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北斎と秋葉原とオーロラ

2019.12 みんなで好きを撮る遊び@秋葉原

百鬼夜行のようなネオン街.
元電気少年の老男から2.5次元みたいな少女,その独特の空気感を楽しむ多国籍感.多様な背格好が入り混じるカオスな秋葉原が好き.老若男女,多様とはこういう事だ,と感じる.

 外国人は京都に行った次の日に秋葉原に来るのかなぁと思いつつ,モネやドガ,ゴッホやセザンヌという印象派が北斎に多大な影響を受けたのなら,今の外国人は秋葉原に何を感じるのだろうかと考える.

 母国に帰ってカメラロールを見返すと大仏の横にメイドさんがいる,そんな感じで記録と記憶の往来をしていく中で出自するサブカルチャー感は日本というよりJAPAN.

 今で言うダルトンの鉛筆アートとか,NYで評価される日本人のネイルアートとか,こういったカオスの中で生まれそうだなと思いつつ.
1 /5000のシャッタースピードで波を描いた北斎も凄いけど,モネやゴッホの感受性があったからこそとすれば,秋葉原カルチャーに感じ入るものがあるのだろうか.

 ゴッホにテオがいたようなエヴァンジェリストはアートに欠かせない社会感は今でも変わらない.第一線で戦うメイドさんとか,鳴かず飛ばずアニメを作り続けるクリエイターさんとか,永遠に基盤を弄り続ける元電気少年を,支える人は観光客だけで良いのだろうかとか.

 ネオン管の真空放電は狭いガラス管内の陽光柱や負グローの橙赤色の発光だけれど,オーロラは容器の見えない,はるかに真空度の高い地球規模の真空放電だなとか思って北極に行きたくなる.
 カメラロールには秋葉原のネオン管の横にオーロラを並べたいとか.

 秋葉原に行って北極に行きたくなる心理を理解されなくて寂しい上,メイドカフェにも行けなかったので,どっちも行ってみたい.

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