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ヨガの練習って毎日やった方がよいの?

今日はヨガについて良くある質問の一つ。
ヨガの練習の頻度についてお答えしながら、ヨガについての学びを深めていきましょう。


週に何回ヨガをやるとよいのか?

Q:週に何回位やるとよいですか?
A:毎日です

理由:
お風呂に入るのと同じことだからです。
「週に一回お風呂に入っているのに汚れや臭いがなかなか落ちないんです。なぜでしょう?」という人はいないと思います。
毎日お風呂に入ってその日の汚れをその日の内に落とすことが一番シンプルかつ効果的な解決策ですよね。


逆にいえば、毎日できる程度の練習で十分ということです。
気合入れてお風呂入る人はいないように、生活の一部として組み込んでも問題ないレベルの練習でいいんですよ。


体の表面の汚れはお風呂で落とせますが、心身の深い所にある汚れ(疲れ・ストレス)はお湯だけでは落とすのが難しいです。
ヨガで落としましょう。
実際にどのくらいのことをすればよいかを具体的にいうと、まずは毎日1回の太陽礼拝を目標にはじめてみてください。


それって、心身を整える為ならいいけど、柔らかくしたい人にとっては足りないんじゃないの?
そんな疑問を持つ人もいるかと思います。


大丈夫です。
柔らかくなることが目的の人も同じなんですよ。
これは、柔らかくなろうとした時に一番難しいこと。逆にいえば、硬いままの人が一番出来ていないことにヒントがあります。

身体の硬いままの人が苦手なこと

身体の硬いままの人が苦手なことが何かといえば…
「自分の状態を観察すること」
です。


身体の硬い【まま】の人が苦手なことは共通しています。
練習しても変化がない人って、自分の身体の状態について言えないんです。【硬い】とか【出来ない】とかは分かるんですよ。
でも、それはあくまでも見た目から判断しているだけで、自分の内側の感覚がないんです。


硬くて出来ていない時に、【どこが】【どんな感じで】【どの位】出来ていないかということが説明できないです。
あえて厳しく言えば、気にしようともしていない状態です。
これは才能の問題でなく、意識と慣れの問題です。


身に着ける為にはどうするか??
まずは同じことを繰り返し練習することが大切です。
それによって
・今までとの差
・いつもとの差
・同じことをやっている他人との差

などの色々な違いから変化に気付きやすくなります。
その為に武道やダンスなどでは【型】が存在します。
ヨガのポーズが正にその役割ですよね。


よく、ヨガでは【比べないことが大切】と言いますが、これは大いなる勘違いがあります。
人は比べずして学べません。
比べたことによって不必要な優先感を持ったり自分を卑下したりしないことが大切なだけで、比べる行為自体は必要不可欠です。


まずは毎日できることを、キチンと毎日練習しましょう。
それをヨガの練習でやる場合には、太陽礼拝は非常に優れた練習です。
太陽礼拝を知っている人は、まずは毎日1回、できれば3回取り組むようにしてみてくださいね。


太陽礼拝の動画紹介【用途別5種類】

太陽礼拝に関する動画を5種類紹介します。
用途別で違う内容なので、自分に合うものをご覧いただければと思います。

一緒にできる基本の太陽礼拝の動画はこちら。


硬い人や疲れている人でもできる太陽礼拝の動画はこちら。


太陽礼拝を詳しく知りたい人に向けた解説動画はこちら。


太陽礼拝でコブラやアップドッグから上手くダウンドッグに移行できない人に向けた動画はこちら。


太陽礼拝を真面目にやっていると伸肘倒立もできる話の動画はこちら。



「忙しくて時間がない」という人へ

目指せ太陽礼拝1日3回!
そんな話をすると、必ずこんな意見があります。
「忙しくて時間がないんです!!」


気持ちは分かりますよ。
でも、ご安心ください。
これは生徒さんと太陽礼拝を一緒に一回やった時に実際にストップウォッチで計った時間です。

1時間44分ではないですよ。1分44秒です。
2分あれば、太陽礼拝は1回出来てしまいます。
ラジオ体操第一(1回3分13秒)よりも短いんですよ。


慣れてくれば、3回やっても5,6分です。
ゆっくりやろうと思えばいくらでもゆっくりは出来ます(上で紹介した硬い人・疲れている人向けの太陽礼拝は1回で4分20秒かけています)が、基本的にはビギナーさんでも3回やっても10分もあれば大丈夫です。


一日10分とれないほど忙しいという人はほとんどいないと思います。
ということは、ここから先は選択の自由があります。
一日10分かけて、しっかりとヨガを、自分の心身を整え深める時間を作るか。


その時間ももったいなく感じるのであれば、【今やりたいことではない】ということなので、他のことに時間を割いて【心身をヨガで整える】という行いを積極的にやらないということはありです。


繰り返しになりますが、それは自由です。


それでも、僕がレッスンする時には、自分自身の経験から、実践した生徒さんの変化を知っていることから、生徒さんには勧めるようにはしています。


もちろん、強制はできないですけどね。
とはいえ、レッスンの中で太陽礼拝の良さを感じてもらえる努力は続けています。


太陽礼拝を3回繰り返す意味について


さて、1回であればそれこそ2分で済むんでより楽でいいんですけど、できれば3回の方が良いですね。
その理由は大きく3つあります。
感覚的な理由・筋肉的な理由・精神的な理由です。


感覚的な理由

1回だと、前にやったことの振り返りが次の日になってしまいます。
せっかく課題に気付いたり良い感触をつかんだりしたのに、また次の日になる間に忘れてしまいます。
でも、3回やるのであれば、すぐに前回の振り返りができます。


また、1回目のダウンドッグと3回目のダウンドッグではポーズの深まりが違うことにも気付きやすいです。
その違いを感じることで、筋肉が活性化する感覚・緩む感覚などを肌で掴むことができます。


筋肉的な理由

もし適度な重量で筋トレしたとしても、1セットではすべての筋線維が収縮できる訳ではないんです。
はたらいている筋線維は30%ほどで、70%の筋繊維はまだ休んでいる状態だと考えられています。
これがセットを繰り返すことで、2セット目には60%、3セット目には100%近い筋線維を動員することとなります。
それによって、トレーニングの効果を十分に得られるようになるのです。


またスタティック・ストレッチングも一回のみよりも複数回行った方が可動域が大きくなるという実験結果もあります。


以上のことから、筋トレやストレッチも繰り返すことで効果が大きくなるように、太陽礼拝も繰り返すことがより効果的だと考えます。


精神的な理由

では、多ければ多いほど良いかといえば、そうでもありません。
スタティック・ストレッチングを10回繰り返した実験では5回目までは可動域が向上するけど、残りの6~10回目の結果は5回目とほとんど変わらなかったというデータがでています。


そして、これはエビデンスによるものでなく実際に自分での練習や生徒さんにレッスンする中で経験したものですが、5回にすると心が折れやすいです。
やる前から心理的な負担を感じてしまい、そもそもやらなくなりますね。


3回だと
1回目は最初だからがんばろう
2回目は次で最後だからがんばろう
3回目はこれで本当に最後だからがんばろう
という気持ちでやってくれるようになります。

以上の理由から、
・やろうやろうと思っているけどやれていない人
・自分では何をやればよいかよく分からない人
は太陽礼拝毎日3回を目指してみてくださいね。


まとめ

Q:ヨガを週に何回やるとよいですか?
A:毎日です


Q:何をやればよいのか?
A:太陽礼拝を3回繰り返しましょう(最初は1回だけでも大丈夫です)


Q:上手にできません
A:上手にやる必要はありません。ただただやるだけです。
 上手にやったり柔らかくなることは練習の目的ではないです。 
 太陽礼拝を通じて自分の状態を観察することが目的です。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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