見出し画像

【東大】私はこうして進振り降年(留年)した〜降年体験談〜

もう三年前になりますが、降年したときの体験談について話そうと思います。これから東大二年生の方々は進振りだと思うので、私と同じミスはしないようにしましょう、、、

降年とは?〜東大独特の制度〜

降年とはまあシンプルに言えば留年と一緒です。特殊なのは2年生の秋学期に進むときに発生するところです。

東大では1、2年の段階では学部が決まっておらず、2年生の夏休みに学部を決める進学振り分けが行われます。ここで注意しないといけないのが、一定の単位数などの条件が揃っていないと進学振り分けに参加することができません。また、成績が足りなくて希望する学部学科に全て落ちてしまった場合、進学するところがありません。このような場合は一年生に降りて、もう一度来年進学振り分けを行うことになります。これが降年です。

私は後者で、単位は揃ってはいたが成績が足りなくて希望する学部学科に全て落ちてしまいました。

私の当時の状況

まず、当時の私のスペックについて紹介します。

科類:理科二類
平均点:73点(ぐらいだった気がします)
単位取得状況:力学、構造化学を落としていたが、他の必修などは揃っていた(力学は再履修で回収)
志望学科:情報系

降年の理由その一:滑り止めを用意していなかった

自分は73点という微妙なラインで先輩に相談したところ、「まあ内定できるんじゃないかなあ」と励まされたのを覚えています(ちなみにそのとき行こうとしていたのが教養学部の情報系の学科でした)。先輩も成績はそんなによくない中で内定していたので、自分も大丈夫だろと調子にのって滑り止めを用意せず挑みました。

その結果第一段階では志望学科未内定となります。第一段階では一つしか志望学科を提出することができず、正直73点のレベルの私はここまでは予想通りでした。

進振りは第三段階まであります。このうちのどれかで、内定すればいいわけです。ただ、注意しないといけないのは第三段階は定員が少なく、実質あってないようなものだということです(今も同じはず?)。なので第二段階までに絶対に内定する必要があります。第二段階では無限に志望学科を登録することができるので、ここでみんな10個ほど書くわけです。10個ぐらい書いて、滑り止めの滑り止めを用意していればだいたい落ちることはありません(成績がとんでもなく低いことがなければ)。

みんなが10個ほど滑り止めの滑り止めまでを用意しているなか、自分はなんとかなるでしょ精神で2つしか書きませんでした(アホです)。そして両方あっけなく落ちて第二段階は終了。第三段階に移され、第三段階は定員がまったくないのでそこでも落ちて無事降年、という感じとなります。

進振りは年によって点数のボーダーラインなども変わるので、万が一のために第10志望ぐらいまで埋めましょう。ちなみに教養学部の行きたい学科にはあとあと知り合いに確認したところ、成績の平均点が1点足りなかったようでした。入試かよ、、、

降年の理由その二:もっと周りのいろんな人と相談すべきだった

自分は先輩と数人の優秀な(←ここ強調)知り合いとしか相談していなかったので、なんとかなるでしょという偏った考え方になってしまいました。ここでいう優秀な人というのは理三の友達、平均点85点を越えている知り合いなどです。ネットで学部学科のウェブサイトを見たり、教授にアポを取ってみたりとかいくらでもできたはずでした。また年によってブームが変わることが結構あるので(以前は物理系が人気だったのに今は情報系が人気、など)、いろんな情報ソースに触れるのが大事です。

また、別の降年した友達は気付いたら進振りのネット申請期間が終わっていて、単位の取得は揃っていたのにもう一年やり直すはめになった、とも言っていました。教務課がこまめに通知してくれるわけでもないので、仲の良い友達とはお互いリマインドしあう体制を作ったほうがよさそうです。

どう立ち直ったか

正直、立ち直れていませんでした。点数は70点台と普通なのに留年してしまった自分に対する怒りとやるせなさに襲われていました。ずっと寝ていた記憶もあるので、半分鬱だったかもしれないです。とりあえず残っていた再履修の構造化学の授業にとぼとぼ出席し、一個下の後輩らと一緒に波動関数を勉強していました。

幸い奨学金付きの留学プログラムや無料の研修(実質旅行)が当時結構あったので、それらを使って1セメスター分はなんとか有意義に過ごすことができましたが、それでもやっぱり周りの目、親の目、親戚の目が気まずかったです。

現在何をしているのか

2年目の進振りはハードルをさげて、システム創成学科に無事第一段階で内定することができました。1年目にシス創をちゃんと第二段階の志望に入れておけばこのようなことにはならなかったんですよね。

でも降年していろいろ自分を見つめ直したり、新たな素晴らしい人に会えたり、結局学びたかった内容を学べたりしたので、結果オーライかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?