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贈りたい想いが何より嬉しい「リラックスティータイム」イベスト感想【プロセカ】

 プロセカ開始当初、奏にはニーゴと穂波以外に交友関係がなく、ユーザーコメント紹介コーナーでは「奏にもっとお友達をつくってあげてください」という声も取り上げられました(もうすぐハーフアニバーサリー生放送)。プロデューサーは(僕が答えるものでもないと前置きした上で)今後色々な出会いが生まれていく中で「自然に出来るもの」と回答していました。人間関係を一気に構築できる人もいれば、じんわりと紡いでいく人もいるものです。奏の少しずつ広がった繋がりを感じさせる今回のお話でした。
 ホワイトデーの贈り物に悩む奏に、一歌からDTMの相談が来ます。ニーゴの作業終わりなので深夜、多分いつでも連絡していいよと言われていて、夢中で夜更かしした勢いそのままに、本当に時間問わず連絡したのだと思います。奏のことを信頼しきっている感じが良きです。

 翌日集まる2人。DTMの件も終わり、共にホワイトデーの贈り物に悩んでいる話となります。同じファミレスで配信企画を考えていたみのり・愛莉が「話は聞かせてもらいましたっ!」。同じようにホワイトデーの贈り物に悩む視聴者のお便りのためリサーチに行くところだったので、奏・一歌も同行することに。

お便りの「友達100万人さん」にビビる奏かわいい。

 途中(余所行きモード)まふゆとも出会い一緒に探しますが、どれを見てもしっくりきません。みのりからの助言を受けて「贈る相手のことをよく知って、本当に欲しいものや、役立つもの」を贈るため、「徹底調査」が始まります。

 相手に気を使わせないため、目指すは「普段の会話の中でさりげなく」聞くこと。奏は一生懸命頑張りますが、ぎこちないことこの上ありません。瑞希に察されて「頑張ってね」と言われながらも「気づかれずに話を聞くことができた」と察されたことに気づかない奏、頑張って親にサプライズを考える小さい子どものかわいさそのものでした。微妙に察しの悪い絵名もいいです。

 二人はそれぞれに合うお茶を贈るという同じ結論に達します。肩こりや不眠(大変だけど分かる…)といったそれぞれの悩みにも合うというのもありますが、穂波がお茶を振る舞ってくれること、そしてアロマキャンドルでそれぞれに合う香りが贈り物として良いことを経験したことも大きく影響しています。そこに企画屋愛莉のもうひとアクセント、お茶会を開いて振る舞うことに。流石です。

 そしてお茶会。リラックスしてほしい奏の想いとは裏腹に、お茶を注ぐ様子を固唾を飲んで見守られます(多分奏は一杯一杯一所懸命でそんな心配はつゆ知らず)。みんなのためだから自分一人にやらせてほしいと言う奏を見守るみんなの心境は、頑張る小さい子を見守る母や姉の想いでしょう。
 お茶は無事に振る舞われました。リラックスできたかとか、お茶の効果がどうとかは、つまるところ重要ではありません。奏が自分を想って頑張ってくれたことが、受け取った側は一番嬉しいものです。

モモジャンでは妹分のみのりも、奏の前では自然としっかりお姉ちゃん。

画像出典:『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』イベントストーリー「リラックスティータイム」2024年、
SEGA・Colorful Palette・Crypton Future Media
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