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「先生図鑑〈MISSIONチャレンジ〉」を開催した背景を聞いてほしい。

既存の進路イベントに対するモヤモヤ

学生図鑑代表の中野です。
ちょっと前に、今年の夏に初めて開催した「先生図鑑」の所感をnoteに書きました。

講座実施後の感想シートを見る限り、参加者の満足度は高く、地域を限定して小さくスタートしたものではありましたが、意義のあるプログラムを開催できたことに胸を撫で下ろしています。

先生図鑑は「大学・専門学校へ足を運び、先生と対面で学びを深めるプログラム」。主体的かつインタラクティブに学べるところがオープンキャンパスなどで実施される模擬講義と大きく異なります。
また、以前から大学の先生(教授や講師)が高校へ出向いて講義をする「出張講義」もあります。高校内で大学の講義が受けられるのはありがたいですが、はたしてそれが高校生の身になるものになっているかは疑問が残るところでした。

ホントに高校生の身になっているか、意味のある時間活用がなされているか、このモヤモヤが「先生図鑑」を立ち上げる発端でした。


受け身から「主体的な学び」への変換

大学の学びがどのようなものかを高校生の早いうちに経験しておくことは、進路選択をするうえでとても有効です。ですから出張講義も否定はしませんが、なんの心づもりをしないで講義を受けるのは、「授業をする先生がただ変わっただけ感」が否めない。そうならないためにはどうすればいいかと考えたとき頭に浮かんだのが、大学の先生は、ホームグラウンドである大学にいて、高校生が講義を受けに行くスタイルです。

ただ、これも受けに行くだけでは模擬講義となんら変わらない。そこで、高校生が主体的に学べるように高校での探究学習の時間と絡めたプログラムを構築しました。

(1)【大学】講義のテーマに沿ったMISSION(課題)を高校生に提示

(2)【高校】授業時間に、グループワークでMISSIONに取り組み、回答を3分程度の動画にまとめ、大学へ提出

(3)【大学】大学訪問時、高校生からのMISSION回答動画をもとに講義を展開

    【高校生】知識が肉付けされ、理解が深まる

この流れによって、大学内で大学の先生の授業を受けられるという貴重な経験・時間の最大化を図りました。


学問を探究することはオモシロい!

私も時間の許す限り大学を訪問し、講義の様子を見ていました。改めて思うことは、学問を探究するってオモシロい!ということ。学習指導要領に則った高校の教科の授業とそもそも違って、自分が興味あるのことをとことん追究し、主体的に学ぶことが大前提。その土壌があるのが大学であり、豊富な専門知識で伴走してくれるのが大学の先生というわけです。

オモシロそうな学問がありすぎて、ひとつに絞るってなかなか難しそうです。逆に、さまざまな学問があることを知らないで進学したら損しそう。だから早めに進路選択に時間をかけて、納得いく進路を選んでほしい。入学して「進学のミスマッチ」に気づいたときほど悲しいことはないですから。


次回開催に向けて

各大学・先生の全MISSION動画を学生図鑑のサイトにアップしています。見ていただくとわかるんですけど、どのMISSIONもとても興味深いんですよ。スライド動画制作にもこだわりました。

Web上で完結できる仕組みになっているので、探究学習の一環として「先生図鑑」〈MISSIONチャレンジ〉は全国どこからでもご活用いただけます。興味のある高校様がございましたら、ぜひお申し込み・お問い合わせください。

さらに、MISSION動画のレパートリーも増やしていきたいです。推しの講義・先生がいらっしゃる大学様、ぜひお声がけいただけますと幸いです!

次回の開催は冬休みを予定しています。それまでに企画もパワーアップさせてますので、ご期待ください。