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【4日目 モーション修正班】ことしがんばったことと、これからのはなし。

おはこんばんちわ how are you?
【ほぼ日刊】MIKUECをつくろう!の4日目です!https://note.com/mikuec/m/m0b57ac309ecc

今回はモーション修正班についてのお話です。他の「映像制作!!!!」とか「音楽制作!!!!」っていう班と比べるとぶっちゃけどんな班かあんまりわかんないと思います。なんで、ちょっとでも興味を持ってもらえるように頑張って書いてます。

申し遅れましたが、電気通信大学バーチャルライブ研究会(VLL)2021年度副代表でモーション修正班長だったがきーたと申しますです。(Twitter: https://twitter.com/gk_taa)
肩書のわりに技術力とかそんなにないオタクですがボカロとボカロライブが好きで楽しくいろいろ作ってます。
あと、今回のnote企画の責任者?みたいなのをやってます。

モーションってなぁに?

では早速モーション修正班がどのようなことをしているかについて説明していきたいと思うんですが、その前にそもそも「モーション」ってなんやねんってことについて説明しておきます。

バーチャルじゃない生身の人間のライブを想像してみてください。演者がステージ上で直立不動で突っ立って曲だけ流れてるっていう状態はありえませんよね。

初音ミクたち、3Dキャラクターをステージに立たせてライブをする際にも同じです。キャラクターには曲やMCに合わせて歌ったり、踊ったり、喋ったりっていう「動き」をさせる必要があります。この「動き」にあたるのがモーションです。
つまりバーチャルライブをやるためにはモーションが必要不可欠なのです。MIKUECはモーション班の、汗と涙と単位の結晶といっても過言ではありません。

どんなことをしているの?

VLLではモーションキャプチャができる機材を持っていて、それを使ってオリジナルのモーションを作成してライブに使っています。モーションキャプチャの詳しい話はダンス班の記事で見られるみたいです。おとといの記事見てみてくださいね~
モーキャプたのしそう!興味ある!って人とか自分で機材身につけて踊ってみたいぜ!って人はその辺の記事も見てみるといいかもね。

で、キャプチャしたモーションが共有フォルダに上がったら我々の出番です。
仕事は大きく分けて2つ。

1. モーションをライブで使える形に修正
2. キャラクターの3Dモデルに表情を付ける

これらをちょっと癖の強い(?)ソフトを使いながら進めていきます。

使ってるソフト

まず、使ってるソフトについて。モーションのソフトっていうとMMDとかが思い浮かぶ人が多いかもですが、現状うちのサークルではMotionBuilderっていうMMDの機能爆盛りバージョンみたいなのを使ってます。
(本当ならこのソフト、年間326,700円するところなんと学生の特権で無料で使えます。学生っていいね。)

こんなやつです。

回す! 回す! 振~る! 振~る!

簡単に説明すると、画面に映ってる白い点々みたいなやつの動きがモーキャプでトラッキングしたデータで、それに追従する感じでサロンパスみたいなキモイ 人型のやつが踊ってくれてる感じ。このサロンパス君を使って修正したデータを最終的にミクさんとかに流し込んでいきます。

モーション修正ってどんなことしてるの?

話がソフトのほうに行っちゃいましたがここから具体的な活動内容についての話になります。まずは1つ目のモーションデータの修正について。

実はキャプチャしたままのデータってあまり精度が良くなくって、どうしても変な挙動をしちゃうんですよね。。(今年は機材班とか裁縫が得意なお姉さんのおかげでかなり改善しましたが。。)
たとえば関節がプルプルプルプル...ってしてたり、、、

調子が悪いとこんな感じで

どこいくねーーーーーーん!!



と、こんな感じだととてもライブじゃ使えないので、MotionBuilderを使ってプルプルを抑えてあげたりおててを固定してあげたりします。

直す方法はいろいろあって使い分けてます。ここでは割愛しますが割とごり押しと根性で直してます。根性をAくらいまでは上げておきましょう。

モーションをきれいにしてあげる作業だけで結構大変なのでこの状態で完成!でも大丈夫なのですが、私はマジミラ全日程参加してミクさんをいろんな角度から凝視してるようなキモオタクなので、修正したついでにちょっとキャラの個性が出るように頑張ったりしてます。
例えばミクさんなら『キュピッ!キュピッ!』て感じだし、リンちゃんなら『ピョコン!ピョコン!』って感じ。

うん。

まぁ来年も一応VLLいるつもりなので気になった人は直接聞いてください。(聞かれてもうまく説明できる自信はあんまりなかったりする)

表情の作成ってどんなことしてるの?

次、2つ目の表情作成の話です。
今のところモーションのキャプチャはできるんですが、表情のトラッキングとかは現状まだできない状態です。なのでこれもモーション修正班がMotionBuilderを使ってやってます。

これもなかなか根気のいる作業でして、目、眉、口など顔のパーツごとにそれぞれ10個とかあるパラメータをいじりながらどんなお顔をさせるか決めていきます。しかも、ずっと同じ顔ってわけにはいかないし、むしろ歌詞とか展開によって表情を刻々と変えていかなければいけない。

ただこの作業、めちゃくちゃ楽しいです。だって、自分の好きな曲を好きな表情で歌ってもらえるんですよ、、、最高じゃないですか。ねぇ。

おかお

君の笑顔も~コレクションさせ~てぇ~~~~~!!!!!!

完成

そんなこんなで完成したものがこちらになります。テーマソングってこともあってかなり気合入れて作っております。どうですか?ミクさんのきゅぴきゅぴ感、わかります?


ちなみに去年だとこんな感じのギターのモーションを作ったりしてました。
ギターに手がちゃんと合うようにひたすら調整して、指に至っては全部手打ちです。。。(今は指もキャプチャできる機材が導入されてめちゃくちゃ楽になりました)

どんな人がいるの?

大きく分けて以下の4タイプの人がいるかなと思ってます。班長の勝手な主観です。
ちなみに、MotionBuilderいじったことあるぜ~って言って入ってくる人はまずいないので技術屋さんであっても基本的にみんな初心者です。みんなスタートラインが同じってのはほかの班にはない特徴だったりします。

①モーション修正の作業が好きな人

上にも書いた通り、作業っぽい仕事が多い班になるので、そういったことを淡々とこなすのが楽しい!好き!ってひとには非常に向いてると思います。ほかの班と掛け持ちでやってる人もいっぱいいますよ~

②モーキャプとか技術系に興味がある人

まだまだVLLのモーキャプ技術は発展途上で開発の余地がたっぷりあります。そこでモーキャプ技術の開発に興味がある人が、開発を行いながらモーションをいじってる例もあったりします。

③ダンス班の人

自分で考えた振り付けを自分で踊ってモーキャプして、それを自分で修正までやっちゃう人です。いわゆる「モーション全部俺」状態。自分で編集まで行うことで思い描いた理想のモーションに限りなく近づけることが可能になるわけです。このタイプの人口が一番多い感じがしますね。

④ボカロライブが好きすぎて頭がわんだほーいしてる人。

モーキャプしたデータを見ながら
「ここで本家PV意識すんのエんモぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
とか
「この衣装でその振り付けはオタク死ぬが!?!?!?!?」
ってモニタの前で叫んでる人種です。主に私。
細かいところこだわれたり表情めっちゃ作りこめたりするって書きましたけどもオタクにはここひたすらこだわるのが楽しいんですね。
映像とかでオタク出してる人いっぱいいますけど、意外とモーションこそ真にオタクが発揮できる場所だと思ってます。
そこのオタク、モーションやろうぜ。

去年は何をやったの?

オリジナルモーションを大量生産

なんと、MIKUEC2021ではセトリの21曲中なんと18曲が自分たちでモーキャプしたオリジナルのモーションだったんですよ。そこにMCとかも加えるともっと修正してますね。今考えると結構やばいことしたな~って。

でもちゃんと頑張った分お客さんの反応も良くって、アンケートでもオリジナルいっぱいあってよかったって書いてくれた人は多かったです。

ちなみにオリジナルじゃないものはMMDの配布モーションを借りて使ってました。
配布モーションに関してもネットで活躍してる踊り手さんのトレースだったり、MMDつよつよの方がトレースしてたりしてていいものがめっちゃ多いんです。

ただ、自分たちで1からライブを作ってるとやっぱりオリジナルの純度が高ければ高いほどエモさは高まるな~って感じはするんですよね。だから、今回のライブはオリジナルいっぱいできて個人的には大満足です。マジで大変だったけどね。

修正の基礎固め

あとはモーションの修正方法がだいぶ固まってきたかなーってところですかね。
去年からMotionBuilderは使っているんですがまだまだ分かっていない部分が多かった。それがモーションを次から次へと修正していくうちにいろいろわかってくる部分があったりして、それを蓄積しながら進めていくうちにだんだんとパターンが定まってきた感じがあります。
あとはこれを共有して継承していくっていうのをやらなきゃですね。この点に関しては私がさぼってます。ちゃんとやります。ごめんなさい。

これからのこと

最後に、来年以降のモーションに関する展望?希望?とかを書いておきます。

まず一つ目、MotionBuilderをもっともっと使いこなしたいねって話。
上にも挙げたように、今年までにできた基礎の部分をまず班員に浸透させたいと思ってます。がんばります。
あと、MotionBuilderなんですけど、超多機能がゆえに多分まだまだ使えてない便利機能がたっぷり眠っているはずなんですよね。今回の制作の最中にも「こんな機能あったんか!!」みたいなのとか結構あったので。
Pythonでコード書いて自動化みたいなことも一応できるっぽい。プログラミング好きな人がこの辺の開発頑張ってくれると最強になれそうな気がします。

二つ目。もっともっとモーションの精度上げたいねって話。
機材班のおかげでかなり精度のいいモーションを撮れるようになってきたし、どんなモーションの破綻があっても一応直せるくらいには修正のノウハウもだいぶ溜まってきてます。
でもやっぱり公式がやるマジカルミライとかセカライとかと比べちゃうとどうしてもまだまだだな~って感じてしまうところはあるんですよね。
なんで、これからも機材班辺りと連携しながら、モーション班でできるところは補って、いい感じになったらいい感じだと思います。

三つ目、表情のトラッキングもやりたいねって話。
一応MIKUEC2020辺りから頑張ってやってくれてるっぽいけどまだ実用に至ってない状態。表情のトラッキングやってそれを修正する感じのフローが出来上がれば多分かなり楽になるし、深くこだわれるようになる気がします。

機材周りに関しては "わかんない!" "えへへへへ…" って感じなのでめちゃくちゃ機材班頼みみたいになっちゃいました。まぁでもこれからもモーションに関しては新しい技術がどんどん入ってくると思うのでモーション修正班にはビビらずどんどんついていく姿勢を大事にしてほしいと思います。(ついてく、ついてく、)

以上、モーション修正班でした!
次は、、イラスト班です!お楽しみに^^

終わりだよ♡








いや嘘だよ♡



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