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eスポーツイベント進行管理サービスについて

前回、eスポーツイベントの全般的なことを書き、既に別の記事を用意していたのですが、近年のstay at homeの流れからイベントの進行について尋ねられる機会が多かったので、今回はその説明となります。

eスポーツイベント進行管理サービスとは

eスポーツイベント進行管理サービスとは、主に以下の機能を有しているサービスを指しています。

・運営者によるトーナメント/リーグの作成
・参加者のエントリー
・運営者による試合結果入力
・参加者・運営者から見えるトーナメント表/リーグの確認

イベント運営によっては別のエントリーフォームを用意して、運営者が主導で追加したり、独自のシステム組まれていたりと、さまざまではありますが、いずれのツールも、すべてWEBツールとして無料公開で公開されており、イベント進行において大変強力なツールとなっています。

これらを代表的なサービスは主に以下の3つがあげられます。

smash.gg (スマッシュ ジージー)
challonge (チャロンジ)
Tonamel (トナメル) ※元Tobi Tournament

これ以外にもいくつかありますが、いずれのサービスも基本的な使い方はほぼ同じで、画面の見た目通りをそのままに、直感的で使いやすい優れたサービスです。
今回はこれら3つの特徴を説明していきます。

smash.gg

白ベースの画面で構成されている、EVOLUTIONなどの超大型トーナメントでも使われているツールとなります。
代表的な3つの中で、最も機能が多く、開発も盛んなツールです。
他のサービスとの大きな違いとして、1イベントに対して、複数のトーナメントを作成できる点です。
例えばEVOLUTIONや闘神祭といったのように、複数のタイトル、複数の形式を扱うような大規模なトーナメントに適しています。
難点として、とにかく機能が多すぎてわかりにくいことと、日本語対応が進んでいない点です。
そのため、このサービスを使用する場合、イベント主催の方はスタッフに対して使える前提で当日お願いするのではなく、必ず事前(できれば当日より前が望ましい)に使い方説明を済ませておいた方がよいです。

challonge

黒ベースの画面で構成されている、これらの中ではもっとも早くからサービスを提供しており、イベントのペーパーレス化の先駆けとなったツールといえるでしょう。
このサービスの特徴はとにかく使いやすくも、機能が充実している点です。
smash.ggほど機能満載ではない分、週末にみんなで半日以上かけて実施するような100名前後の中規模なトーナメントには適しています。可もなく、不可もない、極めてスタンダードなサービスといえるでしょう。

tonamel

オレンジを基調としたイメージで、元々Lobiというゲームタイトルごとのコミュニティ型SNSのトーナメントツールとして始まり、2020年にLobi Tournamentからtonamelに名称変更したサービスとなります。
元々のLobiからの流れもあって、ユーザー同士のつながりができてから、気軽にトーナメントを作って楽しむためのツールに特化しており、イベント運営になれていない方はまずはこのサービスから、といってもいいぐらいに、とても気軽に使いやすいサービスになっています。
また、これらの中では唯一の日本初のサービスのため、日本語対応が進んでいるのが最大の特徴です。
特にオンラインイベントなどを想定して、試合結果の報告が参加者に報告してもらう機能も有しており、運営者側、利用者側にとって、とても使いやすい機能になっています。
一方で、(2020年4月16日現在)ダブルエリミネーション形式トーナメントといったさまざまな形式に非対応など、上2つと比較すると機能が薄い点は否めませんが、現在積極的に利用者の意見を取り入れており、今後の開発に期待できるサービスです。

適材適所な選び方を

ざっくり3つのサービスの特徴を説明しました。
以上の3つ以外にも様々なトーナメントツールがありますが、いずれもスマホからでも簡単に登録できるようになっており、無料のサービスが主流になっています。
この中にも機能マシマシのsmash.ggから、使いやすいtonamel、バランス的なchallongeなど、様々なサービスがありますので、自分の開催するイベントに合わせて使いやすいトーナメントツールを使ってみてください。

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