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ボクのダメなところってどこですかね?

「まつも to なかい」はフジテレビ日曜夜の番組。松本人志と中居正広がMCを務めるバラエティ。毎週マッチングされたふたりのゲストが登場し、雀卓のような4人掛けテーブルでトークを繰り広げる。

数週間前のある回は、伊藤英明と佐久間宣行がゲストだった。佐久間は元テレビ東京のプロデューサーで、「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」などの人気番組を手掛けてきた人。2年前にテレ東を退社後も、テレビ、ラジオ、YouTube で活躍を続けている。

佐久間と松本人志はこの番組が初対面だった。ひとしきり楽しい会話が続いた後、突然松本が「佐久間さんに聞きたいことがあるなぁ」と切り出し、
「僕のダメなところってどこですかね?」と訊ねた。 

それに対する佐久間の答えは以下のとおり。

「松本さんのお笑いと、もう1個のお笑いの中のフォーマットをつくる以外の、イマジナリーの部分のお笑いとつなげる人がいないような気がします」「ご自身でプロデューサーもできるから、今までやってこれちゃったんだけど、松本さんの思う気持ち悪いあの世界が世の中に出るのを見たいんですけど、そのためにはプロデューサー松本人志じゃないんじゃないかなと」「映画っていうものにアウトプットしていくときにブレーンが必要なんじゃないかなと思う」

あっぱれな回答。手練れと言う他ない。松本本人にダメ出しをしているようで、実は周辺環境に責任をすり替えている。松本はとても嬉しそうだった。

ここまで長々書いてしまったが、これは本題ではなく前フリ。導入部が長いのは私の悪いクセ。直したいと思っている。 

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松本人志ほどの大物になると、面と向かって意見する人はいないようだ。(最近中田某が遠く離れた安全な場所からヤジを飛ばしていたが‥)

その点今の私は、批判的な意見をストレートに言われることが頻繁にある。

たいていは細君からだが、子供たちからも言われる。その回数は年々増えている。原因は私の「威厳が無くなった」「諫めるべきポイントが増えた」、それと言う側の「遠慮が無くなった」ということか。

だから私は「ボクのダメなところってどこですかね?」と訊く必要はない。

最近言われたことを思い出してみる。
 ・知識をひけらかす。知らない人を小ばかにする。
 ・人の気持ちを推し量れない。
 ・了見が狭い。
 ・指摘を聞きたがらない。
 ・話を盛りがち。

うーん‥ 書き出してみるとなかなかキツイ。"残念な人物" の輪郭が浮かび上がる。私だってこんなヤツとは付き合いたくない。

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note の記事を書く時、自分の考えを掘り下げる。そんな作業をしていると、それまで気付かなかった何かを発見することがある。それは直視を避けて隠し持っていた自分の "悪い部分" であることが多い。
note を始めたことで私は、いくつかの自分の欠点を自覚することになった。

だから私は「ボクのダメなところってどこですかね?」と訊く必要はない。

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そんな風に「指摘される」ことと「発見する」ことで、私は今自分の "ダメなところ" を概ね理解することができている。

理解はしたのだが、修正するのはなかなか難しいことばかり。
"理想の老人" への道のりは遠いなぁ。

< 了 >

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