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D.C.5 Future Link ~ダ・カーポ5~ フューチャーリンク 感想

はじめに

 D.C.5 Future Link、皆さんはもうプレイされましたか? (1年ぶりくらいにほぼ同じ書き出し)
不肖私は、発売4週間ほどかけて、全ルートを完走致しました。
まずは一言、期待を裏切らない(いやいい意味では裏切ってきた)ファンディスクを今回も世に送り出してくれたCIRCUSさんに、敬礼。

DC5本編の感想(以下、本編記事と呼称)もnoteで書いたのですが、その手前、今回もキーボードを叩かねば嘘だろうと思い、かじかむ指を動かしますw

 感想の書きっぷりはいつもの感じになります。(いつものって何?という方は、前述通り、DC5本編感想も書いているので、そちらを先に流し読んでいただいて、、) 水が合いそうだな…という物好きな方は、お付き合いください…。


!! 本記事の以降の内容は、作品内のネタバレを多分に含みます !!
(DC5FL、DC5本編以外に、DC過去シリーズも含む可能性あり!)
未プレイ or 過去シリーズのネタバレを気にされる方は、以降の記事内容に充分ご注意ください。

(以下、ネタバレ防止空白 ↑に該当の方は、ここでブラウザバック推奨です。特に反転文字とかはありません。)
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(以上、ネタバレ防止空白)

各ヒロイン/シナリオ

私がルートに入った順に書いていきたいと思います。灯莉以外は本編のプレイ順と同じにしました。灯莉はどこでやるか結構悩みましたが、もし本編からならきっとこういうプレイ順にしただろうなという3番目にしました。

・白河 あいか

 むん!むんむん!(意訳:かわいい)
お母さまこと白河薫さんがお元気になられ、灯莉ちゃんも復学間近で憂うことがなくなったあいかの可愛さは天元を突破。灯莉ルートでいきなりとんでもない目に合わされたのは驚きましたが、灯莉にも言うことは言う強い子。
晴れて自分の中では歴代の白河で一番好きにランクイン。
 
シナリオとしてはミスコンに出るのを敢えて3人に絞ったのは面白かったですね。Ⅱの恋のアルティメットバトルばりの大乱戦もまた見たい、というのも正直ありますがw

・八坂 可子

 タロ、そこ代われ(殴
 因幡の白兎石(諳姉もお喜びのはず)に始まり、想秤の桜におうる君にと、一足飛びに魔具作りの才を(愛乃亜とツーマンセルとはいえ)開花。自己評価が低いだけでとんでもない実力者…。
 天文部部長としてのスピーチはとても響きました。……そんな彼女の尽力にも関わらず、遠い未来の4時点でも天文部が不憫な目にあっている、どうしてこうなった(3バカから眼を逸らしつつ)

・白河灯莉

 納得の攻略可能ヒロイン昇格。歴代白河の中でも人間スペックは最強レベルか。そのなんでもできる能力故の傲慢さを本編時点から抱えており、そのしっぺ返しをキッチリ受けていたのは、うーん、歴代白河の系譜。とはいえ、傲慢かそうでないかは置いとくと、灯莉は確かに他人の体調は寛解させており、結構毛色の違いはあるとも思いました。
 偏見が入ってるかもしれませんが、仮に主人公と出会わなかった場合、灯莉は魔法による代償を繰り返して一生ベッドの上と往復してそうな気がしました。逆にあいかは何だかんだ強い子なので、主人公と出会わなくても魔法を封印してましたし、あまり影響がない気もします。この対比は、5の白河2人の非常に面白い点でした。どっちも好き。ちゅきちゅき、だいちゅき。(美人喫茶リスペクト)
 細かい部分で気になったのは、4時点では香々見島から本島へ、白河家は再移住している?(ひよりが島外から寮へと入ってきているので) 。島の開発は進んだけど、白河としての拠点は変えた…? まあ2世代間くらい空いてますし、そういうこともあるかな…?

・常坂 せつな

 温泉に卓球にバスケに麻雀に結婚式にと大忙し。
本編からの宿題、寿命問題の解決方法としては、個別以外のシナリオでも取れるものだと思ったので、彼女の直近の未来はどのパスでも繋がるものと解釈しました。一安心。
 繋がった先で進む道を悩む姿は、本編の全力プレーぶりからは正直ギャップがありました。が、考えてみれば、学生の時点で人生ここまでと見定めて走ること自体稀有なことなのに、そこから更に予想を超えて永らえるとなれば、それは悩みますよね…。普通の学生ですら、進路は悩むものですし。彼女のその後の働きが、4の時代では特区指定に繋がったのでしょうね。さすが雪那さま!!(ゆゆ並感)

・八坂 愛乃亜

 D.C.5の表のMVP、って本編記事で書いたんですが、もうその域を軽く飛び越えて、D.C.界のGOAT論争に名を連ねてもいいかもしれない。それくらいの存在感。(ちなみにこの論争は対抗馬も金髪の子が多い(ドウデモイイ))
 
他のヒロインのルートでも周りとプレイヤーの好感度を一生上げ続ける女。めにょる。
 ここから後述の今後への要望の項に書こうかと迷ったんですが、流れ上ここに書くと、4へと至るパスの中では、元さんと結婚し子を成すわけですが、そこのところの補完をぜひお願いしたいです。4FD時点ではすでに元さんにめにょってるわけですが、愛乃亜も元さんも、瑞花の見た未来のために必要だからと瑞花に促されたとしても、じゃあ結婚して子供作っか、とはそう簡単にならないと思うんですよね。ま、一言で言うと、「ゴメンね、瑞花…でも…!!」となるあたしちゃん様があまりにも見た過ぎるので、ぜひお願いします(直球)。あ、代わりにいろいろと爛れてるパスとやらでもかまわn…

・桜来 瑞花

 満を持してサクラの国に帰還した御年1000を超えるスーパー教育おばあちゃん(褒め言葉)。眼鏡もジャージも釣り竿も似合うメインヒロイン。特に釣りの流れは、何気ない日常の一幕として書かれてますが、キャラがCGとセリフで躍動しており、このゲーム屈指の名シーンに感じてます。(異論は認める)
 1000年前に初恋の人と別れ、子を宿した瞬間に旦那と別れ、その子供は推定50年お腹の中で封印せざるを得ず、生まれたその子が好きな子の一人も紹介してくる前に死別扱い…。書き出してみると、歴代トップクラスにヘビーな背景だこの子…。(これ以外に鷺澤家からの扱いや友人との死別など、まだまだある)
 瑞花、創眞、 有里咲はまだまだ幸せになり足りない家族(何なら揃った瞬間の描写すらない)だと思います。まだまだ続くであろう(心からそうであって欲しい) これからのD.C.に期待です。

・EPISODE1
 全く予想もしていなかったルートでありシナリオでした。ルートに入って数分後、自分のD.C.史上、3本指くらいに入る驚きがあったかもしれません。(もちろん、いい意味で)
 いわば、おうる君こと示僑 先生ルートとでも呼ぶパスでしょうか、本編時点ではフクロウの魔具として最後に登場していましたが、まさかこういう生い立ちとは予想もしていませんでした。(この設定を予想できていた人は、シリーズファンでもかなり少なかったんじゃないかと思います)
 D.C.シリーズでは過去にも先生/教師視点からの心情が描かれることはありましたが、一つのシナリオのテーマとして据えられたのは初めて?ではないでしょうか。期限付きの命ながらの教師としての成長~生徒たちへの愛情が確かに生まれていき、最後は立つ「鳥」跡を濁さず去っていく。あまりにも美しく、切ない。脱帽です。

・EPISODE2
 
DC4FD以降、恒例?となりつつある次作への引きを持たせたグランドエンド、今回も心ニクく決めてくれてたと思います。今回のゲストキャラにも思わず声が出ました。下手をすると15年くらいぶりw?のゲーム出演でそら「かったるい」でしょうけど、もうひと頑張り頼みましたw
 最後の元さんのシーンはシンプルに考えると制作が計画されているであろうDC6へのフックであろうかと思いますが、期待、この上なく高まりました。

各サブキャラ

 Castクレジット順にいきます。(白河薫、常坂元については登場シーンが比較的限定的なのと、代わりに別項でも触れているので、割愛します)

・鳴深 芙美乃

 攻略可能ヒロインじゃないバグがファンディスクでも修正されていない。
さすがに僕の心の中のリトル弟くんもブチギレ。

あいかルートのミスコンやせつなルートの連続登山など、苦労人感の割に報われない…。いや、本当にお願いします。攻略可能ヒロインに上げてください。彼女が来年も1人でバレンタインに恋愛小説を読んでいる画を思うと涙が堪えきれない…。

・末崎 ゆゆ

 新生徒会長、降臨。すごいどうでもいい話なんですが、古のD.C.ヴァイスプレイヤーは、「生徒会長」が増えると少し喜びます。何のことかわからない方は、分からないままでよいと思いますw
 学園のために必要であれば毒をも食らう(意訳:杉並と手を結ぶ)柔軟性はシリーズ歴代の生徒会にも負けてはいなかった…か? 正直、あいかもいい子過ぎるので、4の時もそうでしたが、香々見学園は生徒会側の戦力不足が否めなそう(問題児が多いともいう)。

・杉並

 今回も素晴らしい暴れっぷりでしたwやっぱり5の杉並、好きですね。「杉並に限れば」歴代2番目に好きかもしれない(「杉並に限れば」とかいう迷言)。発売前のCIRCUS屋根裏放送で、林閣下ディレクターに注目セリフを聞いたお便りが読まれたのですが、そこでの回答が、「漢の戦い」。なるほど、聞いてみれば、いかにも杉並が言いそうでしたねw

・向島 悠斗

 妹は妄想なのかそうでないのか、シュレーディンガーの猫のまま終わるのか。今回印象に残ったのはやはり「ちょっとエッチに聞こえる一言特集」ですねw 正直、嫌いじゃなかったですww同じセリフを灯莉が流れで言ってくれたらよりy

・示僑 翔太朗

 D.C.5 裏の裏のMVPだった。EPISODE1の項でも書きましたが、 MIP(再成長選手)といってもいいかもしれない。可子の部屋に戻って、一生大切にしてもらってくれ…。
 どうでもいいんですが、本編記事ではバスケシーンでのシュートブロックは流石にないやろwみたいなことを書いたのですが、なるほど、文字通り飛ぶようなブロックをした訳ですね、鳥だけに。納得です(白目)

・及川 桐吾

 D.C.5 裏のMVPはファンディスクでも健在。
ある時は和風喫茶のオーナー、ある時は学食の責任者、ある時はブリーダー、ある時は鬼軍曹、物語動くところに桐子ネエあり。強烈なキャラクターでありながら押し付けがましくはない、大人であるからこその発言も任せられ、ライター陣の中でも非常に頼りになる存在だったのでは、と勝手に想像してますw

・鷺澤 朱鷺子

 この子を学生時代にフッた奴がいるってマ?多少の重さぐらい受け止めたれや!というのは置いといて、瑞花の良き理解者として瑞花ルート全編/特典のボイスドラマCDまで、いい味出してました。
 由岐子さんの子供もお世話する気満々だっただろうに、急に由岐子さんが「推定50年くらい封印することにしたわ」とか言い出して、面食らったやろな…。お疲れさまでした。
 D.C.無印ヒロインの鷺澤美咲との関連は特に直接匂わされてはいなかったと読み取りましたが、直系の血縁であろうとなかろうと、良きおばあちゃんになったことでしょう。僕もお世話されt(ry

・鷺澤 源蔵

 急にイカついおっさんこと、ココア大好き柔道おじさん。
初登場時から、自分の中で勝手に妄想ストーリーが出来上がりました。
僕の中ではおっさんは由岐子の事が好きだった時代があり、それを年月とともに諦めるものの、ぽっと出の若造(玖星さんちの創眞くん)に取られそうになったため、世話役としてより中学生男子並みの対抗心が沸き上がり、あのような挑発を行った、、、とまあ、このおっさんの過去編でSS一本書けそうな、魅力的なおっさんだったと思います。その実績は称賛されるべき、立派な大人(でもココアには練乳)。

・鷺澤 有里咲

 瑞花のお腹の中で推定50年を永らえたという事実は中々衝撃でした。時間を止めてたとはいえ、よく無事に産まれてきてくれたなあ…。4,5と通してきたプレイヤー視点では、ある時はヒロインであり、ある時は娘でもある。この立ち位置はD.C.長しと言えどもそんなに居ないかな?(ヒロインであり母でもある、ヒロインであり祖母でもある、とかのバリエーションもありますね)
 いつの日かおばあちゃんと再会を果たしたその日には、一登くんとの再会バリに一発ビンタくらいかましてもええと思うで(しない)。

CG/演出

 CIRCUSファン始めてこのかた、ここのクオリティを疑ったことは一度もありません。(本編記事の感想ママ) 今回の各ヒロイン別イチ推しCGは(ここに画像載せるのはよろしくないので、ニュアンスで失礼します…伝われ)
・(瑞花) 創眞とのお別れ前夜
・(愛乃亜) 報連相は仕事でも大事だからね、仕方ないね
・(せつな) 桜とマナを結ぶキセキ
・(あいか) ミスコンあやとり(可子も芙美乃先輩もGood!)
・(可子) ボウリング(みえ…)
・(灯莉) ちゅきちゅきだいちゅきメイドさん
・(その他) 泣くな有里咲…

気になった部分

 …書こうと思ったのですが、5本編時点からシナリオ上の気になる点は大部分解消され、残っているのは次作への伏線となる部分(主にEPISODE2部)かと思いますので、ポジティブに受け止めています。ので、ここは次作へ丸々期待ということで、今回はいろいろ予想するのは止めときますw
 本編記事でも書きましたが、総じて、疑問が残った点が悪い点、と直結するわけではないのが、D.C.シリーズの面白さであり、良さであると思います。

今後のシリーズへの要望(ワガママともいう)

・音楽
 ボーカルソングもう1曲くらいあっても嬉しかったかなと思いました。得点のボーカルソングCDはFullだともっと嬉しかった。M.A.R.Y. 4 TUNESさんの楽曲もあればもっと嬉しかった。
 …とはいえ、昨年はいろいろと難しい事情もあったかと思います。クオリティに関しては今後も疑っていないので、次回作も期待しています。

・特典小冊子
 魔法解説の項で、今回の重要設定であるパスについて、図解等されていたら大変助かったかなと思います。大部分はプレイの中で把握できたつもりではあるのですが、やはり過去改変やsequel(いわゆる正史)パスでないパスの話が随所挟まれるので、公式解説が加わるとよりよいかなと。(…自分で作れ、という本記事をここまで読んでくれている人のヤジからは耳をふさぎつつ…)
 とはいえ、4,5はYoutubeでネタバレ動画とかも出されているので、今後改めて何らかの形で解説いただく機会等もあるかもしれませんね。

あとがき

 全体として、シナリオにはヒロイン毎にいい意味で緩急があり、本編で十分に問題を解決したヒロインはその後はひたすら甘く幸せに、本編でまだ未解決部分を残していたヒロインはそこをしっかり補完してくれた印象で、ファンディスクとしてとても良い完成度だったと思いました。

 次のCIRCUSさんの展開予想を口幅ったくもしておくと、4と同じ流れを組むなら、R18の5本編と5FLを挟み、満を持して6に突入でしょうか。どこまででも付き合いましょう。一緒に天音島まで行ける日を心待ちにしています。

 CIRCUSさん、今作も、ありがとうございました。


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