「何でSonic.exe系MODってこんなに流行ったの?」って話

2020年末期あたりからFNFおよびそのMODが流行り始めてから早3年。

もちろんそんなに歴史があると色々な流行り歴史が生まれる訳で…

という訳で今回はそんな話です。

私がFNFを知り始めたのは「Vs A.G.O.T.I」辺りからなので2021年の5、6月くらいですね。

他にも色々なMODが産まれましたね、Mid Fight Masses、Tricky、SuicideMouseなど…etc


様々な物が生まれジャンルを確立してきたのですが、その中でも1つ「長期的かつ爆発的」に人気を維持し続けているジャンルがあります。

そう「Sonic.exeおよび、SonicOCMOD」です。

1番最初のSonic.exeが発表された2021年8月から1年以上経ちますが、未だにSonic.exe系のMODは発表され続けています。最近の発表されたので有名なのだと「No more innosence」や「Rewrite」とかですね。


今回は何故こんなにも長期的にSonic.exe系MODが流行っているのかを紐解く回です。

それでは……


第1に
まずこれが1番重要というかもはや前提の話なんですが「SEGAがやさしい」これに尽きます。

そもそも「Sonic.exe」という創作はキャラクターを殺人鬼に変えたりグロテスクにしたり血を吐き出させたりと「作品自体の品位を貶める創作」であることは間違いないです。

純粋にSonicが好きなちびっ子がSonic.exeの動画やゲームに触れてしまったら、まずトラウマになることは間違いありません。

Sonic.exeはSEGAの優しさと黙認の上に初めて成り立っているコンテンツです。

あとこんな感じのことを言うと、「公式にバレないように創作者達が立ち回ってるだけじゃないの?」って意見が飛んでくると思うんですが、それはまずないです。

海外のTwitterアカウントとか見ると普通に公式垢にリプとか飛ばしてますしね。


少し昔の話をしましょう。
「のび太とドラえもんのバイオハザード」というシリーズ、いわゆる「のびハザ」という創作ゲームがありました。
のび太が主人公となってGウィルスに汚染された東京や学校を駆け回る!というゲームで人気もかなりあり、続編やファンゲームも沢山作られていました。

ただしかし、その内容は
「小学生であるのび太が銃を使ってゾンビを撃ち殺す」だったり
「しずかちゃんやスネ夫などのキャラクターが無惨に殺される」であったり
「ドラえもんが実は黒幕で、後ろで手を引いてました」だったりと原作崩壊も甚だしいメチャクチャな物です。

実際にこれらの作品群や実況動画などは現在、小学館によって削除申請され、今は見れない状況です。

実際このnoteを見てる人ものびハザシリーズを知ってるという人は多いでしょう。それだけ人気のある作品でも、二次創作である以上公式の力には勝てません。

その事を考えると、SEGAはメッチャそこら二次創作の規定に対してゆるゆるなことがわかりますね。

SEGAに感謝!


と、ここまではどちらかと言うと「Sonic.exeMOD」と言うよりは「Sonic.exe」の話でしたね。という訳でFNFの話をしましょう。


理由その2!
「FNF全体の流行りに上手く乗れたから」

2021年当時、Sonic.exeを筆頭に「SuicideMouse」や「Lullaby」などがリリースされ、まさに都市伝説系MOD全盛の時期でした。
それらのMODは今でも続編や新作が作られる人気ですよね。

Sonic.exeはそういった流行りの初期に実装されたMODでしたが、そういった全体の流行りに上手く乗ったMODでした。

V1の時点でも色んなリアクターに実況され、MOD全体としても知名度はかなり高かったです。

そしてV2がリリースされた時期も良かったですね。
その時期2021年末期はちょうどLullabyがリリースされた直後であり、都市伝説の人気絶頂を維持したまま続編を出せた影響で、元から高かった人気にさらに拍車を掛けることが出来ました。

「Sonic.exeV1」の人気はSonic.exeと言うよりは隠し曲のMajinSonic『ENDLESS』の人気に依存していた部分もあったので、V2でその前評判を覆せたのも大きな要因です。

今でこそ1時間越えのMODはざらにありますが、当時としてこのMODのボリュームは破格の数値ですからね。


3つ目の理由行きましょうか。
「そもそもSonic.exe自体が人気」です。

皆さんは「検索してはいけない言葉」というものをご存知でしょうか?

その名前のとおり、ブラウザでその言葉を検索するとヤバい画像(主にグロや恐怖症を煽るもの)や、やばいサイト(ウィルスサイトやホラーサイト)がヒットする、検索者に害を及ぼす言葉です。

日本でも数多くの実況者やリアクターがYoutubeやniconicoに動画を投稿し、声を上げ、いわば一大ジャンルになっています。

だいたい7、8年前でしょうか。

実際この記事を読んでる皆様もそういう動画を見たことがある人がほとんどでしょう、私もです。

こういった括りというものは日本だけのものではなく海外にも存在し、(それこそクリーピーパスタ等)そういった中でも「Mario.exe」や「Sonic.exe」を筆頭とした『EXEゲーム』シリーズは、特に人気の一大コンテンツでした。

そもそもとしてFNFが流行る前から流行っていたということです。

キャッチーなグロや悲劇というものは心に残りやすいですからね。
「あ、このMOD出たんだ!」と事前知識を持ってる人が多かったコンテンツだったのもMODの人気が出た一因です。

当時からしてBANANAのMOD市場は飽和状態だったのですが、知ってる名前のパッケージがあったら手に取りやすいですからね。

そもそも人気が出るのは出来レースだったみたいな所はあります。


それでは最後、4つ目の理由行きますね。
「二次創作に寛容な界隈」であることです。

Sonic.exeと言うよりは、それに伴うOCMODの増加についての話です。

これはまぁ、1つ目の理由でも言った通りなんですが、SEGAはSonicの二次創作に対してかなり寛容です。
有名なエピソードで言うと、ペイントで描かれたSonicのギャグキャラ「Sanic」が公式のTシャツに描かれてる。という話とか、

二次創作を語るにおいてSonicはどちらかと言うと日本人気よりも海外人気の方が大きい作品なのであまりピンと来ないかも知れませんね。

わかりやすい例えをすると「うごくメモ帳でカービィの創作コピー能力考える」です。

私と同年代かそれ以上の人はだいたい共感してくれると思います。

日本でオリカビ(オリジナルカービィ)が流行ったように、海外でもオリジナルソニックは流行っていたのです、それこそFNFが流行る以前から。
(Fan fictionなんかの言葉を入れて検索すると出てくると思います)

そういった事で、かなりそういうのに排外意識のない界隈なのです。公式が寛容であると同時に、ファンも寛容なのです。

FNFMODでも、
Sonic.exeV1では「Sonic.exe」「MajinSonic」「LordX」など元から人気のあるキャラばかりだったのが、V2で「Faker」のようなオリジナルキャラが出てきて、OCを出す敷居が低くなったのも要因ですかね。

なんならV3ではOCキャラのが多くなってましたし。



と、色々語りましたがこんな所でしょうか。
総括すると、公式、ファン両者の「寛容さ」が大きな要因でしたね。
恐らくまだまだSonicのOCのMODは増えるでしょうし、勢いも止まることは無いでしょう。

これからも皆さん上手に立ち回って界隈を盛り上げて行きましょう。行き過ぎることはないようにね、それではまた~

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