借金をするかしないかの線引きを考える。
めちゃくちゃ久しぶりの更新です。
ギャンブルに関しては・・・長期間やめれていたのにも関わらず時々やってしまったり、そしてまたやめてみたり、というような状況です。
通院については、自宅から片道2時間程度かかってしまう病院へわざわざ行く、という事がなんだかアホらしくなってしまったこと、身の回りの状況が忙しくなってしまった事などがあって現在ストップ中です。(でも、もちろんまた再開したいと考えています)
ギャンブルを少しやってしまっている状況ですが、日常には安定感が出てきたような気がしています。これがせめてもの救いかな。
その要因は、両親に給料を全て管理してもらっていることが大きいです。このことによって、多額の資金をギャンブルに充てることは出来ないので、小さな被害で済んでいるのだと思います。またそれとは別に借金の返済も徐々に進行していて、少しずつ前進している感覚を体感できていることも大きいのだと思います。返済計画の重要さを改めて感じる次第です。
そんな感じで過ごしている毎日ですが、ギャンブル依存という病気について、色々と考えたり、調べたりする時間は割と多いです。
特に、Xで同じ依存症の方の意見を見る事が多くなって、こんな依存症の方もいるんだな、自分とは少し違うパターンなのかな、とか考えてみたり。
ギャンブルやギャンブル依存症について、自分のスパッと頭から切り離した方が良いのかもしれませんが、この興味は僕の性格的なものかもしれません。
そんなこんなで色々と考えているうちに、最近は「借金」について考えることが増えました。
まあ、「借金するかしないかの線引き」の話です。これ、昔から疑問に思っています。未だに借金をしてしまった瞬間の自分自身に対して、納得出来ていないんです。
もちろん反省はしていて、特に両親に対しての申し訳ない気持ちは、未だに何度も何度もこみ上げてきてしまいます。
借金したお金をすべてギャンブルで溶かしてしまった、という現実はまだ諦めが付く反面、「借金をしてしまったその瞬間」に対しては、未だ納得が出来ていないんです。かなり変ですよね。
以前の記事にも書いたような書いていないような気がしますが、自分が借金をするかしないかの線引きって、本当に紙一重だった気がするんですね。
振り返れば、まだ20代前半だった当時、先輩に無人機のことを教えてもらってから簡単に借金ができるという事を知って、そしたら気が付けば借金をしていて、それから多重債務者になるまでは、かなりのスピード感だったと記憶しています。
両親からそれなりに厳しく育てられていたので、借金なんてして良いルールなんて自分にはむろん存在していなかったですし、無人機の前に自分がいるだなんて、それまで想像したこともなかったくらいです。まあ普通の家庭で育った人であれば、当たり前と言えば当たり前かもしれません。
ちなみにその当時は、ああそんな簡単ならちょっと借金しようかななんて気軽に考えてしまったのか、目先のお金に困っていたからなのか、もしくは単純にギャンブルをしたかったからなのか、その辺の記憶ははっきりと残っていません。
でも、ターニングポイントになったその瞬間に対しては、ひすたら後悔してしまうんです。
無人機に入ってしまった瞬間、無人機で女性オペレーターと喋っている瞬間、現金を引き出せた瞬間・・・。その瞬間瞬間のどこかで引き返せなかったのだろうか、と未だに考えてしまうんです。
僕自身の経験から言うと、シンプルに「紙一重」だったと思います。あの時、誰かに相談していたら変わっていたかもしれない、入店する前に引き返すことが出来たかもしれない、いまの自分なら絶対に借金を作る判断を下していない等々、そんなどうしようもない後悔をしてしまうのです。
世の中にはいろんな意見があります。ギャンブル依存症に陥りやすく、借金をしてまでギャンブルをしてしまうような僕のような人種について、生活環境や生活習慣、性格や人格の観点から、色んなことが語られたりもしています。
でも、実際に僕が感じるのは改めて、借金をするかしないかの線引きが「紙一重」であるという一点です。本人の性格とか関係ないと考えているんです。むろん、自分の性格のせいにしたくないし、消費者金融や借金の仕方について教えてくれた先輩のせいにもしたくないし、その時の環境のせいにしたくない、ギャンブルのせいにもしたくないです。
借金を決断した自分自身が一番悪いと感じている上で、その瞬間だけはどうにかなったんじゃないかな、と思えて仕方ないのです。
昨今、「アプリローン」など、スマホで手軽に借金が出来る体制が整っています。そんなものが登場しなくても、もともと簡単に借金できる世の中です。特にギャンブル系のSNSを見るとそうした消費者金融の広告が紐づいて、目にする機会も増えてきます。
頻繁にギャンブルをしていると、使ってはいけないお金しか残っていないけれどまだギャンブルがしたい状況は、比較的すぐにやってきます。
そんな状況の中で、まともな人はやっぱり借金をしませんか?明るい人なら友達が多く、周りに相談する事でストップをかけられますか?
反対に冷静な人であれば、きちんと今後の事を思考するし、想像力を働かせてストップをかけられますか?
僕自身は、紙一重を経験したつもりです。
無人機からとりあえず2万円を拝借すれば、あるいはアプリで出金ボタンを押せば、簡単に現金が手に入り、その現金を手にした足で近くのパチンコ屋さんでスロット台が打てるんです。2万円だったら、当たって取り返してすぐに返済出来る、そんなことも頭をよぎります。
そして、こうしたギャンブルによる借金、特に借金をギャンブル資金に充ててしまうようになれば、終わりの始まり、になっていきます。どこで終わりを迎えるかは人それぞれ。どこかで踏ん切りをつけて、早い段階で立ち直る事が出来る素晴らしい人もいます。あるいは、僕のように底にたどり着くまでに何年もかかって、ギャンブルにじんわり殺されていく人もいます。(もちろん、自己責任である、という事を承知の上での発言です。)
基本的には苦しい未来が待っているんです。だから、まさに今借金をしようとされている方は、絶対にやめて欲しいです。僕のようにすでに借金がある人は、すぐに方向転換して返済計画を立てていく他ありません。
ギャンブルによる借金を作る人は、本人の性格が歪んでいるだとか、だらしない部分があるからだとか、そうした意見があることは当然承知な上です。それでも、借金をするかしないかの線引きは本当に紙一重であると、あえて主張しておきたかった。山で道に迷って、左に行くか右に行くか。そのどちらを選ぶかで訪れる結果が大きく変わってしまう・・・。僕は遭難する方の道を選択しました。僕のような選択をする人が、少しでも減って欲しいのです。
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