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算命学の根幹にある陰陽五行説④

天上の五分類

昔から肉眼でみえ古代から発見されていた惑星は、水・金・火・木・土の五個

青い色の歳星「木星」
赤い色の炎星「火星」
黄色い鎮星 「土星」
白い色の太白星「金星」
黒い色の辰星「水星」
の五つで、惑星の中で最もわかりやすい星は、木星で、約12年かけて天空の元の位置に戻ってくる星。
その位置によって年数経過を示す歳がわかることから「歳星」名がついた。

十干の成立
宇宙の分類と、地上の分類から自然界は、天上の五惑星と地上の五元素に分類されて
それに付けた符号が「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」
の「十干」
陰陽説によって、天を陽、地を陰と区分して、五惑星は陽の十干、五元素は陰の十干とした。

天(陽)   地(陰)
木星 甲   木性 乙
火星 丙   火性 丁
土星 戊   土性 己 
金星 庚   金性 辛
水星 壬   水性 癸

十二支の成立
高尾宗家の算命学体系第一巻では、古代人は陰陽思考で、天空を二つに分けて、地上に近い天空(近天空)、もう一つ惑星などのある天空(遠天空)に分けて、全天空を一極として、遠天空を「陽」、近天空を「陰」と区分している。

      全天空
         ↙︎  ↘︎
    近天空 遠天空
     陰   陽

遠天空と近天空の二つの立体五行説を上下二段に重ねて、全天空の方向を十二基点で表すという方法を考え出した。

立体五行

この十二の基点を表す符号として使われたのが十二支で
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」

平面図

十二支は自然界の時間を分類しているので、「時間符号」である。
天と地を結ぶ分には、四つの中心が存在することになる。
地上の中心「丑」
天と地の境目「未」
天の中心「戌」
そして神の世界へつながる天上「辰」
である。
四つの中心に地上の四方向(子、卯、午、酉)と
天の四方向(亥、寅、巳、申)を加えると全部で十二基点となる。

もともと動物とは関係のない十二支が、人間の身近な動物名によって親しみやすく、巷に流布されるようになったのは、時代が過ぎて人々に時間をわかりやすくするためのものである。
それぞれの地域の日常生活に密着している動物が配置されている。
また、中心軸の頂点に十二支の中で、唯一架空の動物の「辰」を配置してるのは、その場所が、最も神に近く「辰」が天空と地上で行き来できる「龍」を表しているためである。

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