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FAUCHONホテル京都アートワーク備忘録♪

Gallery TEN

ホテルアートワークを手掛け始めてまだ数年ですが、ゲンティン クロックフォーズ ホテル(マレーシア)にはじまり、リッツ・カールトン東京大阪日光(こちらは写真&絵画作品十数点程)フォーシーズンズ東京大手町のプロジェクトに、アートワークを担当することができました。主にレストランフロアを演出する美術作品の設えです。2021年春に開業したFAUCHONホテル京都では初めて館内全体のアートワークを担うことになり。どのプロジェクトもいつも必死・・・・・だった日々の備忘録を綴ってみようと思います。
まずはメインエントランス左右に三体ずつ設置した板橋廣美さんの作品を巡る顛末

夜はよりいっそう美しいエントランス

統括ディレクターから示されたのは‘FAUCHONホテルの玄関口’を飾るに相応しいモダンでクリーンな彫刻。
私たちの仕事は、このような場所にどの作家を起用するか、その作家のポテンシャルを見極めながら提案するので、時には作家の手掛けたこともない大きさにトライすることもしばしば。そうやって制作物ができるのですが、今回は、板橋先生の既にある作品が最も相応しいのでは!と思い当たり相談しました。先生には過去に何度か弊社展示企画にご参加いただいた経緯もあり、作品と共に素敵なお人柄もよく知っています。
作品は、先生独自の成形技法による全高1500ミリの‘ツルン’とした ‘上昇していく観念’ をカタチにした陶彫刻。
ディレクターはこの提案にとても喜び、さらに我々の‘左右一対の提案’に対して「出来れば高さを変えて三体ずつ置きたい」とのリクエスト。
板橋先生もこの作品は集合体として見せたい希望があり、両者の思いの最大値を出現させるための予算調整、ここがいつも悩みどころになります。

台座は艶ありブラックでテーパー形状。作品を最大限に美しく見せるために細かくデザイン指定が入ります。
台座造作は新進気鋭の大工さんに美しい土台を、それに某美大に勤務する凄腕作家さんのピアノグレードの塗装、そして設置におけるまで、スペシャリストたちの手を経て「高さ、テーパーの違う(それぞれの床面とトップ平面は同面積なのでテーパーは微妙に違います)台座に収まった左右計6本の作品」が無事正面エントランスに収まりました。
長年金沢でギャラリー運営している人脈フル活用。

もうひとつ。
この納品のために、板橋先生が作ってくださった木箱。ものすごくきれいに作品が納められていました。かつて金沢美大の教授をされてた頃に、こういうところも大事なんだと学生に教えてきたと仰られていました。
これらは、私たち裏方しか目にすることはないものなのですが、そんなお気持ちはしっかりと作品に映し出されています。

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FAUCHONのカラフルな商品、ゴールドのフレームにも美しくマッチしています。
台座は床面に穴を開けてボルトで固定されています。