見出し画像

最強の豆知識「サンクコスト」

 こんばんは、今日は僕が最近で一番役に立つな~と思った豆知識の話をします。多分これを知るとQOLが1くらいは上がるんじゃないかなと思います。

サンクコストとは

 さっそくですが、あなたが少し混んでいるスーパーでレジにならんでいるとしましょう。2,3分並んだ時点で隣の列の方が空いてきたような感じがします。そのとき「せっかくここまで並んだからなぁ、、、」みたいな感情になったことはありませんか??このときあなたは既にサンクコストに捉われています。

 よく考えてみると、これから先にどのような行動をとるべきかは、将来の利益だけを勘定すればよいはずです。つまり、ここで比較すべきは「別の列に移るコスト+別の列の並び時間」と「今の列の並び時間」であって、ここまで費やした時間は全く関係がありません。あなたが今の列で費やした時間はどうやっても取り戻すことはできないのです。
(言葉ではわかりにくい人のために数式にしてみましょう。レジにたどりつくまでのコスト全体について計算してみます。今まで費やしたコストをA、今の列に並び続けるコストをB、別の列に移って並ぶコストをCとします。このとき全体のコストは、
・並び続けた場合
B+A
・別の列に移る場合
C+A
結局Aはどちらの場合でもコストとしてかかってしまっているので、BとCのどちらが大きいか、つまり将来のコストについてのみ検討すればよいことがわかります)

 このように、過去に費やしてしまった取戻しのつかない費用のことをサンクコストと言います。これは日本語にすると埋没費用というそうです。埋もれてしまった、取り返しのつかないコストという意味ですね。当たり前の話なのですが、私たちは日々このサンクコストのせいで歪んだ思考をしてしまいます。多分、人間は今の状態を維持したいという本能がインプットされているからなんでしょうね。

サンクコストの日常への応用

 ではこのようなサンクコストは日常のどのような場面で使えるでしょうか。 

 例えば、友達とどこの店にランチをしにいくか相談しているとします。とりあえずなんとなくで歩いてきたところで、あなたたちは反対方向にある店に行きたくなってしまいます。しかし「わざわざここまで歩いてきたのに戻るのはなんだかな~」って気分になってしまいます。

 ここでサンクコストの考え方の登場です。ここで考えるべきは「反対側の店にいくメリットー反対側の店まで行くコスト」と「今いる場所の近くのお店にいくメリット」であって、ここまで歩いてきた距離はどうやっても取り返しがつかないのですから、まったく関係がありません。

 こんな感じで、日常の中でけっこうサンクコスト的考え方は使えます。また、「せっかく法学部で法律勉強したのに、それと関係のない職につくのはもったいないよな~」という思考もサンクコストに捉われています。どうやっても、「法学部で勉強したコスト」は消えないのですから、今考えるべきことは「自分はどの職につくのが一番幸せか」ただそれだけのはずです。

まとめ

①サンクコスト=取り返しのつかないコスト

②私たちは日々サンクコストに捉われてしまっているため、そのことを意識するとより合理的な行動が可能である

 私たちは常に合理的な思考が可能ではありませんが、自分がしてしまう行動のパターンを認識しておくことによって、それを防ぐことができます。このような日々の思考を見直してみるのも楽しいかもですね!

 

サポートいただけましたら、より良い記事を書くための勉強に使わせていただきます。