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【人生劇場#38】ゲスト:高本亜梨紗さん

ー人生劇場ー
10人集まれば、10の生き様がある。
様々な分野の方をゲストに迎え、”人生”について語ってもらいます。
時には質問をしたり、みんなで対話を重ねたり。
そうしてひとつの空間をつくりあげていく、60分のライブイベントです。

8月24日の人生劇場、第38回目のゲストは島前高校3年生の高本亜梨紗さん。

今回は、人生劇場運営メンバーで島前高校2年生のときちゃんと、昨年度インターンである私の2人で案内人を務めた。

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左上:この記事を書いている、昨年度インターンの村上晴香。右上:島前高校2年生のときちゃん。中央下:ゲストの高本亜梨紗さん。偶然にも全員白のTシャツ被り。まだ何にも染まっていない私たちの綺麗な心を表しているのでしょう(大嘘)。

「毎回、面白い選択をする人生だったらめっちゃ面白いなって思って」


主人公の人生を誰もが送る」というマイテーマを探究するため、1年間高校を休学した後、今年の8月から復学した亜梨紗ちゃん。そして、中学を卒業後、1年間の時を経て、高校生になることを決めたときちゃん。

彼女たちに共通しているのは、自らの意志で、「高校に行くということを選択した」ということだった。

当たり前に目の前にあった、〈高校〉という場所は、一つの選択肢に過ぎなかった。そんなことを、大学生になった私は、今更ながら気づかされる。

「主人公の人生を誰もが送る」世の中をつくるためには

自分で決める

日常から学ぶ

この2つが大事だ、ということが言語化された1年だったと、亜梨紗ちゃんは振り返る。

自分が自信を持って堂々と、胸を張って、”その選択をした”と言えるか、というのは最後に問うべき

と話す彼女は、高校卒業後、大学へは行かず「自分シラバス」を作り、自分で学ぶ内容を決める4年間を送ることを決断した。

しかし、挑戦的な環境に飛び込み、学んでいくことと同時に、「どんなことからでも学べる」人間でもありたいと語る。

「直近の関心が、共に走ること、共走(きょうそう)っていうので、そこに今アンテナが立っているから、国語の授業の漢文で、〈対句〉っていう技法がでてきた時、対句が共走に似ている!!って思う瞬間があった」

というエピソードが印象的だった。1年間の休学中、海士町でクリエイティブに働く大人たちを間近で見て、人生はすべて探究なのだということを学んだという。

毎回、面白い選択をする人生だったらめっちゃ面白いなって思って。ほかの人がどう思うか分からないけど、大学に行かずに自分シラバスを作るっていうのも自分の中では面白いと思っていて、その4年後、どんな選択してるんだろう?面白い選択したいな~みたいな。そういうのが積み重なる人生がいいなって今は思ってます。

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彼女は間違いなく、誰よりも主人公の人生を生きている。

主人公はなにも、クラスで1番可愛い女の子や、ずば抜けた才能がある音楽家や、ハーバード大学に行けるほどの秀才である必要はない。私みたいな、人目を引くような美貌も、特に秀でた才能も、誰にも負けない特技も持ち合わせてない、ただの大学生だって、きっと主人公になれる。というか、ほんとは生まれた時から、誰もが自分の物語の主人公であるはずだ。

だけど、生きていると、人と比べられて、評価されて、順位付けされて、何者にもなれそうにない自分を、だんだんと愛せなくなる。そうするうちに、自分の物語の主人公であることを忘れて、誰かの物語のエキストラになってしまう。

「人生劇場」は、他の誰でもない、あなたの人生の物語が語られる場所。だから、私はこの場所が大好きなのかもしれない。


〇あとがき〇
そもそも、主人公って何でしょう。少し調べてみると、禅の言葉で「本来の自己」という意味を指すようです。高校生とか、大学生とか、そんなもの全部海に放り投げて、丸裸の自分をまっすぐ見つめる。そうすれば、きっと誰もが主人公になれるはずだと、そう信じて、私も生きます。ありぽん、とっきーありがとう。また話そう!

(文:村上晴香)

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