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不妊治療費用 150万円

こんにちは、ガクです。
以前の投稿でもチラッと書きましたが、我々夫婦は不妊治療を行っておりました。
約5.5組に1組(18.2%)は不妊治療を受けたことがあり、出生児の約14人に1人(7.0%)が生殖補助医療を受けて生まれている現在の日本においては(※1)、不妊治療はもはや珍しいことではないですし、インターネットで検索すれば多くの体験談が見つかります。
そんな数ある体験談の1つにはなりますが、不妊治療を考えている、あるいは治療中という方にとって参考になればと思い、自分の場合について少しばかり書かせていただこうと思います。

はじめに言っておきますが、「私はこうやって子供を授かった」とか「治療をあきらめないで」といったことを言うつもりは全くありません。
治療として何をしたか、どれだけ費用がかかったか、どういうことが辛かったかなど、「自分たちの場合はこうだった」ということを述べるに留めるつもりです。

不妊治療には、身体的・精神的・経済的・時間的な4つの負担があると言われています。(※2)
治療のためにホルモンを制御して体調が悪くなる(身体的負担)、なかなか子供を授かれないことで自分を責めてしまう(精神的負担)、治療には費用がかかる(経済的負担)、頻繁に病院に行かなければいけない(時間的負担)と、治療を受けたことのない人でもどれも想像に難くないと思います。
それぞれに思うところがあるのですが、今回の投稿では経済的負担について書きたいと思います。

いきなり結論になりますが、行った治療と、それを行った期間、かかった費用をまとめたものが以下の表になります。ちなみに、治療を始める前に1年間自然妊娠を試みました。

治療期間・費用まとめ

というわけで、1年半取り組んで費用約150万円でした。
表を見ていただければ一目瞭然ですが、人工授精まではあまり費用はかかりません。急激に費用負担が跳ね上がるのが体外受精からです。
体外受精では、卵胞を育てて卵子を採取(採卵)し、得られた卵子に精子をかけて(あるいは顕微鏡を見ながら注入して)受精卵にし、それを移植するのですが、採卵・受精で費用がだいぶかかりました。(当時は保険適応外)
我々がお世話になった病院では、採卵・授精で40~45万円だったのですが、これを2回やりました。受精卵の移植も1回につき7万円ほどかかりました。

さて、この表の費用は、自分が病院で支払った額であり、私のときは助成金があとから返ってきました。この当時は体外受精は保険適用外ではあるものの、申請すれば助成金が返ってくる時期でした。
千葉県では、1回の採卵・移植のセットで30万円の助成が受けられたので、我々の場合は60万円返ってきました。不妊治療の経済的な負担軽減のために尽力してくださった菅前総理、本当にありがとうございます。
ここからさらに確定申告で返ってきたので、すごく大雑把には、持ち出しは半分くらいで済みました。

今は不妊治療の多くは保険適用になったので、同じ治療をしてももう少し経済的な負担は軽くなっているんじゃないかと思います。ただ、それでも我々のようなケースだと50万円くらいになるので、決して安いものではないですね。
また、不妊治療の経済的な負担でツラい点は、結果的にいくらかかるか読めないところです。100万円以下で済むかもしれないし、500万円かけてもダメかもしれないという中で、どこまで治療を続けるかはかなり悩ましい問題です。
また、もちろん負担は経済的なものだけではなく、体外受精になってからは身体的・時間的な負担も顕著に増します。そのため、体外受精まで行うことに決めたら、様々な負担を考慮して「どこまで治療を続けるか」を夫婦間でよく話し合っておくべきかなと思います。

以上、不妊治療の経済的な負担について、「我々の場合」ということで紹介させていただきました。今は不妊治療も保険適用になり負担が軽減されたとはいえ、体外受精では数十万円単位のお金が飛んでいきますので、費用負担については事前にある程度「どれだけ出せるか」を考えて治療に臨むのがいいんじゃないか…というのが私の意見です。

※1 https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30l.pdf
※2 不妊治療の現場から~不妊は珍しいことではありません https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202112/1.html


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