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#2|近所のお兄さん

こんにちは。学芸出版社編集部の岩切です。

去る11月14日の顔合わせの様子。弊社社長(真ん中)が楽しげにお話しているのは、これから学芸社屋をバージョンアップしてくれる気鋭の職人チーム。

今回、学芸新オフィスの改修をご担当いただくのは、みささぎ一級建築士事務所の松本崇さんです。

2枚目の写真、真ん中が松本崇さん。 (左にいる家具職人の秋友さんのご紹介は次回の松本さんレポにバトンを渡すとして、)今回は松本さんのご紹介です。

松本さんは、京都・左京区を拠点に活動されている建築家です。

みささぎ一級建築士事務所
http://misasagi.jp/

学芸スタッフにとって気軽になんでも相談できる近所のお兄さんみたいな存在の松本さん。にこにこ笑顔で知恵を貸してくれるのをいいことに、

「こんな本あったら役に立ちますか?」
「この企画のこの切り口、どうですかねえ?」

といつも厚かましく読者意見を求めてしまうのです。それでもいつでも、

「それ絶対に面白いと思います!」とか
「これならこういう視点が必要ですかねー」とか、

親身かつ鋭いアドバイスをくれるので、ほんとうに助かってるんです・・・ この場を借りて全力でお礼を。ありがとうございます。

さて、しょっぱなから脱線しますが、あくまで端的に松本さんのお人柄を紹介するために、今日は知る人ぞ知る松本さんの伝説のブログ、grandtourのご紹介。皆さんご存知でしょうか。。。

grandtour。


これです。

grandtourトップページ。充実の記事数(出典:http://misasagi.jp/

建築や都市を生業にする(したい)人なら、だれしも一度は抱くであろう「世界中をこの目で見てやろう願望」。それを2010年の1月から7か月かけて実現した一人、バックパッカー松本さんです。

インドのページ。インド楽しそう(出典:http://misasagi.jp/)

さらにあろうことか“息をするようにテキストを書ける”という松本さんは旅の全記録をブログに残してくれてるんですね~、「だれかの役に立つと思って」。聖人君子。電車やバスの乗継方法、定休日情報(マメ過ぎる)、まちの雰囲気や近くで見ておくとよいもの・・・などなど、未知の異国情報が緻密かつ正確に(2010年当時ですが)記録されている!

(現在ちょっとリンク切れ起こしているらしいですがご愛嬌・・・)

この恩恵にあずかった建築関係者の方、少なくないのではないでしょうか。・・・そうです、何を隠そう私も今年の秋(つい昨日のことですね)、松本さんの記録を辿ってドイツを旅してきた一人です。
松本さんのブログがなければ、ドイツの片田舎にあるピーター・ズントーの教会に辿り着くことはおろか、初単独渡航の焦り(別の視察がメインイベントだったので)からそもそも存在自体見落として、今頃「ああしまったこれあったの・・・」と机につっぷしてたと思います。

端っこのがブラザー・クラウス・フィールド教会(ピーター・ズントー設計)

ということで、ぜひ皆さん旅立ちの前には、grandtourをチェックすると良いかと。

松本さんがどんな方か、少しは伝わったでしょうか? ・・・そんなフットワーク軽くマメで勉強家な近所のお兄さんが、学芸新社屋をバージョンアップしてくれます。きっと世界中の建築の粋を見て歩いた知識が総動員された社屋改修になるはず(もちろん予算という厳しい制約のもと)。

雑然と紙の山にうずもれた私たちの社屋かどんな姿に変貌を遂げることやらまったく未知ですが、とりあえずわくわくしてます。

(岩切)

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