見出し画像

舞台DC3 〜ミライへの伝言〜 感想

はじめに

 舞台DC3 〜ミライへの伝言〜、去る4/24(投稿時点でつい先ほど) に千秋楽を迎えましたね。不肖私も、4/19初日公演/ 4/23マチソワ公演を現地で、4/24千秋楽公演を配信で観劇させていただきました。
 前作舞台~君と旅する時の魔法~以来、約1年半ぶりの舞台新作、今回も並々ならぬ期待を込めて観劇に臨ませていただきましたが、その期待を軽々と超えてくる、素晴らしい舞台でした。これは例によって、何かまとまった感想を書き残しておきたいなと、キーボードを叩いています。

 感想内容は、以前にD.C.5感想を書いた時 (多くの方に読んでいただけたようで、恐縮です。この場をカットインしてお礼申し上げます。) に近しく、人に読んでもらう用というより、自分の備忘録に近しいものになるかとは思いますが、ご興味のある方はお付き合いください。
 また、私のTwitterから来てくださった方は、一部ツイートと言ってること被る(あるいは掌返ししてる)部分もありますが、ご容赦ください。。

!! 本記事の以降の内容は、舞台本編のネタバレを多分に含みます !!
(今回の舞台本編以外に、前作舞台、D.C.過去シリーズも含む)
舞台未観劇 or 過去シリーズのネタバレを気にされる方 or 前作舞台の内容をD.C.Ⅲ.P.Sまで楽しみにされたい方は、以降の記事内容に充分ご注意ください。

(以下、ネタバレ防止空白 ↑に該当の方は、ここでブラウザバック推奨です。特に反転文字とかはありません。)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(以上、ネタバレ防止空白)

各登場キャラ/キャスト

パンフレットの紹介順に書いていきたいと思います。

・森園立夏/リッカ・グリーンウッド (新田恵海さん)

 キャラとしてもキャストさん個人としても、不肖私の最推しです。本作の舞台に、最強のキャラが最強の座長によって、カッコよく可愛く美しい最強のヒーローが顕現していました。前作舞台はラストシーンに代表されるように、メインヒロイン感が強かったように思います。ただ今回は、ご本人もアフタートークなどで言っていた通り、清隆と姫乃の関係を立てつつ、カテゴリー5/公式新聞部部長としての存在感もしっかり残す、前作とは違った部分で魅せてくれたと思います。新田恵海さんのFCイベントでも記憶にある限り歌唱されたことのない、『国語・数学・立夏…恋愛!』を生で聴ける日が来たのも、感無量です。
 SNSを通して伝わるカンパニーの一体感や舞台全体の完成度の高さ、新田恵海さんが座長でなければ、ありえなかったこの満足感だと確信しています。
立夏/リッカさん、新田恵海さんに出逢えて11年、今日も貴女を陰ながらでも応援できていることを、心から誇りに思います。本当にありがとうございます。

・葛木姫乃(佐々木未来さん)

 本作のメインヒロイン。お話の主軸であり、その分、表現しなければならない感情の多彩さやクライマックスシーンではまさかラスボスも兼ねねばならないなど、本舞台で一番重要といってよいキャラ/役だったと思います。お疲れ様でした。(日替わりパートも連日色んな意味で大変だったかと思いますw) 和服、姫乃にもみころんにも似合うとか、さては最強の衣装だな?
 新田恵海さんと並んで、どの媒体でもずっと姫乃を演じること10年以上、姫乃をずっと大切にしてくれて、ありがとうございます。つんみこ、10年後も100年後も、ずっと変わらず仲良しでいてください。

・芳乃シャルル/シャルル・マロース (藤邑鈴香さん)

 最早、円熟味すら感じさせるエトマスターっぷり。脚本の都合上、どうしても清隆との絡みが凄く多いわけではない中で、清隆の夢の中、初音島の同居生活の一端が垣間見れるシーンが印象深く残りました。芳乃シャルル/シャルル・マロース、あくまで個人的には、「ルル姉」呼び出来る芳乃さんの方がよりストライクなので、ニヤついてました。
 喉、千秋楽公演の途中から陰ながら心配していました。大切な商売道具で唯一無二のお姉ちゃんボイス、どうかお大事になさってください。
 あと、藤邑さんの好きなものはTシャツで表すスタイル、不肖私も職場などでやっているので()、非常に気が合うなと思ってます。これからもお互い貫いていきましょう。

・瑠川さら/サラ・クリサリス(髙橋麻里さん)

 全清隆くんは、潔癖には生きられないんだ、すまんな(「逮捕〜〜!!」「不潔、H、不純異性交遊〜〜!!」正直、助かります)
風見鶏に帰着する時のシミュレーションで初日爆笑してましたw しばらく見ない間に、キャラがお変わりあそばされました?(いい意味で)
あと、宮城仙台をご存じなら岩手盛岡も存じ上げてあげてくださいw(キャストさんの出身地を活かしたネタだと理解はしていますww)
などなど、優等生とのギャップを活かした面白キャラに転身した面も見受けられましたが、何はともあれ、クイーンズカップ、優勝おめでとう(強引)!

・陽ノ下葵/陽ノ本葵(石丸千賀さん)

 例によって円環の理の中で唯一の記憶保持者故のサクラギとの絡み、まさかの耕助からヒロイン紹介を分捕り、杉並との非公式新聞部コンビ……と、演出:市村さんのツイート通り、美味しい部分が多かったw そしてこの葵ちゃん、底抜けに明るい。清隆が気づかなくても(原作葵ルートに入らなくても)、これは自分で禁呪を何とかできちゃうかもなwと思わせるくらい、素晴らしく前向き。いいぞ、もっとやれ。
 カーテンコールやサクラハッピーイノベーションの、石丸さんのファンサービスも素晴らしく印象に残ってます。いいぞ、もっとry

・五条院巴(北原知奈さん)

 いやもう、こんな元カノおったら今後一生誰とも満足できな(強制終了 
 
カンパニーの多くが前作から役を引き継ぐ中、前作のジル役とはまた全く違う役作りが必要で、物語上重要なシーンも多く、格別のご努力があったことと拝察します。一方ならぬ向上心を持って一つ一つの公演に臨まれたこと、Twitterを通じてずっと伝わってきていました。

 今の北原さんのご心中をお察しすることはきっと私には烏滸がましく、どんな言葉も慰めには適さないと思ってしまいます。
 なので、ここからは私の独り言として書きます。(おっとこのnoteは、元々そういう体でしたね…苦笑)

 結果として、私が北原さんの巴を観れたのは初日のみとなりましたが、監督生としての凛々しい立ち姿とハッキリと伝わる言葉/ジャンピングお館様膝つき/清隆の元カノを自称するイタズラ気な笑顔/2度もあった複雑な術式詠唱/後手に短刀を抜くカッコ良さetc……
 幸運にも最前列から見ることのできたその一期一会の景色を、お墓まで持っていきます。舞台で躍動する巴さんを観れて、幸せでした。ありがとう、巴さん。

・メアリー・ホームズ(黒木美紗子さん)

 本舞台のアドリブ女王であり喜劇女王。異論は認めない。前作の美琴役で僕個人的MVPを掻っ攫って行ったのは記憶に新しい中、その溢れるバイタリティはそのままに、新たな役、メアリーにも順応していた。いや順応というか、最早原作の枠にいい意味で縛られない昇華っぷりだった。氣功ありエコーあり側転あり、バリツとは概念。ハッキリワカンダネ(棒

・杉並(工藤博樹さん)

 その謎っぷり(清隆の夢の中ではあるが、初音島の中で立夏をグリーンウッドと呼んだり、鬼退治決戦に自力で現れたり) と、工藤さんの躍動感溢れるアクトにより、杉並にしか出せない魔性の魅力が本作でも全開。
 個人的イチ押しポイントは、ラストのサクラギとの別れのシーンで、杉並だけは遅れて現れサクラギの方を見ていないが、最後ほんの一瞬だけ、サクラギと視線を交わしフッとお互い笑う。お互い聞きたいことも多くあったろうに、それはこの場所の杉並とすべきでない、と一瞬のアイコンタクトでお互いに理解したのでは、と激重妄想を働かせまくりました。往年のD.C.Ⅱオタクとして、こんなん高まらずには居られない。どこかの未来で、サクラギと、どこにでもああいう奴はいると揶揄されていた3バカのもう1人と、幾つになってもバカをやっていてくれ、同志たちよ。
 工藤さん、板の上以外でもTwitterで力強い杉並をいただけました。ありがとうございます。一生ついていきます、杉並様ァ!

・江戸川耕助(福原英樹さん)

 本舞台のアドリブ王であり喜劇王。異論は認めない。グニルックをやって自信を失うシーン、本来は霧に侵される伏線となるシーンですが、風を読んで「アゲンスト」とか、地面叩いて「ダフッた」やってるところを見て、いや、問題なのは才能ではなく競技を間違えていることでは?と思わずツッコんでしまいましたwwこれ以外にも恒例のヒロイン紹介やちょっとした一言、エドワードとの男同士遠慮のないドツキ合い(婉曲表現)など、福原さんのアドリブなのか台本の一部分か、ともあれ今作の舞台も何度も笑かしてもらいましたww
 そんな耕助も、今作では、お茶らけだけではない真剣な部分も。ツーマンセルが多いD.C.Ⅲ風見鶏の中でも、四季さんとの関係性、1番好きです。一生、よき主従であれ。

・江戸川四季(清水優莉さん)

 普段は雑に扱ってるようでも、有事の際は1番に耕助を思って行動する。こんなん何度見ても好きになっちゃう。前作舞台の、耕助の前にバッと手を出して飛び出さないようにしれっと守ってる演出も好きでしたが、今作は前作以上に直接的に守り、また耕助に救われるシーンがありましたね。こんなん何度見ても好きになっちゃう。(大事なことなので2度)
あ、もぐのは耕助のだけにしてください、お願いします(震え)

・イアン・セルウェイ(篠原ありささん)

 まずは一言、カッコいいんだわ。それでいて、可愛らしく面白い一面も併せ持つ憎めない男ですが、まあこれが篠原さんの演技がハマることハマること。イアンは原作では序盤は所謂イヤな奴としての振る舞いも目立つキャラで、更に言うと男な訳ですが、篠原さんのイアンは、ここの部分を上手に昇華し、限りある舞台の尺の中で初見から「ああ、これは愛されキャラ」として入ることができるようになっているなと感じています。これは思わず生徒会選挙投票しちゃうわ(ごめん、清隆、メアリー)

・瑠璃香・オーデッド(篠本桜さん)

 前作舞台は美琴が瑠璃香に憑依(?)するというまさかの展開のため瑠璃香としては未出演でしたが、イアン様を立てる(イアンが喜ぶとは言っていない)ならこのキャラは本来必須の役どころ。率直に、篠本さんの顔面が見目麗しい。イアン/篠原さんと並ぶとさらに麗しい。イアン×清隆を弄る時のあの楽しそうな顔ですよw舞台でも名コンビでした。

・エドワード・ワトスン(北原侑奈さん)

 エドワードルート実装まだですか?公式が勝手に男って言ってるってマジ?(10年来の疑問) 
 北原侑奈さん、可愛すぎました。これは探偵部のエドワードとお近づきになりたくて、わざと事件を起こす風見鶏生が出てしまいますね、誠に遺憾です。何で私じゃないのよとキレるメアリーまで見えました。このエドワードはいざという時メアリーよりイケメン(確信)。あと、耕助への容赦ないピコハンフルスイング、観劇させていただいた全公演通じて1番笑いましたww

・芳乃清隆/葛木清隆(櫻井尚輝さん)

 羨ましいぞ、そこを変われ。
主人公として、セリフ量は恐らく全キャラ中1番と言ってもいいくらいあるはずなのに、私が観劇した限り、目立った噛みやトチリは全くありませんでした。他のキャラと違い声だけの表現であり、客席の全清隆が想いをその声に託して尚これだけの満足感があるのは、櫻井さんがD.C.シリーズを愛した同志(演出:市村さんのツイートより)であり、その気持ちを誰より理解してくれてると、その声を通して客席で分かるからかもしれません。ありがとうございました。

・サクラギ(秋谷啓斗さん)

 キャスト発表の時から、原作に登場しないその名前に身構えて色々考察してたりしましたが、これ以上ないほど、今ではこの舞台には欠かすことのできない存在だったと打ちのめされています。舞台が進むごとに、自己紹介、故郷にも耕助と同じような奴がいた、母に逢えるかも、最果てより来たる、一つの魔法だけ使い続けて来た、工学系研究所、HMシリーズ、μ、美夏、専門が葛木の魔法……
キーワードは散りばめられ、D.C.シリーズを深く知っている人ほど、早くその正体に気付ける仕掛け。私個人としては、最初の自己紹介〜母に逢えるかもくらいで確信には変わっていましたが、「でも何故…?」「ミスディレクションか…?」と初日の舞台中はそれに頭が大分行っていました。これについては後述もしますが、完全に脚本にしてやられた形ですw

 その正体、「桜内義之」。不肖私が、D.C.シリーズで一番好きなD.C.Ⅱの主人公。30過ぎの青年役での登場でしたが、これも、シリーズファンには納得の設定。立ち居振る舞いも学生メンバーとは違った落ち着きが感じられ、何よりも、その掌に宿した魔法や残してきた家族への愛着がこの上なく伝わる秋谷さんの演技で、今、キーボードを叩いている中で思い出しても、涙で少し手が止まりました。。
 
秋谷さん、千秋楽挨拶で気にしてらっしゃいましたが、押しも押されもせぬD.C.ファミリーの一員であるのはもちろん、D.C.キャラ/キャスト多しといえども、Ⅱ/Ⅲ/4をまたいで出演された方は、実は数えるほどしかいないので、どうか誇りにお思いになってくださいw

 最後に、、、
 義之、頑張ったんだな。。未来でも風見鶏の臨時講師になれる程に。よかった、本当に。これからも、家族みんなで、幸せにな。落ち着いた後、もしも弟ができたら、きっと娘さんも、この上なく喜ぶぞ。おめでとう。

・葛木咲姫、桜内音姫(ミルノ純さん)

 パンフレットにはクレジットされていないですが、この二人にも、感謝をしっかり表さなければならないでしょう。声のみの出演ですが、この声は、もう15年以上も前から、僕の魂に響く声。この物語は、色んな意味での救いに溢れていましたが、きっと登場キャラの中でも、格別にこの二人は万感の想いではないでしょうか。脚本もですが、この舞台に直接立っていないキャラすら救ってくれて、ありがとうございました。

・エト(あおきさやかさん)

 前作に引き続き(というかこちらも15年以上w) お馴染みの声で。こうなると、シャルルルートの要素も、何とか舞台で観たくなっちゃうぜ。
 エト、キーホルダーは持ってるけど、ぬいぐるみの販売、しないっすかね…(当方、年齢:3○歳、性別:男ですが、大真面目に言ってます。)

演出/舞台全般

 キャストさんの項でも書かせていただいた部分ありましたが、キャラが原作ゲームと肩を並べるほど、シーンによってはそれを乗り越えるほどに躍動し、舞台上に確かに生きていました。BGMや背景(背景と舞台を2つに分割し、初音島と風見鶏を行き来するなんて特に)、エフェクト等も原作ゲームへのリスペクトが伝わりつつ舞台でこそ魅せられる作品の魅せ方、堪能させていただきました。アクシデントにも負けないShow must go on精神、マチソワ間にもできる改善を入れる向上心、一社会人としても謙虚に見習って行きたいです。市村啓二さん、並びに舞台に関わられた全てのスタッフさん、ありがとうございました。
 飛行船シアター、初めて足を運びましたが、すごく観劇に適した綺麗な劇場でよかったです。特に2階席、非常に見やすく実際の距離よりも演者さんを近くに感じた(演者さんがみんな、2階席にも視線や手振りを下さったのも、勿論満足度が高い)

脚本

 率直に一言で言って、今回の脚本には、「やられた……」というのが偽らざる気持ちです。
 今回の舞台は姫乃ルート、というのは舞台の制作発表~早いうちに発表されていたと記憶しています。なるほど、前回がリッカルートを基調にした脚本であったので、今回は次いで舞台映えや人気や前作の補完etc…が期待できる姫乃ルートか、という印象で、その時点ではとても、今回の脚本に仕込まれたもう一つの大きなテーマに思いつきもしていませんでした。
 そう、先述した「サクラギ」の存在と、その原作D.C.Ⅲ本編には直接登場しない存在を敢えて登場させた、その意図です。
 全く、予想していませんでした。まさか、D.C.Ⅲのみならず、D.C.シリーズ、特にD.C.Ⅱを長く愛したファンがずっとずっと待ち望んだ、一つの家族の救済を、まさか、この舞台の場で成し遂げてくるとは。D.C.Ⅱ.D.Mの発売からも早8年。ここで詳細を書きすぎては最早、無粋とまで思うので、一言。
 あの家族のラストシーンに至る希望、まさに「ミライへの伝言」。やられました。脱帽です。たけうちこうた先生、ありがとうございました。

考察(4/25追記)

 ↑で無粋かな、とか書いていながら舌の根も乾かぬうちに何を
そうは言っても、ここまでのものを見せられて、自分なりの考察解釈も言語化できなくては原作ファンの名折れか、と、千秋楽翌日に思いなおし、これを書いていますw
 Twitter上でお見かけした?マークが出てるような部分に、自分なりの解釈を書いていこうかなと思います。公式でもないのに饒舌に過ぎるかと思いますが、あくまで個人の解釈ということで、ご容赦ください。。

・サクラギ(義之)が妻も娘もきっと助かると思えた理由

 天正二年(1574年)から500年(いおとせ)後は2074年であり、サクラギの妻こと桜内音姫が、鬼の力により倒れて死の淵にいるまさにその年になります。(D.C.Ⅱ.D.M、D.C.Ⅲ.D.D)
と、いうことは、実は丁度500年経っており、鬼との盟約は既に果たされて、後は開放するだけの状態となっていると思います。このことが分かったため、サクラギは「機はとっくに熟していた」「妻も娘もきっと助かる」と言ったのだと思います。
 後は未来に戻った義之が、鬼を音姫の内からどう開放するかですが、ここからは考察というか妄想に近くなります。今回、清隆の夢の中では鬼と対話できたことを考えると、おそらく音姫の夢の中でも、鬼との対話は不可能ではないと考えられます。義之にも同じ夢の魔法の力があり、また、未来の初音島で記憶を取り戻した立夏や清隆の力も借りることができるため、これは可能と仮定します。
 対話が可能なら、後は、「500年経った。今までありがとう。盟約は果たされた。」「どうだ、どうせ外に出るなら、俺たちの子供(嬰児 = みどりご)として産まれてこないか?」、というような交渉をして、音姫は助かり、桜姫も鬼の力を継承せずに済み、D.C.Ⅱ.D.MのラストCGが、本当の意味で、大団円となるのかなと。 (後ろの方は妄想しすぎかもしれませんw この説だと、桜姫の弟か妹に鬼そのものが産まれかねないですからねw)

・未来の立夏が、「葵だけが頼りよ」とサクラギに伝言した理由

 上述の通り、サクラギは今回の遡行でヒントを手にしましたが、その記憶を未来に戻った後も保持できるか分からないと口にしました。今作舞台で描かれたのは、義之達がいた未来と直接つながりのない、禁呪のループの中のパスだからだと思います。
 その可能性に気づいていた、義之のこの世界への遡行も手伝ったであろう未来の立夏が、保険的な意味も込めて、葵に伝言を託すことを思いついたのだと思います。葵だけが、ループ後も記憶を保持できると分かっており、未来の葵が記憶を取り戻した時、それを義之(は直接面識なくとも)、立夏にこの周回のことを伝えられる可能性にかけて、「あなただけが頼りなの」と、サクラギに伝言したのだと思います。
 
いや、こんな講釈は置いといて、意外と実は、、、直接伝えられないけど、ミライに絶望してループの最中にいる葵に、希望を持たせるエールを送るという、立夏さんらしいカッコいい気遣いかもしれませんねw

・清隆の見た夢に最初に出てきた黒ローブの魔法使いは誰?

 これに関しては正直分からない部分でした。シンプルに清隆のセリフ通り捉えて、清隆達の教授なのかなと思いましたが、Twitterで、これはサクラギの夢で、サクラギのいた時代の風見鶏の教授では?という考察を見かけました。それは私には思いついておらず、面白い考察だなと思いました。
 Ⅱ本編の設定上、義之の夢見の魔法はそこまで自由の利くものではなかったですが、努力して制御できるようになり、未来の遡行する前のサクラギも清隆と似たようなことをしていたら、夢使いとしてあまり褒められたことではないかもしれませんが、なんかこう、エモい。 

あとがき

 全体として、この上なく満足しています。D.C.Ⅲ発売から10年以上をたった今も、D.C.Ⅲという作品を変わらず、いや当時以上に愛し続けていられることをとても嬉しく思います。

 前作舞台を受けて、舞台から逆輸入されてADVゲーム化されるD.C.Ⅲ.P.Sの発売まで発表されるに至っては、この作品と、それを支える多くの方、同志たちの、そのすべてが不思議な縁で交わった、大真面目に桜の奇跡と形容したくなる、人の想いの底力に驚かされます。

 こうなると、次の目標は、~ミライへの伝言~ もADVゲーム化!?、さらなる新作舞台もやっちゃう!?!?と、色々妄想しつつ、また明日からも頑張っていこうと思います。

 ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?