【選手名鑑20-21】アトレティマニア〜キャラクター編〜
20-21シーズンのラリーガを制したアトレティコマドリー。
今季公式戦に出場した全選手を、僕の独断と偏見だけで解説してまいります。完全保存版!(21オフシーズンの移籍は未対応となっております)
GK
●13 ヤン・オブラク
ラリーガ 38試合(スタメン38試合) 25失点
国王杯 出場なし
CL 8試合(スタメン8試合) 11失点
アトレティコの守護神ニコラス・ケイジ。
今季もいつも通りのぶっ壊れ性能でシュートストップを連発。このゲームつまんないよ、だってシュート入らないもん。次のアプデで修正入るんじゃない?(入らないでください)
7試合連続での失点が話題になるという、"イチローが3試合ヒット打ってません"みたいな状態になっていて、もうそういうレベルの選手なんだなと実感。
苦手とされていたPKを28節、29節で連続ストップしてドヤ顔。永遠の守護神だ
ビルドアップを志向した今季の戦いにおいて、足元にボールが戻ってくるシーンも多かったが"無理しないで蹴っ飛ばしてくれえええええ"と変な優しさで見守っていたわたし。
オブラクは割と躊躇わず蹴っ飛ばすタイプなので割と安心して見ていられます(もうちょい繋ごう)
●1 イヴォ・グルビッチ
ラリーガ 出場なし
国王杯 1試合(スタメン1試合) 0失点
CL 出場なし
スポルティングに移籍していったナイスガイ、アダンのかわりにロコモティヴァ(クロアチア)から来た人。クロアチアA代表にも呼ばれてる様子。
オブラクがフル稼働したので出番は国王杯1回戦のみに終わった。無事クリーンシート。
現状ただの優勝受取人にすぎないが、出番は来るだろうか
●31 ミゲル・サン・ロマン
ラリーガ 出場なし
国王杯 1試合(スタメン1試合) 1失点
CL 出場なし
カンテラーノ。いつベンチ入りしてたのかいまいちわからんが第3GKだった人。38節では割とカメラに抜かれていた。髪型は往年のロリス・カリウスに似てる。カリウス、ウニオン・ベルリンにいるのね
トップチーム出場は国王杯の2回戦だけだった。しかも負けた。Bチームではスタメンだったみたい
DF
●2 ホセ・マリア・ヒメネス
ラリーガ 21試合(スタメン20試合) 0得点
国王杯 1試合(スタメン1) 0得点
CL 4試合(スタメン4試合) 1得点
スピード抜群のヘディングマシン。
正確なビルドアップ、質の高いロングフィードも併せ持つ総合力の高さはプレミアリーグTOP6級と言っていいでしょう。いいのか?
特に攻撃のCKでボールを捉える能力は天性のもの。枠には飛ばない事が多い。今季は無得点。CLグループリーグ(ロコモティフ戦)で1点取ってるがおれは見てない。
今季は、いや今季も、であるが、絵に描いたようなスペ体質で太ももが痛いだの足首が痛いだの失恋しただの"お前そんな理由で授業休んでたら単位取れなくなるよ、、、"みたいな奴。バイトだったらクビだわ
結局18-19、19-20シーズンに続き今季も出場試合数は21で同じ。超安定。超安定的に怪我する。
少し目を離すとサイドに剃り込みを入れるなどチャラついた髪型に変わっており、がーすけさんのtwitterがヒメネス髪切れbotに変化するのであった。(全然流行らない)
一方、坊主にしたらしたで後ろからアップで映ると"こいつ誰だよ"ってなるのでまたムカつくのであった。こいつの2番がいまだに見慣れない。個性を出しつつ先生に怒られない髪型にしなさい。
ちなみに僕のモンハンのフクロウの名前はヒメネスです。なんの話でしょうか
●15 ステファン・サヴィッチ
ラリーガ 33試合(スタメン33試合) 1得点
国王杯 1試合(スタメン0) 0得点
CL 8試合(スタメン8試合) 0得点
頼れる組の若大将。とっても和装が似合いそうな渋オジ。ゾロのコスプレしてほしい。ワンピースの
例年だいたいハムストリングを痛めて休む事でいい感じにCBのローテーションが行われるが、今季は大きな怪我もなくDF陣で最多の33試合にスタメン出場。
そんなに得意ではないビルドアップも
・トリッピアの足元
・ジョレンテの裏
・スアレスのポスト
に出しとけばとりあえず大丈夫なチーム状態もあり、むしろポジティブな働きであった。
一方、怪我せず試合に出続けたらこんなにいっぱいカード貰うんだね、という一面も見せた。イエロー15枚。さらにCLチェルシー戦では退場もあり。37節でブディミルとめちゃくちゃ喧嘩して最終節も出場停止になるお茶目なフィニッシュとなった。
彼の場合ファイティングスピリットだの、相手FWをイラつかせる、ビビらせるところも含めて良さなので、特に何も言わん。
ネガトラのスピード感、危機察知能力など欠かせないベテランとして、これからも最終ラインで相手を威嚇してほしい
●22 マリオ・エルモソ
ラリーガ 31試合(スタメン30試合) 1得点
国王杯 1試合(スタメン1) 0得点
CL 6試合(スタメン3試合) 1得点
3CBの左に入り、ビルドアップの入口として欠かす事のできない活躍。彼自身にとって飛躍のシーズンとなった。
シーズン終盤にはCH、WBを追い越してのオーバーラップも解禁され(アトレティコの話でオーバーラップって言葉を使うの自体初めてな気がする)、直接得点機も演出。セットプレーでも強さを発揮した。今季のアトレティコに欠かせない選手だった。
ライン際でスローインになりそうな場面で相手を吹っ飛ばしてマイボールにするコンタクトに命を賭けてる部分があり、よく小型アタッカーをめちゃくちゃ吹っ飛ばしていた。ベティスのディエゴ・ライネスとか。
来季あたりそれで一発退場すると予言しておく。
守備の対人、フィジカルの面で後手に回る場面も多く、今後も彼中心に前進していく攻撃がどこまで継続されるのか、という気もするが、今季の立役者であった事は疑いの余地がない。
●18 フェリペ
ラリーガ 31試合(スタメン23試合) 0得点
国王杯 2試合(スタメン2) 0得点
CL 5試合(スタメン4試合) 0得点
対人最強エアバトルマン。サイボーグのような風貌と優しそうな笑顔が特徴。感情を取り戻したターミネーターだと思ってもらって大丈夫です
4バックの際はビルドアップが苦手でネックになってしまう場面もよく見られたが、今季の3CBの真ん中では得意な仕事に集中。空中戦の勝率が1位だのっていうのを見ました。twitterで。
自身の対応ゾーンの確認が甘く、ややマークが曖昧になってしまうシーンもあったが、徐々に安定。3CBの真ん中って難しいよね、おれも苦手だったわ。4バックの方が楽(自分語り)
システムへの慣れの問題あるし、カラスコが落ちて5バックになって頭がクリアになった感。何でもかんでもボールに飛び込んでいくヒメネスとは対極のような、最後方に構えるスタイルが特徴的だったね。
戦術的ファールがとても上手い印象があり、変なカードをもらう事が少なかったのも好印象。他の奴らも見習ってほしい
●23 キーラン・トリッピア
ラリーガ 28試合(スタメン28試合) 0得点
国王杯 出場なし
CL 7試合(スタメン7試合) 0得点
アトレティコマドリーバスケ上手そう部の中心選手。ポイントガードっぽいです。左腕の肘に黒いリストバンド付けててほしい。背番号は13。得意技はピック&ロール
加入2年目のイングランド代表はトッテナム所属時の賭博問題だかなんだか忘れたけどそんなやつでシーズン中盤に長期の欠場。
ただ復帰初戦になったマドリーダービーの気持ちを全面に出したプレーでだいたいすべて許しました。
今季はジョレンテ、コレアを最大限に活かすため、右アウトサイドで積極的に攻撃に関与。さらにスアレスへのピンポイントクロスで得点機を量産し、充実の活躍を見せた。セットプレーのキッカーとしても貴重な存在。
ほぼ替えが効かない事を欠場期間に再確認するのは皮肉だったが、攻守に渡って1人で様々なタスクをこなした。
終盤はレビューでも触れたように、彼に自由にボールを持たせない守り方をするチームも出てきたが、程よいポジショニングと周りとのコンビネーションでなんとなく突破していた。サッカーの上手い選手、って感じ。
システムをドラスティックに変える選手交代の多かった今季、どんな形でも替える必要のない彼の存在が、チームの循環を良くしていた。アトレティコマドリーの関節。
来季もいないと困る存在として熱いプレーを見せてほしい。お疲れ様。
●24 シメ・ヴルサリコ
ラリーガ 9試合(スタメン6試合) 0得点
国王杯 1試合(スタメン0) 1得点
CL 出場なし
今季も引き続きコンディションが整わず、やっと復帰したと思ったらチームは4バックから3バックに変化。WBとしてのプレーを求められ、彼なりにこなしていたもののトリッピアとのクオリティの差は明白で、90分パフォーマンスを維持する事も難しかった。個人的には好きな選手なので、もう一花咲かせてほしい思いが強い。コンディションさえ整えば通用するクオリティはあるはずなので、残留にしても移籍にしても、決断を下す夏になりそう
●12 レナン・ロディ
ラリーガ 23試合(スタメン11試合) 1得点
国王杯 2試合(スタメン2) 0得点
CL 8試合(スタメン5試合) 0得点
昨シーズンワンダーボーイ的な扱いでセレソンにも上り詰めたニュースターは苦しいシーズンとなった。3CBの採用で適ポジションの左SBが消え、"WBだけど、今日は5バックだから4バックの左とほとんど一緒の仕事だよ!大丈夫だよ!"っていう試合でも何故かパフォーマンスは激落ちした。そういう得意なポジションの設定が厳しいゲームかお前は。
一方、先季はおもちゃの左足(とおれが呼んでいた)で得点にほぼ絡めなかったが、今季はスアレスの得点をアシストするなど精度は上昇。もはや悪いのはロディのクロスではなくモラタだった説が出て、勝手にモラタが傷つく結果に。
不完全燃焼のシーズンとなったが、37節には途中出場から大外を駆け上がりまくり、値千金の同点ゴール。一瞬マルセロと見間違えた。嘘だけど
なんとなくプレミア向きっぽい気もするけど、まあフェリックスと仲良さそうだし楽しそうにプレーしてるブラジル人は見てて気持ちいいので、来季はさらにスケールアップした姿が見たい
●3 マヌ・サンチェス
ラリーガ 1試合(スタメン1試合) 0得点
国王杯 出場なし
CL 出場なし
先季からちょいちょい試合に出ていたカンテラーノ。今季もスタメン出場した6節セルタ戦で、ハーフスペースに侵入して得点に絡むなどポジティブな活躍を見て、年始からはオサスナにレンタルアウト。
今季序盤はオサスナの試合をけっこう追っていたが、年始頃からアラベスに推し変した影響で彼のプレーはあまり見ていないがなんだかいい感じな噂は聞いている(ざっくり)
先季マジョルカ時代の久保建英にけちょんけちょんにされた対人は成長しているのだろうか
ゆくゆくは主力になっていくべき選手だと思うので今後も試合に出られるクラブで修行していただきたい。足は遅そう
●29 リカール・サンチェス
ラリーガ 1試合(スタメン0試合) 0得点
国王杯 2試合(スタメン2) 1得点
CL 出場なし
右サイドバックでプレーするカンテラーノ。
コパデルレイの1回戦、2回戦で共にスタメン。ゴールも決めた。退場もした。
プリメーラでは24節レバンテ戦で61分からプレー。
長い時間ではなかったので判断は難しいが、アジリティもフィジカルもまだまだ、という印象だった。
スペイン代表としてU19EUROの優勝メンバーだったりするらしいので、おれの目が節穴である事に期待したい(無責任)
MF
●8 サウル・ニゲス
ラリーガ 33試合(スタメン22試合) 2得点
国王杯 2試合(スタメン2) 0得点
CL 6試合(スタメン6試合) 0得点
アトレティコの中心選手であり、魂。
スタイルの体現者。僕がこのチームを好きになった一因でもある選手だが、今季はキャリア最大の壁にぶつかったと言えるシーズンだった。
コケ・ルマル・ジョレンテの中盤3枚が鉄板となり、左WBもカラスコで固定。ポジションを失った。持ち前のオールラウンド性能で各ポジションのバックアップ一番手として出場してはいたが、不可欠な選手として存在感を示す事はできず。
来季はポジション奪取に挑戦するか、新天地か。キャリアの岐路に立った。
もちろん残留してほしいが、年齢的にもチャレンジする機会は限られてくる。彼にとって最良の選択ができる事を心から願う。
CLバイエルン戦のゴール、もう一回見たいぞ
●6 コケ
ラリーガ 37試合(スタメン34試合) 1得点
国王杯 出場なし
CL 8試合(スタメン7試合) 0得点
アトレティコマドリーのカピタンは今季も一年間、チームのために走り続けた。トーマスの放出とも重なり中盤の中央、センターサークル付近でのプレーが増え、前向きにチームを押し出す心臓として躍動した。
結果的には先季に比べると彼の特徴が出る役割が多くなり、右に左に好き放題躍動した。
幅広くサポート出来る彼の存在が、右サイドのトリッピア・ジョレンテ・コレア、左サイドのエルモソ・ルマル・カラスコに時間的な余裕を与え、攻撃を活性化させ続けた。
前半に失点した場合や流れが悪い時、積極的に足を動かして"どうにかしよう"とする姿こそが何より頼もしく、そして彼らしかった。アトレティコがアトレティコであるために、ピッチにいる事に意味がある選手なのだ。
カピタンとして、彼が優勝カップを掲げる姿を見られて本当に良かった。
●11 トマ・ルマル
ラリーガ 27試合(スタメン19試合) 1得点
国王杯 1(スタメン1) 1得点
CL 8試合(スタメン1試合) 0得点
18-19シーズンの加入以降、期待に応えられているとは言えない日々を過ごしてきたルマル。しかし今季はまさに中盤の中心的存在として君臨した。
狭いゾーンでのボールの扱い、そして360度どこからパスが来ても意のままにコントロールするセンス。得意なタスクはこういうものだったんだね。という。枠に飛ばない方のフェキルとか言ってすまん。後悔はしてない
守備タスクも前へ前へ突進していくタスクが彼に合っていた。足を止めて相手と向き合う守備が上手いわけではないので。CLチェルシー戦で大外の守備をやらされて悲しそうな顔をしていたのが印象的だし下手だった。さすがにハドソン=オドイはキツい
ポジトラにおいては、とりあえずルマルに預ければ前を向いてくれて、チームが前進できた。グリーズマン以来いなかったタイプの選手なんだよな。
左WBのカラスコとのコンビネーションも抜群。戦術が煮詰まってきたシーズン終盤には自在に互いのポジションを入れ替えながらボールを引き出す厄介なコンビに。ポケットに飛び込んで得点に直接関与する武器も身につけた。
彼のシーズンになるかとさえ思ったが、怪我による欠場で完全なシーズンとはならず。特にCLチェルシー戦のセカンドレグにスタメンで出られなかったのは残念だった。さらに35節のバルサとの天王山でも前半13分に負傷交代。大事な試合で真価を発揮する事は出来ず終いとなった。来季こそ。
●20 ビトーロ
ラリーガ 10試合(スタメン3試合) 0得点
国王杯 2試合(スタメン2) 0得点
CL 3試合(スタメン0試合) 0得点
先季の開幕早々は攻撃のカードとして確かな活躍を見せたが、今季はさっぱり。出場自体10試合(スタメン3試合)にとどまり、無得点。
CFに引っ付いてライン間から何となくチャンスを作ったりペナ角でボールを受けてなんとなくシュートチャンスを作る選手にはあまり出番のないシーズンだった。
いつも元気なナイスガイなので、本人が移籍を望まない限りは引き続きチームに残ってもらいたい選手。顔は最近ティモンディの高岸に見えてきた
先季使ったこの画像(拾い絵)が好みなので、また下位チーム相手に会心のゴールを決めてほしい。
●16 エクトル・エレーラ
ラリーガ 16試合(スタメン8試合) 0得点
国王杯 出場なし
CL 5試合(スタメン3試合) 0得点
加入2年目の中盤のコンダクターは今季、出場機会が減少。トーマスの移籍で出番が増えるかとも思われたが、中央にコケ、IHにルマルとジョレンテが固定されてポジションを失った。先季は3センターやってた時期は彼がいないと回らない印象もあったんだけどね。
それでも出場すれば確かな技術を見せて、いわゆるボール保持を得意とするCHって彼くらいしかいないチーム状況を見ても、実は不可欠な選手に感じる。来季も異常に似合う赤白のユニフォームで、ぜひお願いします
●14 マルコス・ジョレンテ
ラリーガ 37試合(スタメン33試合) 12得点
国王杯 出場なし
CL 8試合(スタメン8試合) 1得点
先季終盤に大ブレイクを果たしたレアルマドリー出身のジョレンテ。そのブレイクが単なる確変ではない事を証明するシーズンとなった。
力強いボールコンタクトとランニング、強烈なシュートはスペイン人MFでは異色。
インテリジェンスがあるんだか馬鹿なんだかわからない猪突猛進なチャンネルアタックは対戦相手の脅威であり続けた。コレアとの抜群のコンビネーションはプリメーラ屈指のクオリティ。そしてスクールカースト上位フェイスが憎たらしい。
90分続ける、とか
球際を最後までやり切る、とか
スペースがなくても飛び込む、とか
五分五分のボールを自分のものにする、とか
不完全な体制でもしっかりとしたキックをする、とか。
マドリー出身ぽいなあと思う要素が多々ある、気持ちの良い活躍だった。断食の効果は知らん
実はカットインして左足ミドルの形を持っているのも、対人でかなり優位。ただ突進してるだけなのに止められない理由になった。入らないけど
いつのまにかスペイン代表に上り詰めた異色のアタッカー。間違いなくチームの新しい顔になった。
●21 ヤニック・フェレイラ・カラスコ
ラリーガ 30試合(スタメン25試合) 6得点
国王杯 出場なし
CL 5試合(スタメン5試合) 1得点
中国から帰ってきた元10番。
先季冬に帰ってきた時にはフィジカルの問題なのか心の問題なのか、明らかにフィットネスが整っていない状態でのプレーに終始。
しかし今季、オフシーズンにハードに鍛えてきたのであろう、高いインテンシティと90分持続するスタミナでらしさを存分に発揮した。
適任者不在だった左WBのポジションで不動のレギュラーとなり、攻撃では単独突破と裏抜け、そしてセットプレー。
守備では中盤ラインと最終ラインを移動する独自のタスクでチーム戦術の鍵を握った。相手が3CBの場合、最前線で同数プレスをかける役割も担った。いなかったらシステムそのものが破綻していた。というか誰が代わりをこなせるんでしょうかまじで
来季も替えの効かない選手になるであろうが、細かい負傷も多くバックアップが必須になる事も事実。大事な試合でその力が活かせるようにマネジメントしていきたい選手。
●5 ルーカス・トレイラ
ラリーガ 19試合(スタメン3試合) 1得点
国王杯 2試合(スタメン2) 0得点
CL 5試合(スタメン0試合) 0得点
トーマスのアーセナル移籍の流れでレンタル加入。中央でのスライド守備とビルドアップ参加など、振り返れば彼の得意そうなタスクが用意されていた今季のアトレティコだったが、期待通りの活躍とはいかず。南米に帰りたいなんて話も出ており、どうなる事やら。
サッカーが好きそうな笑顔は見てて気持ちいい。シュートも上手かった。
加入直後の6節セルタ戦で終盤足攣って介護されてたのが非常に印象的である
●4 ジョフレイ・コンドグビア
ラリーガ 25試合(スタメン4試合) 0得点
国王杯 2試合(スタメン2) 0得点
CL 出場なし
アトレティコマドリーバスケ上手そう部の新星である。高身長を活かした長いリーチからペリメーターのジャンプシュートを得意としていて欲しい。左手で打ってほしい。知らんけど
中盤のフィルターとして評価が高い一方、残念ながら個人的には、いまいち特徴がわからず。
サイズとフィジカルはあるが横方向のポジション修正を常に求められるアトレティコの中盤守備は、球際でぶつかり合うシーンはそんなに多くなく、あまり強みは出ない印象。ポジトラでも前線への選択肢より近い位置を選びがちで、物足りなく感じた。
それでも、出場停止のコケの代わりにスタメン出場した34節エルチェでは勝利に貢献する活躍。フィットしてくればもっと奥行きがありそうな選手ではある。
●35 フアン・マヌエル・サナブリア
ラリーガ 出場なし
国王杯 1試合(スタメン0) 0得点
CL 出場なし
Bチーム所属のウルグアイアンダー代表。国王杯1回戦に途中出場。
冬に2部のサラゴサにレンタルアウト。どうやらまあまあ試合に出ているらしい。
●42 マリオ・ソリアーノ
ラリーガ 出場なし
国王杯 1試合(スタメン0) 0得点
CL 出場なし
国王杯2回戦で途中出場。ちっちゃいバンドマン風の見た目。
FW
●7 ジョアン・フェリックス
ラリーガ 31試合(スタメン14試合) 7得点
国王杯 1試合(スタメン1試合) 0得点
CL 8試合(スタメン8試合) 2得点
ポルトガルの神童はラリーガ2シーズン目となった今季も、1億€の価値は証明できなかった。
今季は開幕から好調で、ついに彼のチームになるかと思われたが、終わってみれば7ゴール。昨シーズンの6ゴールとほぼ変わらなかった。そもそもスタメン出場は今季の方が少ない。(先季は21試合)
先季ここに書いた事の焼き回しになるが、もう1枚剥がせる、とか、もう1歩速い、とかがないと、結局得点に対しては効果的とは言いにくい。彼でないといけない理由を一つも作れないままシーズンを終えた。
戦術的にスアレスの相棒が二列目外側の守備を担当する形になり、その役割でコレアに敵うはずもなく、次第に出場時間は減少していった。ビックゲームで試合を決める活躍があったわけでもなく、期待役割を果たしているとは全く言えなかった。
彼にしかない特徴、強みもあり、そして相手DFの注意を引いてしまう強烈な存在感のある選手。自身の能力の活かし方を知って、飛躍してほしい。
●9 ルイス・スアレス
ラリーガ 32試合(スタメン30試合) 21得点
国王杯 出場なし
CL 6試合(スタメン6試合) 0得点
今季バルサから移籍。その得点能力は全く錆び付かず、幾度となくチームを救い、1ポイントを3ポイントに、時には0ポイントの試合での3ポイント獲得に繋がる活躍を見せた。
チームトップの21ゴール。37節、38節には連続で決勝点を決めて優勝カップを手繰り寄せた。
リバプール、バルサ、そしてウルグアイ代表でのプレーを見てきて、ゴールモンスターの印象が圧倒的に強かったが、実際の彼はとにかく試合に勝ちたい、勝てばそれでいい。という選手だった気がする。得意ではないはずの守備タスクも、彼なりに受け入れてチャレンジしていたと思う。彼の存在なくして勝利はなく、個人的には今季のMVPは彼だ。
バルサからあんな形での移籍は、辛かっただろう。だが、アトレティコには絶対にスアレスが必要だったし、それをしっかり伝えていた事が重要だったのだと思う。優勝後の彼の涙は、フットボールへの愛を感じたな。これからも一緒だ。
●19 ジエゴ・コスタ
ラリーガ 7試合(スタメン2試合) 2得点
国王杯 出場なし
CL 出場なし
移籍するのか残留するのか、と言われていたが結局残留。
スアレスとの暴君2トップなど、試合後のコメントも含め楽しませてくれたが、15節ソシエダ戦の出場を最後に、結果的には個人的な理由で退団。
怪我さえなければまだまだやれそうな気がする選手だし、よくわからないチームで謎の覚醒を見せてほしい。
先季、チームのFW事情が苦しい時に帰ってきてくれて、彼自身は満足いかなかったかもしれないが本当に心強かった。
●10 アンヘル・コレア
ラリーガ 38試合(スタメン29試合) 9得点
国王杯 2試合(スタメン2試合) 0得点
CL 8試合(スタメン5試合) 0得点
加入7年目のアルゼンチンアタッカーは今季、MVP級の活躍をした。
もはや加入当時どういう評判だったか完全に忘れたし、昔のウイイレではガメイロとどっちがどっちの能力だかわからんみたいな存在だった記憶なんだが、今季の活躍から見てもおそらく彼はストライカーもポストプレーもビルドアップもワイドの幅取りも、全部他の選手がやってくれる状況で輝くタイプのようである。そんな都合の良いチーム世界にいくつあるの、って感じだが、幸い今季のアトレティコにはその全てがあった。
いなくてもバンドは成り立つけど、いないと"そのバンドの音楽"にならない、ツインボーカルのデスボイス出す方みたいなポジションである。伝われ
神出鬼没のポジショニングから正確なトラップと高速ターン、一瞬で置き去りにするアジリティを併せ持ち、そしてシュートは大きく枠を外れていくのであった。シュートの入らない香川真司と思ってもらってまあだいたい合ってる。しかし今季はゴラッソをいくつも決めてヒーローに。最終節でも、鳥肌モノの同点ゴラッソをゲット。彼にしか決められないゴールをいくつも奪った。
スパイ映画で味方の金を盗んで逃げ出すけど敵グループに元恋人が殺されそうになり戦線に復帰、クライマックスで一番重要な部屋の鍵をあける(金になりそうなので事前に盗んでおいた)みたいな配役が似合いそうな風貌である。(どんな。)
今季はフィールドプレイヤーで唯一、GKオブラクと共に38試合全てに出場。国王杯、CLも全試合出場。素晴らしい。
来季も熱く戦えナンバー10!
●17 イヴァン・サポニッチ
ラリーガ 出場なし
国王杯 2試合(スタメン0試合) 0得点
CL 出場なし
セルビア出身のシュッとした電柱。
冬にカディスへレンタルアウト。ちょこちょこ試合に出つつ、35節からはスタメンに。36節オサスナ戦で、PKで初ゴール。おめでとう。
アバウトなボールでも競り勝って枠に飛ばせるヘディングが魅力的。21節のアトレティコ戦では終盤、ネグレドとのツインタワーとして出場し脅威になった。
アトレティコに電柱の使い道はどう考えてもないんだが、"じゃあなんで取ったの"って話にもなるので他に何か使い道がきっとあるんだろう。あるの?
●27 セルヒオ・カメージョ
ラリーガ 出場なし
国王杯 1試合(スタメン0試合) 0得点
CL 1試合(スタメン0試合) 0得点
スペインアンダー代表のアタッカー。
国王杯の1回戦とCLロコモティフ戦に途中出場。トップチームでは18-19シーズンに1点取ってる。シーズン中に契約延長しているようで、来季はトップチーム定着できるか?
●19 ムサ・デンベレ
ラリーガ 5試合(スタメン0試合) 0得点
国王杯 出場なし
CL 2試合(スタメン0試合) 0得点
ジエゴ・コスタ退団に伴い、冬にリヨンからレンタルで補強。
18-19に15得点、19-20に16得点を決め、特に19-20シーズンにはCL準々決勝でシティを沈める2得点を奪うなど、市場評価赤丸急上昇中だったが、今季は前半戦にわずか1得点。アトレティコ移籍後もコロナ陽性や練習中に低血圧で倒れるなどベストコンディションを作れず、結局スタメン出場すらなく、無得点に終わった。
結果は残せなかったが、パワーもスピードもありボールに強く、足元でボールをもらう事も裏抜けする事も出来る能力は、冬の補強としては100点満点に近かったと思う。
メディカルチェックどうなってんのって話はあるのかもしれないけれど、特に彼の場合は突発的なコンディション不良だったように思うので、ある種仕方のない部分もあり。
選手の能力的にはベストな選択が出来たのではないか。結果的に全然活躍しなくてもチームは優勝したわけで、これでデンベレが来季もここでプレーしたいと思ってくれたらラッキーだ。ぜひもう一年見たい。
以上となります。長いね。わかる。わかるよ。
でもここまで読んでくれてありがとうございますね。本当に。
これで20-21シーズンは締めくくりです。昨日で競馬のシーズンも終わったし、ちょうど入れ替わりですね。競馬はもう週末から始まるけど。
オフシーズンの補強の話とか。僕本当に疎いんで。全然知りません。アトレティコの選手の年俸とか一切知らない。誰が一番もらってるとか、ラリーガの他のクラブと比べてどうとか。まじで知らん。多分興味ないんだと思う。積極的に調べる気があまりない。
なので今季も、オフはのんびりtwitterか何かでゆるりと情報を集めつつ過ごそうかと。EUROも見るかもしれないし、Jの川崎とヴェルディもそろそろ見ないとなーと思いつつ、ですが。今のところモチベはゼロです。なんかリクエストとかあったら言ってください。対応するかは僕の気持ち次第です。何様かな?
前回の投稿で終わったと思わせつつ、これで本当にシーズン終了。お疲れ様でした。
来季最初の投稿は、多分この記事に新加入選手の情報を追記してアップするところからかなーとか思ってます。何らかの理由で上がらなかったら察してください。
終わります!ありがとうございました!
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