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令和のキャッツアイ、控訴審

東京高裁-刑事事件-

(第2回目公判)


2021年5月15日(金曜) 11:30~ 622号法廷

事件番号:令和2年(う)第2027号

罪名:窃盗・住居侵入

被告:A (保釈中)


控訴理由:量刑不当・示談進行中

 前回の公判で、「判決期日」に今日が指定されていたが、弁護側の証拠追加で審理の再開となった。 

 第一審の公判、控訴審も服装は変わらず、レディーススーツで清楚だ。 被告人は、傍聴席には目をやらず、終始やや下を向いたまま、開廷を待っていた。終始緊張の面持ちである。手には、ハンカチを握りしめており、上を向き涙をこらえる仕草もあった。


<11:30開廷>

 開廷時の時点で、8割程傍聴席が埋まっており、注目の高さが窺える。

弁護側- 「示談成立」を証明する証拠を数点追加した。被害者に対し示談金に、1000万円を完済した旨の「示談成立証明書」「支払い明細」「被害者上申書」を提示した。前回の公判で、1000万円 の内、800万円 が支払われ、今回までに残りの 200万円を振り込み、示談が成立した。

 示談が成立した事で被害者は、「控訴審では執行猶予の判決を望む」との上申書を提出した。

 第4の事件の被害者は、長期に渡り連絡が取れなかった様であった。しかし、先月下旬に被害者側から弁護人に、「大きな事故に遭い、携帯電話が使えなかった」との旨の連絡があり、追加で示談が進行し、50万円を示談金として送金した。(成立の有無は不明)

 以上で、結審。

<11:34閉廷>


第一審判決:2020年11月27日

主文: 懲役3年6月 (未決拘留日数)90日参入

 私自身、地裁の判決も傍聴した。被告人は、足を震わせ、声を微かに出し、判決を聞いていた。その後、すぐに拘束されたが、荷物の少なさからして、当日に保釈請求をしたものと思われる。

 見た目からは裏腹な、約3000万円相当の金銭・貴金属の窃取。共謀とは言え、計画的かつ悪質的な犯行態様からすると実刑は免れないだろう。御家族も全面的に更生に向け協力されている様で、一審判決・控訴審初公判も御両親がいらっしゃった。控訴審で諦めてしまう被告人も多く、次回の判決が重大である。


 しかしながら、1つ疑問に感じた事は、前回の公判で

弁護人- 今のご職業は?

被告-  風俗嬢です。

 この事件の事の発端も、風俗繋がりであり、この期に及んでも風俗嬢を続けている事に驚いた。裏の社会と容易に繋がれるであろう、風俗で未だに勤務しているのだろうか。疑問である。

 

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