太陽星座で性格はわからない

「私は射手座生まれなんだけど、あなたは何座生まれ？」

そう訊かれて答える星座は
生まれた時の太陽が位置していた星座
つまりは太陽星座を答えているはず。

占星術に興味がない人でも、血液型が答えられるように
太陽星座を答えることができるのだと思う。

そこからちょっと興味を持って
毎日の星座占いから入り、１２星座別の解説本などを買ったりして
「自分自身の太陽星座」からどんな性格を持ち
どの星座と相性がいいのだろうなどと調べたりするのだと思う。

しかしそれが１００％ピッタリ「私自身のこと！」として
受け入れられる人は少ないのではないかと思う。

「私のことだ！」と思っていても、そこに書いてある
１２星座の性格や性質をただ受け入れて
思い込んでいるに過ぎないのかもしれない。

じつは生まれ持った太陽星座で
その人の性格や性質がわからない。

衝撃的なことかもしれないけれども
多くの人を観てきて感じることは、まさにそこなのだ！

それは、ヴェーダ占星術でいうところのアヤナムシャと呼ばれる
地軸の傾きの誤差を考慮せずに、春分点を固定して
チャートを作成するようになった西洋占星術の歴史にも要因がある。

そして、西洋占星術は太陽を主として
「物質的な成功を追求する」占星術として活用されたことからも
太陽星座で生まれ持った性格や性質などはそもそもわからないのだ。

では、ホロスコープと呼ばれるチャートを作成した時に
太陽星座を観て、自分自身の性格や性質が知ることができないのならば
どこを観ればいいのだろう？

そんな疑問にこれから少しずつ答えていきたいと思う。

そして案外、教科書通りの１２星座の性質を鵜呑みにすると
これまた１２星座の特性を理解できないというパラドックスに陥るので
１２星座の本質的な特性も解説していこうと思う。