明らかに不自然) がありました。
 開発陣の方もTwitterのエゴサをされ、すでに把握されていることと思いますので、ここで詳細は書きませんが、(この記事を読んだ知らない方も、知らないなら知らなくてもいいので…) 以降の個別ルートに入る前に気づいた人にとっては、混乱が生じるとともに、個別ルートの面白さが少し減じてしまったのではないでしょうか。

 私も、畑違いですがモノづくりにかかわる職を担っており、ミスやバグはどこにも起きえ、時には市場に流れでてしまうことを承知してます。ただこのミスは、おそらく防げたミスであると同時に、ADVゲームで最も肝のシナリオ部分の面白さがユーザーによっては損なわれる可能性があるミスであり、防がなければならないものだったと思います。

 次作ではこのようなミスは起きないよう、開発陣には是非頑張ってほしいと思います。DC5本編のリメイクや移植、今後のアップデートパッチの更新があるなら、これからやるユーザーのためにも、直していただきたいなと思います。

あとがき

 自分の備忘録的な…とかいう書き出しで始まったにもかかわらず、口幅ったいような内容も挟んでしまい、汗顔の至り…
ですが全体として、D.C.5という作品に、とても満足しているのは偽らざる気持ちです。5も含めて、これからもDCシリーズを愛し続けられるのを、とても嬉しく思います。

 次のCIRCUSさんの作品が、DCシリーズになるのか、なるとしたら4のファンディスクか、5のファンディスクか、6か、あるいはそれ以外か、はたまたDCシリーズ以外なのか!?と考え出すだけでも、明日への活力になるようです。

 本作の大団円、D.C.ルートで、彼ら彼女らから投げかけられた言葉、まさにその気持ちで、明日からも頑張っていこうと思います。

 ありがとうございました。

(2024.03.01追記)
本編ファンディスクであるD.C.5 Future Link ~ダ・カーポ5~ フューチャーリンクも感想記事書きました。ご興味ある方はこちらもどうぞ。


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