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ぬるっとCL1節 クラブ・ブルージュvsレヴァークーゼン 2022.9.7

アトレティコと同組のクラブ・ブルージュvsレヴァークーゼン。
ブルージュはここまで5勝1分1敗で上位にいる。バルサから来たジュグラがめちゃくちゃ決めてる。
一方のレヴァークーゼンは1勝4敗のスタート。あまり主力が抜けた感じもしないが、なんだろうか。

ホームのブルージュは4-4-2。どこでズレを作るのかがはっきりせず、ビルドアップの終着点がわからない。右サイドは7番のオルセンが高い位置に張り出すがスピードはあまりない。
トップは9番ジュグラが基本的にボールが来るまで何もしないが、真ん中にはいるわけでもない。捕まえどころがないがそれでいいのか。

レヴァークーゼンは4-2-3-1で表記したがヌルヌルと形を変える。
まず30番のフリンポンが最終ラインに落ちて5枚になるが、これが可変なのか相手SBとのランデヴーなのか微妙なところ。19番のディアビと17番ハドソン=オドイは保持も非保持もフワついて浮いた位置を探す。最前線のパトリック・シックの活かし方次第か。先季はシックが24得点、ディアビが13得点。このディアビという選手、左利きのアタッカーで侵入しながらのシュートのタイミングがとても良い。スペースを与えると危険な選手。
フリンポンの最終ラインに落ちるタスクはハドソン=オドイじゃ駄目なのかしら
先制点は42分にホームのブルージュ。CKからシラの強烈なヘディング。お見事。

後半、レヴァークーゼンは20番のアランギスに変えて25番のパラシオスを投入。ディアビが左に回り、ハドソン=オドイが真ん中。
フリンポンが最終ラインに落ちる形をやめ、前ベクトル。シックの後ろに3枚並べた。つまり前半はランデヴーではなくて最終ライン5枚形成だった。失点したから変えたんだと思うけどこっちの方がハマってたというか、そもそもブルージュは別にビルドが上手くはなく、ボトルネックがありすぎてどこかで突っかかる。そして終着点をどこに設定しているのか後半になっても結局わからん。前に4枚置いてるレヴァークーゼンの方が前進は上手な印象だったが、こちらもどことなくタイミングが合わない。練度の問題なのかなんなのか。あと全員クロスが下手。
レヴァークーゼンは左SBの5番バッカーのランニングが良く、深いところまで侵入する事が数回。シックの頭を狙ってラッシュする形を狙っている様子はあまりなかったが。もうちょっと活かしたかった。

63分にブルージュがジュグラに変えてヤレムチュクを投入。前線で左右に動き回ってこちらの方が良さそうな印象だったが、まあジュグラはチーム得点王なので。

67分にレヴァークーゼンはデミルバイin。彼がゲームチェンジャーになる。
まず急所を突くパスを送れる事。あとはビルドアップで重い役割をこなせる事。これでレヴァークーゼンの保持が安定し、ようやく相手を押し込めるようになった。73分にハドソン=オドイのクロスからネットを揺らすが、惜しくもオフサイド。デミルバイの投入で試合の流れを変えた。
レヴァークーゼンはその後も押し込む時間を作ったが得点には至らず、ホームのブルージュが逃げ切った。


●まとめ
まずブルージュが先勝。選手のレベルはレヴァークーゼンの方が高そうに感じたが、国内リーグでの好不調の差が色濃く出ていたように見えた。
ブルージュは必殺技を持っている様子はなく、愚直に出来る事を繰り返した。ホームで強いタイプかと。
レヴァークーゼンは不調を引きずり、焦りが見られる試合に。デミルバイはブンデスでも割とスタメンで出ているが、非保持のバランスでメンバーから外されたのかなと。レヴァークーゼンはけっこうバランスに気を使うチームだなという印象。前半の5枚撤退もそういう感じ。結局は後半にデミルバイを入れてから、相手を押し込む時間を作った。押し込むとディアビ、ハドソン=オドイが生きる形を出せていた感じがしたので、多分こっちの方が良い。次節アトレティコ戦でも、非保持バランスと保持の時間のどちらを優先するのか。レヴァークーゼンにとっては勝ち点が欲しいホームゲームでもあり、中盤の構成がポイントになりそう。

アトレティコからするとボールは保持出来そうで、トランジションゲームになれば怖いのはディアビだけになる。深く押し込まれてシックを狙ったクロスを連打されるような形が最悪で、ミドルゾーンで戦いたい。ただドイツのクラブらしく中盤の選手は体格で勝り、あまり球際勝負はしたくない。コンドグビアが生きる展開があるかも。最終ラインも高さ強さをもった選手が揃っている。コレアが隙間を狙うような打開でスピード感を持った攻撃を期待したい。

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