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OPEメンバー受験体験記①(慶應SFC)

みなさんはじめまして!
私達は学生団体OPEといいます。沖縄出身で県外に進学した学生が集まって、沖縄の高校生からは見えにくい県外での大学生活での様子などを発信しています。

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OPEメンバーがいかに自分の進路を考え歩んできたかを記録していきます!これを読んだことをきっかけにみなさんも進路について考えてみましょう!今日のメンバーは誰かな??

①プロフィール

名前:外間愛望(ほかまあみ)
出身高校:那覇国際高校国際科
現在:慶應義塾大学総合政策学部2年 
受験方法:一般入試(英語受験)

トップバッター!ということで、OPEの代表をしている私からスタートします。大学に入ってから驚いたことは、「外間」という苗字が沖縄独特らしくて出席のときにあまり正しく読んでもらえないことです。高校は大好きすぎてJK四年間やった私の体験記です。私は今慶應の中でもSFC(湘南藤沢キャンパスの)というところにいます。自分には慶應なんて、とか、行きたい大学あるけど自分にはレベル高すぎて無理!って諦めている人に特に読んでほしいです。

②現在の進路先の決め手

私は、グレードアップ事業への参加や長期留学帰国後に少しでも高いレベルの大学へ行きたいと考えはじめました。その中でも私は、慶應義塾大学を第一志望に決めました。その中で受験形式と学校のHPやパンフレットを見て、文学部や総合政策学部、環境情報学部が気になっていました。文学部は推薦と一般を、総合政策学部、環境情報学部は一般のみ受験しました。自由度の高さに惹かれたことと受験の結果、総合政策学部に進学することになりました。また最初は、学費の面で私立は考えていなかったのですが、慶應は奨学金制度も充実していることや、三田会という卒業生とのつながりの強さがあることも慶應を選ぶ決め手となりました。

③高校1年生〜高校3年生の間何していたか

高校の時のやっていたこと(勉強以外)

高1
中学までとは大きく違ったスケジュールの学校になれることがまず大変でした。
私は高校でも、中学から続けていた女子バドミントン部に所属しました!中学時の何倍も練習が厳しくなり、部活も勉強もついていけず苦労しました。また、高1の3月に希望制で高校が主催する2週間のボストン研修に参加しました。高校受験で国際科を選んだときから、高校の間で留学に挑戦するという夢がありました。ボストン研修を期に、短期では見えない部分を経験したいと思い、県の代表として行く短期留学や長期留学に挑戦してみようと思うきっかけとなりました。高1のときにクラスから10人近くの友達が長期留学へ行くことが決まり、自分も長期留学したい!という意思が強くなりました。

高2
勉強や志望校を考えつつも課外活動に多く励んだ年だと思います。沖縄には非常に幸運なことに、県が主催する留学事業がいくつもあります。高校2年生では、長期留学へ選ばれやすくなると聞き、まずは、夏の短期留学に挑戦することを決めました。夏休みにアメリカの大学を体験するモンタナ州立大学に行きました。留学中はもちろんのこと、4月ごろから始まる選考期間や留学前後の研修などで、書類を書く練習や英語力向上につながったと思います。11月にはグレードアップ事業で関西派遣として京大、神戸大、同志社大へいきました。グレードアップ事業に参加したことで、より高いレベルの大学行けたらいいな、と考える様になります。また同時期に、筆記テストや面接を経て、次年度の長期留学の派遣も決まり、受験勉強に加えて留学の準備にも取り組み始めました。


高3
高3は一言でいうと留学の年。でもその前に体育祭の団幹部になったことで勉強時間が減ってしまいました。「生徒主体の体育祭」を掲げる母校、那覇国際の行事にて中心になる役割です。ただ、団幹部での辛さは私を大きく成長させ、後の留学や受験の辛さもある程度は耐えられる強い精神力を身につける事ができた貴重な経験です。

7月からアメリカ・ミシシッピ州へ10ヶ月の留学をしました。留学先では部活(マーチング・吹奏楽・テニス)や教会での活動など、日本では体験できないことを沢山挑戦しました。留学については別の機会に話したいと思います。

帰国後はひとつ下の学年に入り、高校に通いながら受験勉強に取り組みました。家で勉強するのが苦手であったため、学校に行くことでメリハリができ、復学してよかったと思っています。少しの休み時間も昼休みも放課後も勉強に費やしたため、特に課外活動などはしていません。


高校の時やっていたこと(勉強面)

高1
高1〜高3の留学前まではずっと国公立を志望していました。まずは苦手な数学を中心に文系科目も理系科目も関係なく勉強していました。
当時は課題をやりつつ、学校で毎週のようにある小テストをこなし、一年の後半からは友達と点数を競いながら頑張りました。しかし、頑張りにムラがあったため、時間をもっと費やしていたら、受験期に基礎的な部分に時間を費やすと言う無駄を省くことができたのに...。という後悔があります。また、一年間国際科で学んだ経験を踏まえ、高1の終わりに英検二級を取りました。

高2
2年の後半から「ブロードバンド予備校」という「自習」をメインとする塾に通いました。この塾では、学校の定期テストや英検などの資格対策なども含めて自分自身を分析しながら、勉強計画を自分で立てることで勉強の習慣付けることができました。この頃から学校の課題以外でも長時間勉強に励むようになりました。苦手な数学や古文単語、得意な英語の強化などに力を入れました。合格はできませんでしたが、この頃から留学前まで英検準一級の勉強をしていました。留学時に役立った語彙力は英検対策で、ライティングは英検対策と留学準備で必要だった英作文提出で身ににつけました。

高3
留学中、受験勉強は一切と言っていいほどできませんでした。私が留学した地域では家で勉強をする習慣がなく、私が家で勉強することをホストファミリーがよく思っていないことにカルチャーショックをうけました。留学で英語力が上がると思われがちですが、実はそれだけで受験英語の対策はできません。私の留学先はアメリカ南部。受験で必要とされる学校で習うような英語ではなく、Southern Englishと呼ばれる独特な英語を話します。日本語で言うと、関東やニュースで話されている日本語ではなく、沖縄訛りの日本語みたいな感じです。長期留学を通してスピーキング力やリスニング力、そして、長文を早く読めるようになり、長文読解などは強くなりました。しかし、残念なことに受験のために2年半かけて学んだ発音やアクセント、細かな文法知識の大部分は10ヶ月でごっそり抜けてしまい、留学帰国後に覚え直さないといけませんでした。ただ、抜けていても、最初にしっかり覚えていたら、時間は一回目よりも短縮できます。

高4(留学後を私は高4と呼んでいます)
帰国後、留学の経験をいかして推薦やAOに挑戦したいと考え、「ドリームタッグ」というAOや推薦に強いオンラインの塾に通い始めました。塾に毎日「何時に何をしていた」という報告をするため、普段はだらだらしがちな私も、無駄な時間をほとんどなくすことができました。その結果、一日のほとんどを受験勉強に時間を費やすことが可能になりました。慶應への進学を提案してくれたのもドリームタッグです。正直、合格発表のその日まで自分が慶應に通うなんて考えられなかったのですが、諦めなくてよかったと思います。家族は未だに私が慶應生になれたことに驚いているくらいです。

留学をおえた直後は驚くことに、現代文の長文や小論の課題文はおろか、日本語の文章が全く読めなかったです。そのため、慶應文学部の推薦を受けるために当時は小論対策を重点的にやっていました。一般受験のSFC両学部は受験科目が小論と英語のため、推薦の対策が役に立ったと思います。

学校は朝7:30から遅い日は夕方5時まであります。しかし、受験期は平日でも5〜6時間は勉強をしました。土日は8〜10時間ほど。主に英語の覚え直し&基礎知識の強化、慶應のための小論対策。世界史は文学部の推薦終わるまでは学校でしかやっていませんでした。

受験時の出願校
自己推薦で慶應の文学部
一般入試で
法政大学(名前は忘れたが、一般の科目が少ない受験方法で2学部受けた)
慶應(文・総合政策・環境情報)
横浜市立大学国際系の学部(国公立前期出願:センター3科目・二次試験で小論と英語)
琉球大学国際地域創造学部(後期:センター5教科7科目・二次で小論?)

琉大は慶應の合格後だったため、受験しませんでした。
こんなに出したにも関わらず、合格したのは現在通っている慶應の総合政策だけ。
SFCにある総合政策学部と環境情報学部の2学部は、入試の時に大きく雰囲気が違うものの、正直大差ないです。文学部は三田に行くことに憧れたりもしましたが、入学後に自分にはSFCのほうが合っているとおもうことが多々あります。理由としては、帰国子女や留学経験者・海外からの留学生が多く、英語を話す機会が多いこと、必修が少なく、自分の取りたい授業を選べるという点で、総合政策学部に進学できてよかったと思います。今まで多額の受験料に見合わず両親には申し訳ないのですが、終わりよければ全て良し、という感じです。

④その他

・モチベーションのあげかた
①「スタディープラス」というアプリに勉強時間を登録
他の受験生の勉強時間などに刺激されます。
また自分の今日の勉強時間が昨日と比べて短いかもわかるため、モチベキープにつながると思います。

②志望校に自分がいることを想像する。
SNSなどをうまく活用して志望校にいる人のSNSを見たり、大学生になったら何がしたいか、などを考えることで「絶対ここに受かりたい、勉強しよう!」って勉強のやる気が湧いてきます。たまに志望学部のシラバスなどもの覗いてこの授業とりたいな〜なんて考えてました。


・おすすめ・使用した参考書
小論や時事問題の対策として、『2020年の論点』(毎年出版される)をおすすめします。自分の興味分野だけでなく、幅広く知識をつける事ができます。
使い方としては、毎日1コラムずつ読み、読んだことに対して自分の意見をノートでもなんでもいいので、何かにまとめる方法です。

英文法が苦手な人には東進ブックスの『今井の英文法教室 上下セット』をおすすめします。なんとなくわかっていると思っていた英文法もこれでしっかり頭にいれることができます。文法ができるようになると、長文読解も伸びるため、長文が安定しなくて悩んでいる人にもおすすめ!

・スキマ時間の使い方
通学の時間が結構長かったため、携帯で英語のリスニングの音声を聞いたりしていました。英単語の教材の中でも、長文の音声があるものを携帯に入れて聞いてました。また、「TEDTalks」なども活用して英語を聞くことを欠かさないようにしていました。また、ユーチューブにある世界史講座などもよく見ていました。世界史以外にもさまざまな教科のコンテンツがあるため、息抜きついでなどにおすすめ!

⑤高校生へメッセージ

高校生の頃の私にとって慶應は雲の上の大学で自分とはかけ離れた世界だと思っていました。しかし、挑戦する勇気、諦めない精神、そして周囲のサポートのおかげで受験を乗り越えることができました。受験期はもう二度と体験したくない、と思うほどきつかったけど、きつい中で自分と向き合うことで自分自身の扱い方が上手になったと思います。自分自身が諦めてしまっては、可能性のある未来もすべて叶わなくなります。自分が自分を一番信じて、応援してほしいです。志望校に合格する喜びを、みなさんにも体験してほしいです。合格までの道のりには辛いことも沢山あると思いますが、みなさんなら乗り越える力を持っています。頑張ってください。応援しています。

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