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写実性と美意識

リスクは無いのに,トイレットペーパー買い占める社会性は貧困を生む根本でやるせないなと思うアフターコロナの世界線.

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2020.1 【ソールライター】
カラー写真のパイオニア.
3.8までやってるので写真好きな方は是非.

キュレーターの存在感がめちゃくちゃ大きかった写真展.
ソールライター死後の展覧会なので,(世界初?本当?)彼と彼の作品がどれだけ愛されているか,きたか,に尽きるなと思いつつ.
只管雨の靄とか,ガラスの屈折光とか,ボケた被写体が好きな人だな,と感じてまた写真を好きになれそうな気がしてくる.てかモデルの撮り方最高すぎないか.

商業用の写真を通して観る世界感は,彼の目を通した1950-1970の景色なのか,マスが求めていた1950-1970の景色なのか,今となっては分からない.

ソールライターのパートナーに対するポートレートの切り取り方が凄く好みなんだけど,一体どんな会話をしていたのかが気になる.それも今ではわからないなと思いつつ想像するのが面白い.

作品はほぼ全て写真NGだったのだけど,作品集が安価な上かなり良いクオリティだったので,こういうエコシステムも良いなと感じる.

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カラー写真のパイオニアと言われているけど,彼のモノクロ写真に観る温かさや想像の余地を残す魅せ方がまたにくい.

自画像や対話的な手法で,被写体との関係性を写し出すポートレートは素敵な上,50年後の外国人にそれを感じさせるキュレーションはやはり凄い.
作品を作る人と支える人,広める人,再定義する人.
本人不在の世界線でそれが永遠に続くとすれば,そんなに幸せな事はあるだろうかとか,きっと伝言ゲーム化しているんだろうなとか.

ソールライターもネコ好きだった事が1番嬉しい.

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#ソールライター #SaulLeiter #写真展 #1950s #1960s #1970s

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