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分班考试 / クラス分けテスト

北京語言学院(現北京語言大学)への留学は企業派遣だったこともあり、学校に入るための諸手続きは当時の北京事務所の張さんがほとんどやってくれた。入寮や健康診断、銀行口座開設など面倒なことを手早く済ませてくれた。この点はだいぶラクができた。

「クラス分けテストがあるから〇月〇日に〇〇教室へ」と張さんに言われ(いや、正確にはメモを渡され)、学内に放たれた。さて後はどうしたものやら。あー、張さん帰らないで・・・。

この辺はまだいい

確かに大学で中国語は第二外国語だった。だが自分の名前や「私は日本人です」くらいしか覚えていなかった。第二外国語「あるある」話だ。案の定クラス分けテスト当日、試験官の説明は一切わからなかったが、開始は「开始」(かいしー!)で、スタートだとわかった。

問題はもちろん全て中国語で書かれている。だがしかし、だ。各国留学生の中で、欧米、中東、非漢字圏アジアから見れば我々ニッポン人は圧倒的に有利だ。問題文も分からないなりに目を通せば回答の選択肢は四択から二択までは何とかなる。正解率はぐっと上がるわけだ。

数十分間二択と格闘したその結果、「中級班」への編入となった。中級班とは留学後半年から一年勉強した生徒が入るクラスだった。

同じ第一課なのに・・・

てっきり、「マー・マー・マー・マー」(入門の四声:特有の上げ下げイントネーション)から学びなおせると思っていたので、「ピンイン」(発音記号のようなもの)も「声調記号」もない文字だらけのテキストをもらった時は軽いめまいがした。第二外国語の時のテキストとは、一ページ当たりの漢字の文字量の密度が全く異なる。

第一課最後の読み物。この予習(読む)だけで4時間くらいかかった

「分班考试」の後、「中级班」のテキストをもらったその日から私の「地獄漢語」がスタートした。(写真はいずれも当時の文法テキスト:现代汉语进修教程 语法篇)

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