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「On to Richmond!」な方向へ

『On To Richmond II』という製品に入っている、『On To Richmond! II』というモジュールの、『Seven Pines』というシナリオ。正確に伝えるためにこう書かねばならないのか。何ともややこしい。

シナリオ特別ルールが多い。適用し忘れなどがないよう初期配置の盤面に書きつけて、頭の中に強く印象が残るようにする。こういうときはキーボードをタイプするよりも手書きがいいらしい。

開始前に考えたこと。10VP以上で南軍の勝ち。南軍としてはSeven PinesとFair Oak Stationを占領して6VPを取って、あとの4VPをSavage Stationの占領か北軍の損失でまかなう。序盤はCasayを包囲攻撃、または戦闘力の低いNagleyへの攻撃。

北軍はアクションをそうそう実施できないので、南軍の動きを見て小さく対応していくだけになるはず。

ソロプレイ開始。南軍はLongstreetでNagleyを攻撃しつつ、DH Hillを南へと迂回させて、Keyesの軍団全体の包囲を試みる。Nagleyは敗走したものの、Keyesの軍団の残り2個師団は何とか一歩後退して、包囲をまぬがれた。

第1ターンは雨で動きが鈍く、攻撃にも不利な修整がある。南軍は強引な前進をせず、雨ではなくなる第2ターンで勝負を決めることに。Chickahominy川に2個ある浮橋は1個が崩落したものの、もう1個が残ったのでこれを渡ってSumnerの軍団が来援。

第2ターン。雨が上がって移動力が倍増した南軍は、DH HillとSmithを南へ。DH Hillが北軍の左翼の端を担うJamesonの旅団を敗走させ、先のNagleyとあわせて北軍の損失は合計4ポイントに。この状況を維持すれば最低限の勝利となる南軍はパス。

北軍の選択肢を盤面に書きつけ。左翼に大きく迂回するのは面白いが、Rodesに橋の対岸をふさがれて終わる可能性が大きい。その他はどこを攻撃しても戦闘のDRMがせいぜい+1、よくて+2。南軍のVPを減らすために、自軍の損失を少しでも減らしたい北軍には、とても厳しい状況。

どこを攻撃しても同じようなものであれば、あわよくばSeven PinesやFair Oak Stationを占領してVPを削れるかもしれない、ということで「On to Richmond!」な方向への攻撃を決定。

指揮値が低いリーダーばかりの北軍ゆえ、トホホな突撃が複数回あったものの、結果的にはLongstreetの軍団を敗走させた。南軍に4ポイントの損失を一方的に与え、Fair Oak Stationも奪回。攻撃の成功に「マクレランがいなくてもオレたちだけで戦争に勝てるな」と喜ぶ将兵たち。

その裏ではChickahominy川の橋まで2マイルまで迫っていたDH Hillと、それを食い止めていたHookerの戦い。Chikahominy川まで後退して背水の陣を敷いた「ファイティング・ジョー」は、日没直前のDH Hillの突撃にあと少しのところで耐え切れず、対岸へと後退。

南軍にまだ行動できるユニットがいるものの、ゲームとしてはここで終了。セブン・パインズの戦いは11VPを得点した南軍の最低限の勝利。

この後、北軍はChickahominy川の北にいったん後退するものの、南軍がChickahominy川を渡って攻撃を続けることはないと思う。なので、この後の展開に史実とそれほど大きな違いは出ない。

負傷しなかったJohnstonが引き続き南軍の指揮を執り続けることのほうが、この後の展開により大きく影響するのかも、と想像するのが楽しい。

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