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旅の愛車を受け取る

◆2023年5月23日(火)

8:30起床

今日は車の受け取り、自動車保険加入、simカード購入と予定がてんこ盛りだ。

車の受け取りは身分証明とかいろいろ求められるから一応パスポートのコピーも持って行くか。
あれ、探してもない・・・まさか・・・

飛行機に忘れた。

パスポートコピー・登録証書コピー・ワクチン接種コピー・その他もろもろまとめてたクリアファイル、飛行機に忘れた。
あ〜、やっちまった・・・

速攻でモンゴル航空に電話。

「すみません、あの〜、昨日乗った飛行機に忘れ物してしまったんですけど」
「そうですか、どんな忘れ物ですか?」
「パスポートのコピーとかいろいろ入ってる大事な書類一式です」
「確認します」

モンゴル航空の職員さんにemailを連携して見つかったらメールしてくれることになったのだが、2分後にはメールで見つかったと連絡がきた。
空港の落し物センターで保管してくれてみたいで助かった。

車両輸送のモンゴル側の通関手続きをしてくれたヒシゲさんに連絡したら11:00にお迎えに来てくれることになった。
11:00まで時間があったので宿から徒歩5分のState Depratment Storeでsimカードを購入。

道中
道中
State Depratment Store

宿のオーナーに聞いたらデパートの5階で買えばいいと教えてもらった。
おすすめはunitelらしい。

1階の花屋
2階にも花屋
南国風の室内
日本メーカーを発見
アシックスもあった

5階にいくとお目当てのunitelを発見。
モンゴル人が列を作って並んでいた。

手続きは5分ほどで終了。
モンゴル滞在期間を伝えてパスポートを渡したら5分ほどでsim発行まで進んだ。
5GBで10,000MNT(約400円)、安すぎる。
2週間しか滞在しないので十分だろう。

unitel

残ギガは*311#に電話すれば確認できるらしい。
試しにやってみたら音声案内ではなくポップアップで残ギガを教えてくれた。
5GBを購入したつもりが何故か6GBも残っている。
少し得した気分だ。

ヒシゲさんとは11時に待ち合わせをしているはずなのに、11時を過ぎても連絡がこないので宿の周りを散歩してみた。
昨日宿のオーナーが教えてくれたのだが、宿があるこの一帯の建物はモンゴルが1990年に民主主義へと移行する前に建設されたものがほとんどらしい。
なので建物はソ連のデザインと言っていた。

滞在した宿の外観(正面)
滞在した宿の外観(側面)
ソ連式の公園
公園にあったトレーニングマシン
公園
落書きがすごい
she is art (?)

建物の1階には鉄格子があり、2階にもあったりする。
落書きもとても多い。
昼間に治安の悪さを感じることはない。

ソ連式の住居
ソ連式の住居
幼稚園

団地に駐車してる車もトヨタが多い。
半数はトヨタだろうか。

ヒシゲさんと合流できたので12時過ぎ。
レンジローバーで宿までお迎えに来てくれた。
ヒシゲさんは高校から単身で日本に留学、都内の大学に進学し卒業後に帰国。
現在は起業した自動車輸入会社を経営している。

ヒシゲさん

モンゴルで走っている車の多くはダッシュボードに8桁の数字が記載されている。
モンゴルに来てから気になっていたのでヒシゲさんに聞いてみた。

「ダッシュボードの番号って何の番号ですか?」
「車のオーナーの電話番号ですよ」
「何のために電話番号を置いておくんですか?」
「モンゴルは二重駐車が当たり前だから自分の車を出せない時は邪魔してる車の持ち主に電話して車を動かしてもらうんですよ」

すごいシステムだな。。。謎がとけた。
デリカを受け取ったら自分の電話番号もダッシュボートに貼り付けよう。

「日本が恋しくなることはないんですか?」
「あんまり無いですね」
「それはどうしてですか?」
「あんまり好きじゃないんですよ、日本」

僕は日本に来た外国人はみんな日本が好きになるものだとずっと勘違いしていたことに気付かされた。
まさか日本が好きじゃないと回答されるとは。

ヒシゲさんが高校大学と7年間を過ごした日本、彼はなぜ日本を好きになれないのだろう。
なんとなく本人に直接聞くことはできなかった。

オフィスに着いて車の受け取りについて説明を受ける。
床に布団が敷いてあるのはここで泊まるからなのか?

ヒシゲさんの社長室兼商談室
オープンスペース
なぜか布団がある

まずは銀行で一時輸入のデポジットを税関に支払って、税関の保管庫にデリカを受け取りに行くだけ。

ふむふむ、意外と簡単そうじゃないか。

まずは銀行に移動。
ヒシゲさん部下のバスカさんが同行してくれた。
銀行にはATMが4台、昨日と同じパターンだ…

まずは1台目、現金不足で引き出せず。
2台目、現金不足で引き出せず。

この国はどうなっとんねん…

バスカさんが窓口に事情を説明してくれたら職員がすぐにきてくれた。
どうやら1度に引き出せる金額に上限があるらしい。(ならそう書いとけよ…)

試しに1,000MNT(40円)をキャッシングしてみる。

いけた!

数回に分けてキャッシングしてデリカ一時輸入のデポジット代をやっと用意できたので指定口座に振り込む。

振り込み証明書を銀行から受け取ってデリカが保管されている税関に移動。

税関の入り口
それっぽいポスター

ヒシゲさんとバスカさんが窓口でいろいろやってくれるのを後ろから見守る。
なかなか終わらないどころか、終わる気配が全くない…

ウランバートルの税関窓口

バスカさん曰く、税関職員もモンゴルに輸送された車を日本人が受け取ってそのままロシアに出国するパターンは初めてなので色々と手こずっている模様。

また、車内の荷物も追加で申告する必要があるらしい。

荷物を確認するためデリカの保管場所へ移動。
2ヶ月ぶりにデリカと対面、感動して泣きそうになった。

車内の荷物を確認してから税関窓口で追加申告をする。
はぁ、いつ終わるのやら。

待っている間、オフィスにあった布団についてバスカさんに聞いてみた。

「オフィスに布団があるのはなぜですか?」
「繁忙期は会社に寝泊まりするんだよ」
「社長のヒシゲさんもですか?」
「たまにね」
「繁忙期はいつなんですか?」
「年に2回ある大型連休のタイミングが多いかな、7月のナーダム祭と旧正月だよ」

僕が勝手にイメージしていたモンゴル人の働き方とはかなり乖離があった。

結局、窓口の担当から別の担当に回されて、その担当からも別に担当に回されて、2時間かけて元の担当に戻ってきた。(なんとなく前職を思い出す

別の担当に聞いてみても何も解決しなかった

結局車内の荷物は最初からなかったこと(?)にして税関手続きを進めてくれたようだ。

デリカの受け取りには車体の写真が必要らしく、iPhoneでデリカを何枚か撮影。

「撮ってきたデリカの写真、今すぐ送ってちょうだい」
「え〜と、どうやって送信すればいいですか?」
「Facebookのメッセンジャーで送ってちょうだい」
「(税関職員とsnsで繋がりたくねぇ…)今送りました」
「ありがとう、これで手続きは完了よ」

車を受け取るため最後にデリカの保管台50,000MNT(約2000円)を支払う。
全ての手続きが終了したのは17時58分、18時に営業終了する1分前だった。
となりの窓口は怒号が飛び交ってた。

デリカの保管場所(?)が記載されているらしい
GoogleのURL付きw
保管代の支払い証明書
輸入完了通知書

愛車を受け取ったのでオフィスの前で最後に記念撮影。

左からバスカさん、管理人、ヒシゲさん

初めて異国の地で運転するデリカ。
ヒシゲさんのオフィスから宿まで運転。
バスカさんが先頭を誘導してくれました。

道中でガソリンを給油
オクタン92のガソリン
満タン63.85リットルで152,602MNT(約6000円)リッター94円

宿に着いたらバスカさんから一緒に夕飯を食べないかとお誘いが。
昨日食べた料理が全部不味かった話をしたら「本物」のモンゴル料理をご馳走してくれることに。
Buuzという羊肉の餃子。
美味かった、ご馳走様でした。🙏

バスカさんとお別れした後はスーパーに行って昨日買えなかったバナナを購入。
一房 7,149MNT(約281円)。

車も受け取れたしバナナも買えたし満足な1日だった。

明日からモンゴル横断します。

71796kmからスタート
75000kmまで行ったらオイル交換しよう

続く

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