大事なことは外さない
何かの折に誰かから聞いたのかそれとも何かで読んだのか、よく覚えていませんが、
「占い師は自分の事は占えない」
というフレーズを聞いたことがあります。
私の母も、「自分の事はよくわからない」と常々言っていました。
願望が入ってしまうので、よくわからないのだとか。
私は占い師ではないのですが、願望が入る、というのはわからないでもないです。
でも私は、自分のことも結構ガイドに訊きまくってますよ!
私が訊くのは、心に違和感を感じたときですね。
前回の記事にも書いたのですが、ある時息子の担任の先生に対して、激しい怒りを感じたんですよ。
でもね、自分が怒ってることに対して、内心、ものすごい違和感を感じていたわけです。
ちょっと言葉で説明するのが難しいのですが、
「これは今の自分じゃない。昔の自分だ」
っていうような違和感を感じたんです。
自分の中に降って湧いた怒りに、懐かしさのようなものをかぎ取ったんですよね。
例えるなら、子供の頃はその辺にいくらでもあって取るにたらないものだったのに、今はもう手に入らない古ぼけたグッズを、メルカリかなんかでスマホの画面越しに眺めている時のような気持ちです。
しかもそのグッズは、今の自分にはまったく必要のないものなのです。
伝わります?
でも別に、
「なんか違和感あるんだけどー」
とかそのまんま訊くわけじゃないですよ笑
こういう時はね、その時にはあんまりガイドに何かを訊こうとかは思わないんですよ。不思議なことにね。
ぜんぜん違う形で問いかける形になるんですが…
この時の場合は、
「個人面談の時に、教頭先生に立ち会いを頼んだ方がいいか?」
という事でした。
元々、息子の発達の経緯について教えて欲しいとの事で件の先生との面談が予定されていたんですけど、なんとなく一対一で先生とやりとりするより、私の気持ちも、担任の先生の事もよくわかってくれている人に立ち会いしてもらった方がいいのかな、と。
正直、もし担任の先生とバトルになるようなことがあれば、立会人がいてくれなければ困る、と。
身近な人に相談してみても、教頭先生に立ち会いを求めるのは当たり前の事だし、担任の先生には思ったことを率直に伝えた方がいい、みたいな感じだったんですよね。
自分でもそう思っていたんですが…
どうしても違和感がすごかったんですよ。
本当にそのように進めていいのか? と。
なので率直に、私のガイドに訊ねました。
「私にとって、教頭先生の立ち会いは必要だろうか?」
「否」
即答でした。
ガイドのこの答えに、私は「やっぱりな」という気持ちと、「意外だな」と驚く気持ちを、両方同時に感じました。
彼らは基本的に、私の意志を尊重してくれるので、私がどうしても必要だと思うのなら「教頭先生に立ち会いを頼むのもアリ」的な回答をするのではないか、と思っていたのですが。
「必要ない」
とにべもない感じでした。
でも一人で担任の先生に向き合うのがちょっと嫌な私(笑)
「……これは何かの間違いかもしれない」
と、仕切り直して翌日にもまた同じ事を訊いてみました。
「私にとって、教頭先生の立ち会いは──」
「必要ない、大丈夫」
食い気味に断言されました。
え~なんでよ~と思いつつも…
少しずつ自分の中で違和感の正体が現れ始めるのです。
そもそも、自分にとって都合のいい先生でないからといって、先生の存在を否定しちゃいけないよな、とは常々思っていたんです。
でも、自分が感じた憤りも解消したかった。
この憤りはなんなのだろう?
それは、自分ではどうすることもできない、「理不尽」に対する従来の(生来の)私の反応なんだろうな、と。
そう、ただの生理的な反応に過ぎないんです。
育った家庭環境のせいか、子供の頃からずっと「理不尽」と戦っていた私ですが、今となってはそんな過去も、「戦う」なんてことは本来の私とその人生には必要のないことなんだ、ということを知るためのプロセスであったのだとわかっています。
それなのに、なぜ戦う準備をしようとするのか。
これは私にとっての正道ではないと、私の直感は訴えていました。
それが、違和感の正体だったのです。
さて、実際の面談ではどうだったでしょうか?
いつもお世話になっているくせにガイドに対して最後まで半信半疑でしたが、「教頭先生に頼りたい(泣)」という自分の弱気をなだめて、ちゃーんと担任の先生と一対一でお話をさせてもらいましたよ。
結果はもちろん、始終和やかに、笑い話を交えながら、息子のこれまでの発達の経緯や、我が家の教育方針などを思いのままに伝えることができました。
先生も、私の話から、しっかりと息子への理解を深めていただけたようで、穏やかに笑顔で面談は終了しました。
先生の中でも、何か得るものがあったのなら、嬉しいなと思います。
あれから一ヶ月、息子は毎日楽しそうに学校へ通い、まだ一度も学校の事で家で泣いてはいませんよ!
私のガイドは、大事なことは外さない、とっても頼りになる相棒です。
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