【雑記】シミュレーションってなんだろうーー「動物+シミュレーター」
シミュレーションゲームってなんだろう。そんなことを最近思い始めた。こういうときに定義から入ると「現実にあるものをゲームで体験できるようにする」みたいな意味になると思う。まあ、そういうものであるのはわかっているんだけどさ……。そういうことをつらつら話していきます。
経営シミュレーションの難
戦闘系にあまり興味がないから、シミュレーションゲームといえばもっぱら経営シミュレーションゲームだ。
初めてやったシミュレーションゲームはたぶん『シムシティ2000』。パソコンでやっていたのと、けっこう子どものときだから、これじゃないかもしれないけど、なつかしい。よくわからないけど建物を置いてみたり、それをクリックしたらアニメーションが始まったりで、面白かった。
「よくわかんないけど面白い~」とか思いながらやっていた20年以上後に、動物園とか水族館系の経営シミュレーションゲームをやってひいひいいうことになるのだけれども。
小さなところから整えて、新しい要素ができたら拡張させて、拡張させて、整えて……。これがけっこう大変で……。やることが……多くなっていくんだよなぁ……。
水槽どーん、魚どーんで終われば楽なんだけど、水槽を置いたらそのまわりにポンプを置いて、温度を整える機械を置いて、餌を置いて、しきり作って、スタッフが入れるようにして、スタッフを用意して……。しかも拡張したらしたで「え? そう広がるの?」みたいなことが起きるし……。
しかも、研究所の活動と相性が悪い。研究所は「できそうな人がする」のスタンスだから、「ここからここまでやりました」って誰かがやっても、その調査の続きを別の人がするとなると、「これなにをどうやってるの?」と混乱が生じる。シミュレーション慣れしているスタッフがあんまりいないのもあって、結構これが難航している。
カイロソフトくらいシンプルだったら、引継ぎもしやすいんだけどなぁ……。と、本格になればなるほど、難航している。
「動物+シミュレーター」のタイトル
学生時代、ニコニコであるゲームが話題になった。それは『Goat Simulator』というゲームだった。インディゲームというものがまだ有名ではなく、フリーゲーム(『青鬼』や『Ib』など)が有名だったころだ。このゲームは当時かなり話題になった。売る側が売ることにそこまで積極的でなく「フラフープでも買った方が有意義」と言い切るほどなのも面白かった。
で、ゲームはというと、ヤギになり、うろうろするというゲームだ。人を襲えるし、そこらへんにあるものをなめて壊すこともできる。が、特にこれという目的がない。
確かによく考えると、ヤギも目的を持って生きているわけではないから、シミュレーターとしては合っているのかもしれない。と、思ったが、それでもこれをゲームって……ゲームって!?
このゲームをプレイしたのはSwitchを買って二年後くらいであり、Switch版をプレイした。その頃にはかなりゲームっぽくなったけれども、それでも謎なゲームだ。
それに比べると、似た系統の『DEEEER Simulator』の方がゲームチックな出来になっている。
他にもゲームさんぽで取り上げられた『Pigeon Simulator』というハトシミュレーションゲームもある。ゲーム実況で『Rat Simulator』というネズミシミュレーションゲームも見たことがある。
『Goat Simulator』の影響なのか、このように「動物+シミュレーター」のゲームがいろいろと出ている。そのゲーム性も値段もさまざまだ。ゲームいきもの研究所としてはありがたい。ありがたいけど、これ、面白いのだろうか?と疑問に思う自分もいる。
『DEEEER Simulator』を研究員がプレイしているのを見たが、なんかもうぶっとびすぎていて笑った。ゲームとして面白い。だが、シカらしさをそこまで感じることができない。
じゃあリアルにすればいいのかというと、またそうでもないだろう。ただ生きているというものをプレイして楽しいだろうか。ただ山を眺めるみたいなゲームと変わらないのではないだろうか(これも実際にあるゲーム。『Mountain』)。
ぼくらは何になりたいのだろうか
シミュレーションを楽しむ上で「これこれ、こういうのやりたかったんだよ!」みたいな気持ちになりたい。ネコになって、気ままに過ごしていたい。そういう気持ちになったことはあるだろう。
じゃあ、『Goat Simulator』が好きな人はヤギになりたかったのだろうか。ヤギに? 本当に? またはシカに転生してシカになって暴れまわりたかったのか?
研究以外で、こういうゲームをどういうモチベーションで買えばいいのだろうか。研究がなかったらぼくは奇妙なゲーム、珍妙なゲームが好きだから、そういう流れで買って楽しんでいたのだろうか。それとも、どこかで「あ、今、ヤギになりたい! 猛烈にヤギになりたい!」と思うことがあったのだろうか。
とりあえず、トラックに轢かれたときに何の動物に転生したいかを考えておこうと思う。
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