見出し画像

辞めて止めたがまた始めた

4月から働き始めた。
3年間何もしていなかった私が働いている。仕事はアルバイト的なもので、週3~4日のシフト。4月は13日も働いた。

私は2020年1月に武漢から帰国した。そのまま中国の会社を辞めて働くことを止めた。そして3年が過ぎた。当初は日本中が自粛ムードで動き難かったこともあったが、自粛が緩和されても私は一向に働こうとしなかった。すっかり怠けグセが付いていた。そんな私がまた働き始めた

私には特にやりたい事も無いし、特別な業も持ち合わせていない。また3年間細君は一度も「働け」と言わなかった。遊んで暮らせるほどの蓄えがある訳でもないのだから、細君は私に労働を促すべきだったのに。(笑)

長いようでもあり "あっという間" でもあった3年。この間8kgも体重が増えた時期もあった(現在回復)。「無為徒食」は私の3年を端的に表す言葉だ。

この3年間私は誰とも知り合うことは無かった。困難な使命に追われることは無くストレスレス。何かを身に付ける必要も無く成長レス。
気付けば、"生きがい" も "向上心" も "プライド" も持たない、ただぼんやり世に棲む前期高齢者がそこにいた。

そんな自分に気付き、ようやく私は「働こう!」と思うに至った。今年の初めから求職を始めた。動いてみると高齢者の再就職の難しさに直面し、自信を喪失をしたり失望を味わった(その辺り詳細は以前の記事に書いた)。結局友人から誘いをもらい、今の職場にお世話になることにした。

不安もあったのだが、働き始めると毎日がとても楽しい。人と向き合う緊張感と、仕事を覚える期待感が適度に刺激的だ。初対面の人の名前と機能(役割)を覚える。その人たちの性格や関係性を把握する。仕事の内容(やる事と手順)を覚える。またその意義と背景(思想)を理解する。久しぶりのそんなことに胸がときめく。

まだ入ったばかりの私だが、私が見た新しい職場についての所感を述べる。
『 確固たる理念を持ち、そこに描く"あるべき姿"に向けて健全な活動を行っている。全ての人が機能している。意地の悪い人がいない。

そうかー。書いてみて分かった。だから働き易かったんだなぁ。

もちろん私の仕事はその職場のメイン業務ではなく、円滑な運営をサポートする仕事。我が処世訓「一隅を照らす」を胸に、僅かでも貢献したい所存。

***

私は現役時代 B to B で化学品の営業をしていた。その頃の私は、会社と商品に全く "誇り" を持っていなかった。「そんなものは青臭い理想」と敢えて考えることを避け、別の大義を優先した。時代のせいにもできるのだが、少し残念なところだ。

***

今私は "誇り" と弁当をリュック (⇩) につめて、坂道を上って職場に通う。

「MASTER-PIECE」 のリュックサック 中国で使っていたお気に入りを再登板させている


※タイトル画像は「労働」のイメージ。私の仕事とは無関係です。

< 了 >

P.S. 書き忘れてました。働き始めて改めて思ったこと。
やっぱり休日は嬉しい!  ま、私の場合月の半分以上は休日ですが‥

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?