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【すずめの戸締まり】ユートゥーソーベリベリキュート…大号泣センキュー感想

「君の名は。」「天気の子」から映画館で観てきたので今回もぜったい観に行くぞ~!と情報でたときから楽しみにしてた「すずめの戸締まり」!

廃墟のなかにポツンと佇む扉のキービジュアルやら、すずめちゃんや謎のイケメンや歌やら、観る前から面白そうだなーと思ってわくわくして映画館行ったんですが

はちゃめちゃにされたな。

ぐうわあああああああああああああああああああああ!!!!ひぐぅあうわああああああああああんんん!!!!!!

エンドロールでRADWIMPSの曲聴きながら嗚咽漏れないように必死で震えることになる体験、普通に生きててそうないですよ。家で観てたら声だして泣いてましたよ。

やばすぎる、すずめの戸締まり。

うぐう……ぐ……ふぐう……
もう有名すぎる映画だから別に今さら私がオススメしなくても観る人は観るだろってことで
最初からネタバレあり感想書きます。

⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️

ネタバレがあるぞ~~!!!!!!

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まず、草太が早い段階でイスになるところに1000000000億点


なんで??って映画観る前は思っていたが…


この映画はめちゃ完成度高いなと思ってて、前半はすずめと草太(イス)のドタバタ珍道中で【かわいい・面白い・かわいそかわいい】を摂取しながら徐々にメインストーリーを進めていき

後半ですずめの生い立ちや成長を真摯に描ききって観客を物語の深部に引きずり込むような展開になっています。

この前半部分のおもしろ珍道中がすごくいいなと思うのは、「君の名は。」の方を映画館で観たときには後半で「え…そういうことだったの…」てところから衝撃うけてガッツリ引き込まれたんですけど、前半はもーつまらなくって飽きちゃって。
絵は綺麗なのは綺麗だなと思うし、後半観た上でもっかい最初から観ると、伏線だらけだから面白いんですが、だから「君の名は。」の前半はすべて分かった上で観る分には面白いけど初見ではあまりそれは感じられない。
入れ替わってるんだ…ふーん…ちょっとエッチで絵がいいラブコメ系だったか…って思って(この監督なら絶対面白いと信仰があればまた別か)

一方「すずめの戸締まり」の方は最初から戸締まりの見せ場があったり、謎のロン毛イケメンがイスになってしまい(!?)、イスと少女のドタバタ猫ちゃん追っかけ珍道中がはじまり、かなり面白いです。

もう、イスがかっこいい声でしゃべるだけで面白いし、イスがタッタカ必死に走るだけでかわいいし、イスがすずめちやんに雑に持たれてる1カット、イスが自ら壁を向いてじっとしてる姿、イスが扉閉められなくて「ああ~~!!!💢」ってなってる姿、イスが、イスが、イスが、イスが…………


イケメンがイスになるという発想、なに??


天才的発想



予告映像で草太がでてきたときに、背高ロン毛 廃墟探し泣きぼくろイケメン、え!?なにこの男は……こういうのだしとけば女性ファン獲得できるだろという典型的王子系(ハ○ル的な)ロン毛は……
でもなんかいけすかないぜ、なんかめっちゃ食べるの汚いとか、走るの遅いとか、とんでもない弱点がないとこんな完璧イケメン男にはそこまで好意を持てないな。
と思ってたらもう序盤でイスになっちゃったおかげで弱点付与された結果、ウルトラベリベリキュートになってたから、イスに変身させるって考えた監督……天才すぎるし……私みたいな人間の心すべて掌握されてんな、「ただの面がいい男をだすよりイスにした方が効果的に心をつかめる」ってもう確信してるもんな、これが「すずめの戸締まり」……これが新海誠……

つよい


もしイスにならずに草太があのままですずめと旅したらさ…絶対にいかがわしい雰囲気が少し醸し出されてしまうというか…まあ問題ですよね?大学生だけどパッと見25歳くらいの男が女子高生を遠くまで連れ出してたら、そらもう問題ですよ。通報されちゃうよ。
別に草太が悪いことしてないって観客は分かってるけど、どっか夜泊まるときとか怪しくない?通報されない?って心配しちゃうし、全く怪しまれなくても現実感ないなってなるし、怪しまれたら怪しまれたで二人にそういうつもりはないのにも関わらずそういうの意識させられてしまうから不愉快に思えるし。
つまり、草太が成人男性のままだと物語上余計な感情が発生させられてしまう!!!現実的な視点によって!!!

しかしイスにしたことですべて面白くなるし草太の魅力も割り増しなので、展開が、うまい……

さらにすずめの草太への接し方の変化もよくて、
最初はすずめは草太に一目惚れみたいな感じで出会うんですね。まあ面がいいし…そらね。でイスになったあとも、寝起きが悪いイス草太にチューしたら起きるんじゃない?ってとこでも、最初は照れちゃう。チューしない。

しかし一緒に旅をするうちに、いつの間にか照れずにチューをしている!!!!!!!!!!「いまなんかした?」って訪ねるイス草太に、頬を染めることすらせず「べつに~?☺️」とからかうような笑みを浮かべるすずめちゃん!??!!??!え??!!?!
棚の上の箱とるためにイス草太に乗り、乗った後に「ふんでいい?☺️」って言うすずめちゃ!!!!!!!????!


こいつら
SO
CUTE.


なんだろな…イケメン年上成人男にすずめちゃんがはわわ赤面…!きゃー!
じゃなくて
すずめちゃんが主導権を握るようになって、草太が振り回されるようになって草太が「アワワ~!すずめさん!!?ちょっと!!」
という関係になるのがとても好きでした。好きです。

エンディング後のふたりの関係性が恋愛方向にいくのかどうかにはそれほど興味がなくて、まあどっちでもいいんじゃないと思ってるので、恋愛的観点でふたりの関係性が好きというわけではない。
ただかわいい。ただただかわいい。恋愛とか結婚とかそういう分かりやすい関係以外でも、そういうかたちでも、ふたりがいい関係を築いていってくれたらいいよな~



東京の後ろ戸のシーンでは、新海誠映画の美しグラフィックを「終末感」に全振りしたシーンが観れて大変満足でした。
うつくしさに恐ろしくて息がとまる。
でもこれアベンジャーズに駆けつけてきてほしいレベル!!すずめちゃんとイスにはちょっと荷が重いよ~~~~!?

覚悟を決めて実家を訪ねるすずめちゃんがかっこいい。

真っ黒に塗りつぶされた絵日記のページ、そしてその日付に、どんな言葉より絵より4歳のすずめちゃんの悲痛な気持ちが伝わってきて

あの日、すずめ(達)が失ったもの、負った傷。
生き残った人は喪失感や哀しみをどう抱えて生きていくか。
映画館でもらった新海誠本2っていうパンフレットを読んで、ああと思ったのですが

喪失をなにかで満たして埋めて癒す物語ではなく、喪失感はそのままそうであるものとして未来へ進んでいく。そういうテーマがあるようで、


常世ですずめ4歳が会った人物が、お母さんや草太じゃなくて実はすずめ自身だった、というのが象徴的で好きなシーンです。
自分が自分を救う。泣いてる自分に、笑ってる未来を見せる。笑えるようになるよっていう。


エンドロールで、これまで辿ってきた道を帰っていくのよすぎる。帰りはみんなで笑顔でドライブしたり、たまきさんと一緒にルミさんのスナックで歌ったり……

最後にすずめちゃんと草太、再会してたけど、草太のマフラーが黄色でウワ~~~~~~!!!!!ってなっちゃった

草太、要石になってかなり辛い思いしたかもしれないけど、欲を言えばたまにまたイスになってほしい……だってイス草太とすずめちゃんがベリベリソーキュートだから。



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