蒲田健の収録後記:大森望さん

オジさんが中年期に入ってからアイドルに夢中になる。

ステレオタイプな価値観に基づけは奇異な行動と受け取られかねない。

しかし、仕事にせよプライベートにせよ、多くのことがルーティンとして

こなせるようになってくる中年期だからこそ、

アイドルに夢中になるというルーティンでは処理できないこれまでに

なかった刺激が、生活にハリを与える。

大森望さんの著書「50代からのアイドル入門」。

チケットの買い方、ライブでの作法から実際の現場のレポートに

いたるまで、微に入り細を穿つ実用的な“入門書”である。

SF書評の大家が2年ほど前に52歳で本格的に“入門”したという実体験が

ベースになっているので、言説はとても熱い。

ただそこには熱くなりすぎて周りが見えなくなってしまうことを抑制する、

大人の分別も同居している。

一定のうしろめたさを胸に秘めながらも現場に身を投じれば思いっきり

弾ける、これこそがオジさんのアイドルとの正しい向き合い方なのだ。

多種多様なアイドルが百花繚乱の現状だからこそ、誰もが自分だけの

お気に入り(推しメン)を見つけることのできる可能性は極めて高い。

迷ってるオジさん(もちろんオバさんも可)、入門のチャンスだ。

「五十代 時間・カネあり だからこそ 楽しみ尽くせる アイドル道」

P.S. 今回表紙になっている名前入りのピンクのTシャツの実物を

お持ちいただきました。実際にライブ会場などでも

着用してらっしゃるとのこと。

収録後、そのシャツを携えて、都内某所開催のイベントに向かわれました。


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