前略
前略、めんどくさがりな人間です。
子どものころに『デジモンワールド』をプレイして、NPCにも話しかけないし、ゲームの説明書も読まないせいで、先に進めずにアグモンを連れて限られたフィールドを歩くだけのゲームをしていた。
そんな人間でも、回数を重ねて、なんとかゲームをすることができている。めんどくさがりは治っていないけれども。シミュレーションゲームなども説明を読んで理解しても、次プレイしたときには忘れていることも多い。まだまだ難所は続いている。
ゲームいきもの研究所では、「ゲームに出てくるいきものの姿(写真)の収集」の他に、「ゲーム内で知ることができるいきものの説明文の収集」も行っている。
そのおかげで、いきものの説明文を読む機会が増えた。仕事であれば説明文を読むこともでき、ある程度注意できる。ありがたや。その気持ちを少しでもお返しするために、今回は雑記として「いきもの説明文」について書いていきたいと思う。
「~50文字」:コメントくらい
この文字数は何の苦にもならないと思う。さっと読むことができる。が、詳しい特徴は書くことができず、そのいきものがもつ多くの特徴の中から特に目立つものを採用される。
この方法が採用されているのは主に、いきものがメインではないゲーム(『妖怪ウォッチ』シリーズ)や、ゲームボーイのように一画面が小さめのものに多い。
「~200文字」:つぶやきサイズ
一番よく見る文字数。X(Twitter)などのSNSを使っている人にとっては、馴染みがある文字数であり、ストレスなくさっさと読めるだろう。
『あつまれ どうぶつの森』などの最近のゲームには多いかもしれない。「特徴+ユニークな点」の二行か三行でおさまるため、ゲームとしては一番ちょうどいい文字数かもしれない。
「~500文字」:目が左右だけでなく上下にも動かさなければ
がっつりいきものの説明文をつけている系いきものゲームに多い文字数。『FOREVER BLUE』シリーズなどだ。また、DSや3DSのゲームの解説文のサイズでも多い。ページめくりをしながら「読む」という作業が必要になる。生態だけでなく、文化面など豆知識を1つくらい盛り込んでも余裕があるくらいだ。
「~1000文字」:だいたいの人が集中して読める限界
長い。読み飛ばしがちな性格の私だと、一読するときに何か所か読み飛ばしてしまっているかもしれない。
ゲームでこの長さを入れる勇気がすごい。DSのデータベースゲームである文字数だ。そのため、本と同じくらいの情報量があるといえる。
「1000文字より多い文字数」:もはや解説文
いや長い、長い。
『Planet Zoo』でしかほぼ見ないよ、このサイズ。入力の上でかなり困難だった。腱鞘炎になるわ、この文字数。
しかし、情報量は市販の図鑑よりも多いのではないだろうか。もはやレポートだ。そのいきものについてさまざまな面の情報を詰め込むことができている。
「文字数なし」:説明のないいきものたち
説明文がないどうぶつもたくさんいる。
いきものメインのゲームであっても、いきものの名前しか情報がないものがある。それでも見た目で確認をすることができるので、研究所としてはありがたく収集している。たぶん作る側にとっても、コストが少なく、作りやすいのかもしれない。
文章を飛ばし読みしてしまうとは言ったけれども、説明文がないとないで寂しい。
全略(全部略しておわりに)
振り返ってみた。
飛ばし読みのクセもあるため、ちゃんと読むことができていることのほうが少ない。それでも入力をよくやっているから、書く(読む)事ができ、その結果けっこう読むことができているのではないかと思う。
ポケモン図鑑が好きな人、アイテム説明文が好きな人。そういう人たちがいることも理解している。この雑記がそういう人にとっての参考になればいいと思う。
正直、ゲームいきもの研究所の記事も、「ゲームに出てくるいきものの画像しか確認していない」という人もいると思いながら書いている。そういうスタンスの人にとってネガティブなイメージはなくて、そういう読み方はむしろ「図鑑を楽しんでいる」と思う。小学館や学研の図鑑。そういう図鑑を見ている人の中には絶対「細かい説明文は読まない」という人もいるだろう。子どもならなおさらそうかもしれない。そういう楽しみも、研究所としてはアリだと思う。
しかし、説明文というのは、説明しているだけあって面白いことを書いていたりもする。研究所の活動をしていて、何回「へー!」って言ったかわからない。
そんな発見は「たまたま」「目に入る」ことで起きる。ゲームのプレイや、ここに記事がそうなるかもしれない。
以上、所長からの「こういうコメントやリプライがあった」の報告を楽しみにしている研究員でした。
B