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背中が超硬い人向け練習法&練習の考え方

今日は背中が「超」硬い人に向けて、具体的な練習方法と練習に対する考え方そのものについてお話していきます。


現代社会はスマホやパソコンのせいで、背中の丸い人の方が多いですよね。

ほとんどと言っていいかもしれません。

その為、背中の硬い生徒さんも少なくないです。


背中を柔らかくしたい時はまずは伸びたネコのポーズを紹介します。

すると、9割以上の生徒さんはこのポーズに気持ち良さや効果を感じて、練習を続けることで状況は改善します。

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でも、1割の生徒さんは、このポーズが全く気持ちよくありません。

ただ、肩や背中が詰まってしまって、効果を感じられません。

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これが身体の「超」硬い人が一番苦労するポイントです。

せっかく背中を柔らかくする方法を調べても、自分だけがピンときません。

情報は9割の人に合わせて書いてあるので、世の中にある情報をどんなに調べても中々自分に役立つ情報に辿りつきません。


今日はそんな背中の超硬い生徒さんにも効果的だった方法についてご紹介します。

また、練習の考え方についてもお話します。

練習の考え方について知ることで、背中だけでなく、他の箇所、他のポーズの練習の時にも活かすことができるようになるからです。

それでは具体的にやっていきましょう。


練習方法1:身体の使い方のイメージを変えてみる

まず試すのは、身体の使い方のイメージを変えてみる方法です。

・肩から手→腰骨からが手

・股からが足→脇の下からが足

という風に四肢の使い方をイメージしてください。

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伸びたネコのポーズへの入り方です。

腰骨から手が生えているとイメージしてマットを押すと、ネコのポーズのように自然と腹筋を使って体が丸くなります。

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腹筋に力が入った感覚を保ったまま、今度は足の力で脇の下をマットに向かって押すようにイメージしてください。

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人によってはこれだけでも、伸びづらかったものが改善されます。

とはいえ、これだけでも、まだ難しいと感じる生徒さんもいらっしゃいます。

今度はそんな人に向けた練習方法です。


練習方法2:骨の動く感覚を掴む

本来であれば、肩甲骨は肋骨の上を滑るように動きます。

でも、背中の硬い人は肩甲骨と肋骨が張り付いたような状態になっています。

そうすると、伸びたネコのポーズをとった時も、肩甲骨と肋骨がお互いの動きを制限してしまいます。

肋骨の動きが悪ければ、当然背骨も動かず、ポーズの効果を感じられなくなってしまいます。


ではどうすればよいか?

答えはシンプルです。

片方を固定すればいいんです。


例えば右手を上げるのであれば、左手で肋骨を押さえてください。

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押さえながら手をあげると、肋骨と肩甲骨がはがれ脇の下が伸びる感覚が掴めます。

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片方伸ばしたら、伸びたネコのポーズで効果を確認してください。

左右での違いを明確に感じられたら当たりです。

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練習方法3:片方ずつ伸ばす

シンプルな工夫です。

こんな風に片方ずつ行いましょう。

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両手をつくより、片手ずつの方が負荷も減るし意識が集中しやすいからです。


この時、お尻を引くように意識すると、脇の伸びを感じやすくなります。

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練習方法2では肋骨を固定して肩甲骨を動かしていましたが、練習方法3ではマットで手を通じて肩甲骨を固定してお尻を通じて肋骨を引いています。

同じことをやっているけど、表裏が逆になった状態です。


練習方法4:練習方法3の軽減法

最後の方法です。

スタジオでのレッスンでは、かなり硬い生徒さんもこの方法で気持ち良い伸びを感じて頂けました。


練習方法3をイスや台に手を乗せて片膝を立てて行っています。

体勢が安定しているので、反対の手で肋骨を押さえることができます。

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まとめ

軽減法を使いながら、まずは心地よく力強く伸ばすという感覚を掴んでください。

そして、伸びたネコのポーズの形でも心地よく力強く伸ばせることを目標に練習を積み重ねてみてくださいね。

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心地よく力強く伸ばせている時は、その練習は上手くいっています。

自信をもって練習を続けてくださいね。


動画で見たい人はこちら

https://youtu.be/FEDcod3EhZo



ライタープロフィール

ハトのポーズ


■芹澤宏冶(せりざわこうじ)

身体の硬い人の為のパーソナルヨガスタジオ顔晴る(がんばる)ジム代表

■ストレッチトレーナー10年。ヨガインストラクター8年 。少林寺拳法四段。元立教大学体育会少林寺拳法部監督。

■17年でのべ40000レッスン。

■開脚本2冊執筆。発行部数計70000部

■身体の硬い人はいません。いるのは身体が硬くなる使い方をしている人だけです

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