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ルンという小さな町

◆2023年5月25日(木)

5:30起床

車内が寒すぎて目が覚めた。
iPhoneの天気を見たら1度しかない…

今日は朝からジム、空港の落とし物センター、日本人慰霊碑、最後にルンへの移動を予定している。

寒すぎてムギさんとジムに行く約束したことを少しだけ後悔。
メッセンジャーを見たら昨日ガイドしてくれたエンジさんから通知があった。

「昨日マーケットで買ったあの男性用下着、まだあなたのリュックの中にあるからジムでムギに渡しておいてくれないかしら?」
「…」

ギリギリまで溜まった日記を片付けて、ジムに移動。
ジムのある12階に行くとムギさんが受付の前で待ってくれていた。

ここでトレーニングを続ければ横綱になれる。
ウランバートル市内を見下ろしながらのランニングは最高だ。

久しぶりに運動したらいいストレス発散になった。

エンジさんのお土産をムギさんに渡して11時過ぎに解散。
空港へ行く前に車両の一時輸入のデポジット返金について問い合わせるため日本大使館に電話。

空港への道は大渋滞だった。
ナビには1時間と表示されていたものの2時間30分もかかってしまった。
ナビが算出する所要時間は2倍で見積もった方がこの先良さそう。

空港の落とし物センターに行くとなぜか誰もいない。

「すいません〜」
「」

なんで誰もいないねん…

数分後、受付の女性が申し訳なさそうに小走りで戻ってきた。

「こんな感じのクリアフォルダーが落とし物にあるはずなんですけど、ありませんか?」
「この棚の中から探してちょうだい」

探してもない。

「モンゴル航空から空港の落とし物センターに保管されてるってメール来てるんです」
「ここになければないわ」
「…」

埒が開かないのでモンゴル航空のメールをみせる。

「あ〜、そういうことね。あなたの忘れ物はもう一つの落とし物センターに届いてるわよ」
「もう一つの落とし物センター…?」

もう一つの落とし物センターへ職員に案内される。
Protected Area Staff Onlyと書いてある扉を通される。

ここ、着陸してスーツケース受け取るところじゃんw
なぜこんなところに落とし物センターが…

受付に事情を説明すると奥からクリアファイルを持ってきてくれた。
一件落着。

朝からバナナとプロテインしか摂取していないので空港のイートインコーナーでカップラーメンを食べる。

この時点で14時30分。
ここから日本人慰霊碑へ行くにはナビだと2時間と算出される。
ということは4時間は見積もったほうがいいだろう。

日本人慰霊碑からルンは3時間、ということは6時間くらいか。
仕方がない、日本人慰霊碑は諦めよう。
モンゴル抑留で亡くなった方々にはルンから祈りを捧げることにした。

空港からルンに向けて移動開始する。

ウランバートルを抜けると渋滞は緩和された。
日本人が想像するモンゴルの大草原をひたすら走り続けること3時間、ついにルンに到着。
マジで馬乗ってる人いてちょっと感動した。

適当に入ったレストランでこの町の治安を教えてもらう。
特に問題はなさそうだ。
監視カメラがあることをアピールされた。

羊肉のハヤシライス

ルンから5分ほど離れた草原で車中泊の準備。
今晩は星が綺麗に撮れるっぽい。

この時点で21時。

日没はしたもののまだまだ明るいので少しだけ仮眠を取ることに…
起きて時計を見たら夜中の2時30分。

ヤバい、3時には明るくなり始めちゃう!

車外に出て目を慣らすとそこには満天の星が。
美しすぎる。

撮影開始したものの野生動物の鳴き声が少しづつ近づいているような気がしたので10分ほどで撤退。

天の川

野口健が人生で1番良かったのはモンゴルの夜空と言っていたらしいがそれは本当かもしれない。

続く


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