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ラリーポイントの本来の用途

TCSのコマンドルールのおさらい。Arieteの序盤。右から左(南から北)に突破しようとするイギリス軍と、緑色の円に囲まれた地域を守ろうとするイタリア軍。

イタリア軍は緊急防御のOPシートに載っているものの、このOPシートは未実行。実行チェックに成功するまでは「命令なし」であり、移動できる範囲はラリーポイントの位置によって制限される。

ラリーポイント(RP)を西に置いた場合。命令なしのユニットは、ラリーポイントの5ヘクス以内にいない場合、ラリーポイントから遠ざかれない。東に動けないので、イギリス軍は煙幕や砂塵で対戦車砲を避けながら、東の回廊を突破できそう。

ラリーポイントを北に置いた場合。北に移動してラリーポイントの5ヘクス以内に入れば、イギリス軍の進路に合わせた防御ができる。ただし、防御に使える空間が狭くなる。

ラリーポイントを現在位置に置く。これならば防御命令が実行されたときと同じ行動範囲を得られる。このようにラリーポイントを最前線に置くことはあまりないと思う。不利な状況になったときにOPシートの失敗を宣言して、そのときの退却先になるのがラリーポイントの本来の用途のはず。

戦場がマップ端の近くで、かつマップ外に移動できる特別ルールがあるこのシナリオだからこそ有効な手法。ゲーム的でイヤだと思うプレイヤーはいると思う。僕も基本的にこれはやらないだろうな。

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