【レポート】ツマグロオオヨコバイ――バナナムシというかトウモロコシムシと呼びたい

いきもの名:ツマグロオオヨコバイ
学名:Bothrogonia ferruginea

【登場するゲーム】

クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫を探そう・調べよう~
花といきもの立体図鑑
ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
幼虫
クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫を探そう・調べよう~

 カメムシ目オオヨコバイ科のツマグロオオヨコバイ。その名前のとおり、羽の先が黒くなっているオオヨコバイだ。「オオヨコバイだ」と言ったが、「オオヨコバイ」と言われて本種のような虫をちゃんと想像できる人はどのくらいいるだろうか(少なくとも、私にはできなかった)。

黄色い体で頭には黒い点があるんだよ。見た目がバナナに似てるから意外に子供に大人気。

『ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!』

 個人的には、ボク君の意見に反対で、バナナというよりトウモロコシに似ている。あと、幼虫はなんだかかわいいと思う。『虫図鑑DS』に出ている白い姿も、『花といきもの立体図鑑』にちらっと見える黄色い体の姿もかわいい気がする。成虫は……うーん、まあ、かわいいかもしれない。
 大人気とボク君が言うわりには、ゲーム世界での登場数は多くない。しかし、ゲーム世界にいるという時点で「人気な虫」であるかもしれない。

分布:本州・四国・九州・南西諸島、大きさ:体長13㎜ほど、時期:3~6月・8~11月
平地から低い山地にかけてすみ、林のへりや草原などでよく見られる。都会の公園や庭でもよく出会う。
名前のとおりオオヨコバイに似ているがはねの先端が黒く、背中に5つの黒い模様があることで見わけられる。最近ではバナナムシと呼ぶ人が多い。さまざまな草や低木にストローのような口を突き刺して汁を吸う。
チャやクワ、アジサイなどの植物のほか、オクラなどの作物にもつくが、大量発生することは少なく、あまり問題とはならない。
葉の裏などに集まって冬を越し、暖かい日には飛びまわる。死ぬと体の色が黄緑から黄色に変わる。

『花といきもの立体図鑑』

 害虫の面もありそうだが、多くいないため、問題ないということも、人気とされる秘訣なのかもしれない。しかし、ゲーム世界にいるいきものの多くは認知されることでやってきていると考えると、その害にならなさが、ゲーム世界への登場を少なくしているとも言える。
 深海生物ブームのように、昆虫にもブームがあれば、このツマグロオオヨコバイも注目される日がくるかもしれない。

※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。

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