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【忖度なき採点&寸評】怒りの後にはいら立ち、そして諦め…いや諦めたくないんですとつぶやいた広島戦

【前書き】

人間の怒りは、6秒間しか持続しない、と聞いたことがあります。

しかしひどい試合を見た際に感じる怒りは、いつしかいら立ちに変わっていきます。

次に訪れる感情は、きっと諦め、になるんだと思います。

諦めたくはない・・・

でも正直、今のガンバ大阪がなにをやりたいのか、僕には見えてきません。

見えている人、誰か教えて下さい(涙)

【試合総評】

ガンバ大阪  1   2 サンフレッチェ広島
       7 SH 8

       10 CK 4

       16 FK   16

布陣は4-4-2に戻してきました。

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懸念された右サイドバックは奥野。これもある程度、予想できたチョイスですね。

2トップはパトリック&一美。走れるふたりでしっかりと前から追わせ、ボールを奪えば広島の両サイドバックの裏を狙って、起点づくりをさせました。

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サイドにFWが流れてポイントをつくり、2列目が絡む。

左サイドは倉田がこれまでの試合より積極的に個で仕掛けたこともあり、黒川の絡みもあって少しチャンスの芽はできていたと感じます。

右サイドは矢島へのサポートが遅く、効果的な攻撃は少なかった印象です。

4-4-2とはいえ、ボランチはセジョンがアンカー気味に入り、井手口はやや前へ。これも今までと同じイメージですが、井手口が攻撃面で目立つことはほぼありません。

なにかが変わったわけではなく、基本に立ち返ったことで少しスムーズにボールが動いた印象はありますが、これをポジティブにとらえるほどの楽観的な気持ちは沸いてきません。

失点はセットプレーとカウンター。

どちらも広島の精度が素晴らしかったです。

ただそのほかにも、ゴールを割られてもおかしくないカウンターは何度も受けました。

加えてDAZNから聞こえてくる声が、とても気になりました。

広島は守備の確認や、全員の思いをつなげようとするポジティブな声。

ガンバはミスに漏れる声。昌子や東口の指示も、いつしかささくれ立ってきたように感じてしまいます。

【採点&寸評】


【GK 1 東口 順昭】5・0

あれ?と思う方の方が多いと思います。プレーだけみれば、前半のスーパープレーなど、6・5でもおかしくないと思います。

ただ、試合終盤の見せた超ロングシュートに、失望したのです。

いら立ちはお察しします。必死に守っても点は取らない。カウンターへの守備は緩い。腹が立つでしょう。

それでも、勝利の可能性を放棄してしまうようなシュートに、怒りをぶつけてしまったプレーは許せないのです。

彼は日本で一番のGKだと思います。技術だけをみれば。

ただ35歳の誕生日に、あのようなプレーを見せてしまう点は、まだまだ精神面の成熟が足りないのではと思ってしまいました。

同情はしますけど、彼にはもっともっと、いい選手になってほしいのです。

【MF 17 奥野 耕平】5・5

ボランチ的なサイドバックとして、十分に頑張ってくれました。かつての武井選手を思い出しました。パトに合わせたクロスも見事でした。

矢島選手を生かすポジショニングはまだまだでしたが、及第点ではないでしょうか。

ただ、彼の未来がSBにあるとは思いません。

【DF 3 昌子 源】5・0

局面で負けているわけではありません。

ただ彼にも東口と同じ、ややメンタル面の持続が難しくなっているような印象を感じます。

集中力が切れたときは、パスが雑になり、CKで攻めあがった際の戻りも遅くなっているような・・・

ベルギー戦で受けたカウンターの映像を思い出させるために、送りつけてやろうかと思います。

【DF 5 三浦 弦太】5・0

プレーは悪くないですよ、悪くは・・・

ただ相手のキャプテン佐々木は、守備でパトをバチバチ封じ、セットプレーから先制点を奪い、レアンドロのシュートに強烈なブロックも見せていました。

キャプテン対決では完敗です。

【DF 24 黒川 圭介】5・5

守備に追われた印象が強いです。

攻撃は外中心。

クロスの手前までは行けるシーンがありましたが、精度が・・・

このままでは、藤春と同じ道を歩むことになります。

成長を求めます。


【MF 6 チュ セジョン67'】5・5

ファーへの速いボールでのコーナーは、素晴らしいボールでした。

ただ流れの中では、存在感がまだ出てきませんねえ・・・

アンカーがベストポジションなのかどうかも、疑問に感じるところです。

むしろ後方でのチラシは井手口か山本に任せて、少し前でボールに絡んだほうが良さが出るのでは、という気もしてきます。

【MF 10 倉田 秋88'】5・5

もっとも勝ちたい気持ちがプレーに表れていた選手だったのではないかと思います。

相手の逆を取るトラップ、ドリブルで1メートルでも前に運んでやるという気概を感じました。

近年はハードワークできる万能型になっていますが、若いころはもっとドリブルやトリッキーなパスが魅力だったはず。

少し昔の彼を思い出すプレーでしたが、ラストパスなどの精度が低い点も若いころからあまり変わっていませんでした。

【MF 15 井手口 陽介78'】5・0

彼にBOX TO BOXの活躍を求めるのは酷なのでしょうか。

ボランチから相棒を残して自由に動けば、守備では持ち味が出ることはもうわかっています。

ただ攻撃時はまだ・・・

一本、矢島からのパスに裏抜けしかけた場面がありましたが、ああいうプレーを増やせれば面白いとは思いましたが。

でも適正がないのであれば、アンカーの位置で相手カウンターへの防波堤としたほうがいい気もしますが、そうなればビルドアップのスムーズさを欠くのでしょうか。

ちょっと使いづらい選手になってきてしまった気がします


【MF 21 矢島 慎也】5・0

『周りとの 絡みがなければ ただの人』

思わず一句詠んでしまいました。

ボールがスムーズに動き始めれば、彼の正確な技術と的確なポジショニングは非常に効果的なのですが・・・

4-4-2の右MFになると、孤立してパスを受ける回数も増え、そうなれば何ができるわけでもなく。

こちらも使い道が難しい選手です。

【FW 18 パトリック67'】4・5

『フィジカルの 勝負で負ければ ただの人』

厳しすぎますかね。

佐々木選手を相手に、互角の戦いだったとは思います。

ただ、デュエルで上回ることは、彼が先発として定着する絶対条件だと思います。

唯一のチャンスもGKに当ててしまい、いいところは少なかったです。


【FW 20 一美 和成67'】6・5

高校生までDFだった彼ですが、本当に成長しましたね。

相手に一度がつっと体を当てて空間をつくり、ボールが入れば柔らかく収める。

大迫選手に通じるようなポストワークでした。

CKからのヘディングもお見事でしたし、FWの軸としていけるんじゃないか、と思わせてくれました。

【途中出場】

【MF 29 山本 悠樹67'】5・0

リスクをしょって攻めさせると、やはりチームでも有数のアイデアがありますね。

ただ結果にはつながっていませんし、時間がない中でのつまらないファウルなど、がっかりするプレーも。

【FW 39 宇佐美 貴史67'】5・0

何とかしようという気持ちは感じましたけど・・・

相手が構えた中で、スペースはないのですが、ゴールへの逆算がどうもできていない気が。

もっともっと、味方の動きと連動できないものかなと思ってしまいました。

あとCKが合う気がしません。

もっとプレーを楽しんでほしいのですが、彼の性格では難しいんですかね。

表情が暗いのが心配です。

【FW 9 レアンドロ ペレイラ67'】5・0

途中交代ではよさがなかなかでませんねえ・・・

広島には少し手の内がばれていた気もします。

挑発されて、いら立ってプレー選択が正直になった気もします。

佐々木にブロックされたシーンも、彼の能力なら切り返しができた気がします。

【MF 28 ウェリントン シウバ78'】時間短く採点なし

プレーは多くはなかったですが、ドリブルへの自信はうかがわせましたね。

次に期待しましょう。



【MF 30 塚元 大88'】時間短く採点なし

今季初出場でしたが、相手を冷静にいなしてボールを前に運べていましたね。

次に期待しましょう。


【宮本 恒靖監督】4・0

何をやってもうまくいかないですね。

試合ごとにコロコロと戦い方を変えているように見えるのは、宮本監督の特色なのでしょう。

しかしそれが、今のチーム状況を生んでいるとしか思えません。

指揮官の中に感じる確固たる軸は、人数をかけた守備へのこだわりだとは思っていましたが、今カウンターからあっさりと失点するチームには、その軸すらぶれて見えます。

過密日程や、怪我人がいることもわかっています。

でも少なくとも3試合ぐらいは固定したメンバー、フォーメーション、戦略で闘ってみませんか。

声が届かないことはわかっていますけど・・・

怒りを通り越して、今は焦っています。

【あとがき】

DAZNで宮本監督のインタビューを、みなさまは御覧になられているでしょうか。

試合の感想を問われると

「勝つ試合をしたかった」とそっけなく答え、

同点ゴールは大きかったのでは、と聞かれても

「そうですね、はい」と塩対応。

途中からは目線も定まらず、1秒でも早くこの会見を終えたいと感じているような表情でした。

浦和戦に向けた意気込みを聞かれると

「またしっかりと準備したいと思います」

現状に監督自身がいら立っていること以外は、何も伝わってきませんでした。

そのいら立ちは、確実に選手にも伝播しています。

あとこれはただの悪口ですが・・・

この試合中にネックウオーマーを装着されていましたね。

ベンチはもちろん寒いのでしょうが、熱量が足りていないのではないのでは、と思ってしまいました。

今の状態が続けば、宮本監督に与えられた時間は、そこまで長くないのではと感じます。

いつも厳しい言葉ばかり書きますが、嫌いじゃないんです・・・

奮起してほしいと願います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

宮本監督コレクション、きょうはグレースラックスに黒スニーカーでした。


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きょうのスニーカーはおそらくこのモデルですね。

興味のある方は見てみてください。

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