蒲田健の収録後記:岸見一郎さん

他人を変えるためのテクニックではなく、自分を変えるための哲学。

第一人者・岸見一郎さんは、アドラー心理学をそう位置付ける。

キーワードは「勇気」。

だからと言って、蛮勇ですべて解決!的な、

脳天気ポジティブ万能論ではない。

いやむしろ、現実世界では痛みを避けていくことは不可能なのだ、

という徹底したリアリズムが土台となっている。

ノーリスク、ノーリターン。リスクなければ、リターン無し。

リスクを負うから、リターンとして得られるものがある。

だからこそ「勇気」をもってリスクを取りにいかなければならないのだ。

アドラー心理学の中身は、具体的な問題に対応する実践的な哲学である。

だからといって、該当のボタンを押せば即座に答えが出る自動販売機の様な

対応関係ではない。咀嚼して自らの体内に染み込ませる過程(稽古)は

必要である。しかしながら稽古を継続して自らの血肉となれば、

それは生き方のブレない軸となる。

共著「嫌われる勇気」は130万部、韓国でも120万部を超す

大ベストセラーになっている。

一世紀先を行っていたアドラーの哲学。

時空を超えて、今熱く受け入れられはじめている。

「いまここで 気づくすなわち それこそが

              未来を変える 礎となる」

P.S.

ご自身が子育てで苦労しているときにアドラーに出会い、

“こんなにも実践的な解決法があるのか!”と目からうろこが落ちた体験から

アドラー心理学に傾倒していった、というエピソード。

啓示ってこういうことなのかもなあ。


音声はこちら


いつもご愛聴有難うございます。 宜しければサポートお願い致します!