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「ヨガが好き」ということについて

当スタジオは身体の硬い人の為のパーソナルヨガスタジオなので、案外ヨガ未経験の人も多くいらっしゃいます。
単純に身体を柔らかくしたいという思いだけで、特にヨガには興味がないということも少なくないです。


もちろん、こちらとしてもそれは問題なし。
身体の使い方を教えることが好きだし、それが提供するサービスのメインだからです。


でも、やはりヨガに興味のある生徒さんへのレッスンはより楽しいのです。
その理由を考えてみました。


これは他のことに例えると分かりやすいかと思います。
・身体の使い方を深めるのが好き→マンガが好き
・ヨガが好き→ある特定の作品が好き
・ヨガのこういうところが好き→ある作品のこういうところが好き
↓↓↓
【推しと推すポイントが同じだと推し友となりやすい】
という感じと同じことかなと思っています。


これは、逆にいえば、ヨガ好き同士だからと言って相容れる訳ではないということです。


今度はアイドルで例えてみましょう。
アイドル好き同士でも、AKB推しと乃木坂推しの人では違いますし。
また、乃木坂推しでも推すメンバーが違えば分かり合えるかどうかは分かりませんよね。
同じように、ヨガ好き同士でも、ヨガの要素の同じ部分を同じように好きとは限らないですから。


ヨガが好きでも、その人ごとにそのタイミングごとに好きなヨガのジャンルと好きなポイントが違って当然ですからね。
・ホットヨガと常温ヨガ
・フローヨガとリラックスヨガ
・ポーズをとるヨガと哲学を学ぶヨガ


こういう話になると良く聞かれるのが「どれが正しいヨガですか?」という質問です。
どれが正しいかなんて気にしなくてよいですよ。


正しいヨガなんてありませんから、安心して好きなヨガを好きなようにやればいいんですよ。
(※もちろん歴史の文脈や古典ヨガを尊重することは大切なことは前提です。)
その人ごとにその一瞬ごとに、適切なものは変りますから。


逆に言えば、違うのを知っているからこそ相手の好きを尊重できるようになります。
手前みそながら、当スタジオのレッスンが生徒さんに受け入れられているのは、スタジオの流儀を唯一の正義とすることなく、生徒さんの好きを尊重した上で身体の使い方を提供できているからではないかと思っています。


好きな気持ちは大切です。
ヨガを楽しむ原動力になりますから。
でも、注意が必要です。


「ヨガが好き」には2つの【好き】があります。
一つは 「推しが好き」「恋人が好き」 などの【好き】。
もう一つは 「お味噌汁が好き」「晴れの日が好き」「家族が好き」 の【好き】です。


前者はエネルギーは大きいけど不安定。後者はエネルギーは小さいけど安定しています。
特徴の違いはあるけど、優劣はありません。
どちらの好きも同時に併せ持っていることが大切かなと思っています。


情熱がないと続かない。でもあり過ぎると冷めやすいですから。


僕はヨガが好きです。
なくなると悲しく寂しいですが、でもなくなっても困らないのも事実です。


これは生徒さんにとっても同じです。
「どこでもヨガできる生徒さんを育てて、その生徒さんが通い続けたいと思う環境を作ること」
これがヨガスタジオにとって大切なことかと思っています。


ヨガ好きだけどヨガに依存しない生徒さんが増えますように。
そんな願いを込めてヨガを伝えています。

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