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UCL留学|2021年秋学期の振り返り

Londonでも 2021年も残り少なくなり (執筆時点でまだ年は明けていません)、ガリレオの UCL留学も早いもので 1/3が経過したことになります。今回の記事では、1学期を終えたタイミングでの留学生活を振り返ってみたいと思います。

留学すれば英語は話せるようになるのか?

いわゆる「語学のための留学」ではないとは言え、せっかくイギリスにまできて学んでいるからには、英語力、特に speaking能力の伸びに関しては気にしないわけにはいきません。実感として、結論から言えば【少しずつ自信をつけられている部分もあるが、理想からすればまだまだ】という状況です。

もっとも、自分の理想通りに英語を使いこなせる瞬間など、もしかすると一生訪れないのかもしれません。実力が上がっていくにつれ、「もっとこのようなこともスムーズに伝えられるようになりたい!」という理想の方も更に上がっていくでしょうから。

それを踏まえた上で、留学当初から比べて自信をつけられている領域というのは、自分の専門である言語学に関わる内容を英語で話す能力。ガリレオが所属している conversion programmeというのは、修士課程の中でも言語学の背景知識を必ずしも前提としていないコースであるため、クラスメイトの中には、学部では別の分野を学んでおり、UCLに入学してから言語学を本格的に学び始めているという人もいます。実際、背景知識があっても大変な部分はあるので、かなりキツイだろうと思いますが…

そのような環境の中で、ガリレオ自身は日本で学部〜院と言語学/英語学を中心にやってきた経験があるので、光栄なことにクラスメイトから「ご指名」で授業内容についての質問を受ける機会が学期中盤以降よくありました。自分の研究を深めるということを考えれば、より専門性の高いコースに入る選択肢もあったのですが、自分のキャリアとしても、より多くの人に「ことば」に対する興味を深めてほしい・そのための考え方の手立てとして、言語学の裾野を広めていきたいということを考えている中では、こうして英語という第二言語という制約もある中で、言語学の概念をわかりやすく伝えようとすることが日常的にできる機会というのは、このコースに留学してこその学びであり、この分野に限って言えば、深い内容まで英語で伝えられることが増えているように感じています。

「日常会話」こそ難しい

他方、ガリレオの場合は「言語学」の話題を離れた「日常英会話」になると、まだまだ全く満足に話せないな、という思いがあります。ただこれ、日本語でも「日常会話」が得意かというと…つまり単に典型的なコミュ障なだけかもしれませんが。

留学が始まって比較的すぐに投稿した記事にも書きましたが、speaking能力とは必ずしも自分が speakするだけのことではない。

コミュニケーションの成立には、相手が言っている内容を正しく聞き取る listening能力が欠かせないわけで、その意味では「会話がどこに転ぶのか?」という予測がつかない領域の話題になればなるほど難しく、専門の話題であれば知識を基に top-down処理(このような話の流れになるだろう、という予測と擦り合わせながら聞く)が可能であるのに対し、generalな話題である日常会話こそ bottom-up処理(相手の発した英語表現を純粋に聞き取って内容を頭の中に構築する)の割合が高くなる。

なので例えば、住んでいる大学寮のフラットのボイラーに不具合があった際に技師が訪ねてきたことがあったのですが、そういう場合のやりとりは難しいものがありますね。ちなみにその技師さん、ボイラーの型番を YouTubeで検索して修理動画を見ながら作業を始めましたけど…。このへんもお国柄というのか、なかなかビックリする経験ではありました。

コロナ禍における留学生活

これまでのところ、コロナの影響を最も受けた時期は、秋学期の最終週のクリスマス休暇直前、オミクロン株の感染が急激に増え出した頃でした。大学院の授業も最後の最後になって完全オンライン移行となるなど、ロンドン社会全体としても緊張感が高まっていたのを肌で感じましたし、最も近いところではフラットメイトが(新株ではなかったようですが)感染してしまいました。←幸いにして現在は回復して年末を迎えています。

キッチン・バスルームを共有しているフラットメイトが感染してしまうと、当時のルールでは close contactであるガリレオも 10日間の self-isolatingの対象となる可能性があり、イギリス政府のウェブサイトを見ても「日本でワクチン2回接種済み」というのが隔離免除の対象になるのか不明瞭だったので大変でした。

寮の管理チームに問い合わせても不明ということで、コロナ関係専門ダイヤルの 119に電話で問い合わせ。留学当初、別件で電話での問い合わせを行わなければならないことがあった際は、①相手の顔や口元が見えず・②スピーカーを通した音声でやりとりしなければならず・③英語ネイティブスピーカーが応答するとも限らない…という電話連絡に自信が持てず、こちら在住の友人にヘルプを頼んだ次第だったのですが、この時はそんなことも言ってられず、勢いで電話をかけました。

どうしても回線が混み合っており随分待たされましたが、いざ繋がって事情を説明すると、「自国で2回摂取しているなら大丈夫👍」と、2秒で即答。大事な学期最後の週、途中からは結局オンラインに移行しましたが、欠席することなく完遂することができました。感染したフラットメイトのための買い物代行などもこなすことができたので、すぐに問い合わせて良かったです。

2022年に向けて

振り返りとして書き始めると、色々と書きたいことが出てくるのですが、間もなく Londonも年明けの瞬間を迎えるので、今回はここで筆を置きたいと思います。

休み明けにはいくつかの授業の課題の提出もあり、Christmas breakの breakは heartbreakingの breakか?と言いたくもなりますが、できるだけ楽しんで。引き続き充実した留学生活を送れるよう、2022年も過ごしていきたいところです。

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